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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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マダーニとて、それは薄々思っていたことだけれど、考えても解らなかった、解るわけがなかった。
苦笑い、小さく溜息、困ったように妹のミシアを見つめたが、俯いたままのミシア。
アサギが再度口を開く。

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※つまり、ネタバレ。用意はいいですか、トビィ君(の後ろ)。

「あなたの望むものを一つといわず、幾つでも。あなたにはそれを叶えるべき力量があります」

目の前の双子の魔族が口を揃えてそう告げている。
頭の中で、言葉が廻る、望むもの、望むもの・・・。
混乱気味だが、それでも何処かで自分が叫んでいる、当たり前じゃない、だって私は。

「トビィ、かしら。あ、でも、トビィはすでに私の男だし・・・」

ミシアはそう呟いて微笑んだ。
くすす、と笑いながら、ゆっくりと頬を赤く染めていく。

「トビィが居れば他に何も要らないけれど。でも、あの小娘は邪魔よね。アサギ。アサギが要らないわ。アリナも要らないし、マダーニお姉さまも要らないわね」

不意に双子の魔族が眉を顰めたが、悟られまいと表情を戻した。
ミシアはそれに気がつかない。

「仰せのままに、破壊の姫君・・・ミシア・ドライ・レイジ様。我らの愛しの姫君、世界を破滅に導き新たな世界を創る事が出来る唯一の存在」
「あなた様のその美貌の前に、誰しもが平伏します。さぁ、望みの言葉を。我らと誓いを」

満足そうに、恍惚の笑みを浮かべたまま、ミシアは双子の魔族の手を取った。
なんて甘美な響きだろう、『破壊の姫君』。
ミシアは2人に連れられて、用意されていた玉座へと、腰を下ろす。
ゆっくり、深く、強く。
座りきって、大きく息を吸い込む。

「ふ、あはっ・・・」

途端漏れる笑い声。

「あは。あはは、あーっははははっ!! 面白い、面白いわ! まさか、母さんの『返すべきもの』がこの私だったなんて! あはは、笑えるわよね。笑えるわよねぇ!? ふふ、いいわ、私の最初の望み。とりあえず、身の回りを整理する下僕が欲しいわ。良いわよねぇ、私、予言の『破壊の姫君』なんですもの。あはは! 勇者より上、勇者より上!」

笑い転げるミシアに、無表情で一礼する双子の魔族。
長すぎる扉への路を只管無言で歩き続け、扉から離れてようやく息を深く吸い込んだ。

「・・・バカ過ぎる」

苛立ちながら呟くイエン・アイ。双子の弟。

「・・・人選ミスかな。ついていけないかも」

苦笑いして、壁に凭れ掛かるイエン・タイ。双子の兄。
2人は深い溜息を漏らし、幻聴で聞こえるミシアの高笑いに頭を抑えた。

「まぁ、ただの身代わりだから、適当にあしらおう。真の破壊の姫君が覚醒されるまでの・・・辛抱だ」

2人は扉を見つめる。
タイが祈るように手を胸の前で組み、瞳を閉じた。

※マダーニとミシアのお母さんが返すべきもの=ミシア なのでした。
Image379.jpg
友人画の、イエン・タイ&イエン・アイ。
左の大人っぽいのが弟のアイで、右のが兄のタイ。
トランシス&トビィのコンビに似ているので、描き手の彼女は描き分けを頑張ってくれていたのでした。

ちなみに、当然の事ながらトランシス&トビィ組と激突するという、展開的に美味しい魔族の双子。
髪の色は何故かピンク(ぇー)。
・・・トランシスとトビィが協力して誰かと戦うのは、後にも先もこの2人だけだったり。
アサギは掴まっていたので、戦闘には参加しないのでしたー。
Image373.jpg背後が通院してるので、先週から殆んど実家にいるんですが。
おばあちゃんの部屋を掃除していたら何故か私の品が出てきたらしく。
高校の時のサイン帳が(何故)。

友達がDESの絵を描いてくれていたので、思わず掲載。

アサギと。
・・・ハイ・・・?(汗
トビィお兄様じゃない・・・と思うから・・・ハイ・・・?(汗
着てるのは、うちらの高校の制服なんですが。
気になる、誰だこの男はっ!!
友達に電話して聞いてみたら(ぇぇ)。
「・・・多分・・・ハイとトビィがごっちゃになってる・・・」

・・・えー!?(卒倒)。
トビィってことにしておくのです、26歳のハイが高校の制服って、ちょっとどうなの(笑)。
人様に、自分のキャラを描いて頂ける事が激しく嬉しい私は。
暫し思い出に浸るのでした。

で。

まぁるちゃん宛てに、前から書きたかったのだけど、なかなかあれがそれで書けなくて。
この間、まぁるちゃんがブログで「アサギ」のことを書いてくださったのです。

表現下手じゃなかったですよー、とても、嬉しかったし分かりやすかったです♪
特に「物語のアサギ」がビンゴでしたねー。
あれには、なんだろう、

あぁ、書いてること、分かってくれる人いるんだー

って凄く嬉しかったのでした。
1人でじーんと来たのです。
で、それを見たら、早く早く、読んでくれているまぁるちゃんの為に。

早く小説をーっ続きをーっ

と痛感し。
書きたくて書きたくて。
Image374.jpg←これを打ち込んでるだけなんですが。
改良しつつ。

ちなみに。
本編でトランシス(火の人)が出てくると。
今のまぁるちゃんが見ているアサギと同じ感じのアサギになるのです(笑)。
・・・もうちょっと大人しいかな・・・。

そろそろ本編でトビィ・サング・レジョン(水の人)が出てくるので。
DESTINYで好きと嫌いの両極端に分かれる、ただ、好きな人は異様に好いてくれる(そこにいるトビィさんを操っている後ろの人とか・笑)キャラが出るので。
お。
お楽しみ・・・に?(汗)

でも一番人気はトビィじゃなくて、リュウっていう魔王様なんですよね。
※過去に行っていただいた人気投票の統計結果

女の子の一番人気はアサギなのです♪
作者冥利に尽きるのでした♪


・・・書きたい(うずうず

会議室も書きたい。
けど、タイムリミットー・・・。
明日こそっ。
おやすみなさい。

※オメガ様スレマス(小説の間)にて、続行中のES(勝手に略すな)。
私が動かしているキャラのSSがあったので、掲載。
ちなみに、アサギじゃなかったらOLにはこんな人が来ていたのでした。
奈留だったら多分ギルザとは結婚できなかったと思う(笑)。
・・・多分ねっ!

何でこんなところにいるんだろう、と私は思ったです。
・・・見合いの場。
気が付いたら見合いのセッティングをされて、こんなとこにいる。
イヤデスヨー。
私、結婚は大恋愛の末に、って決めてあるんですよー。
と、絶叫しても、この場にいるんだから、仕方ない。
まぁ、適当に切り抜けるです、うん。
今日のために、秘策を考えてきたのだから。
これを言えば、相手はきっと、引くに違いないから。
一人、机の下でガッツポーズ。
・・・相手の人は、写真よりもかっこよかった。
顔良し、職業良し、身長良し。
目の前で優しそうに微笑んでいるけれど、見合いは嫌なのです。
 
「奈留さん、ご趣味は・・・?」
 
仲介人? のおばさんが私に笑顔でそう聞く。
私は、上品に、にっこり笑うと、用意してあったお茶を啜る。
田上奈留、26歳。
両親は海外で仕事中。
高校の時分から(自分で言うのもなんだけど)実家の大きな家に一人暮らし中。
一人っ子。
高校の時に、妙なオカルト事件(?)に巻き込まれてから、霊感が強くなりました。
おかげさまで、たまに、霊退治みたいな依頼も引き受けてます。
お金は良心的なのですよー。
だって、本職じゃないので。
ご趣味。
それは。
お相手の人の目を見て、私はにっこり、微笑んだ。
さぁ、さぁ、引くがいいのですっ!!
 
「趣味はお菓子作りとー、あとラブホめぐりです」
 
ぶはぁ!
盛大な音を立てて、隣で笑顔でお茶を飲んでいたおばさんが、お茶を吹き出した。
汚いですよー。
 
「ラブホめぐり、ですか・・・」
 
唖然としながら、相手の男の人が聞いてくる。
ふふふ、私の計画完全勝利っ。
これで引かないはずがないっ。
私は笑顔で返答。
 
「はぁいー。可愛いお部屋とかたくさんあるんですよー。色んなとこにいくのが好きなんです」
 
再びお茶を啜る私、で、一言。
 
「大好きな人と行くんです」
 
この見合いは、打ち切りになりました(照)。
さて、帰るですよー。
私はお小言言われつつも、さっさと帰り支度を済ませて、暢気に車に乗り込もうとした。
と、声をかけられる。
 
「あのー、もしもし」
「ほぇ?」
 
振り返れば、お見合いの人が立っていた。
おや、何だろう?
彼は、穏やかに微笑み続けたまま、私に言うのですー。
 
「驚きましたが、楽しそうな趣味をお持ちですね」
「・・・楽しいですよ、好きな人とですから」
「奈留さんは、今好きな人がいらっしゃるんですね」
「今はいないです。でも、私、結婚するなら『ぜぇったいに』大恋愛の末って決めてたですからー」
「なるほど、今日のお見合いは全くやる気がなかった、ということですか」
「ごめんなさいです、そうなるです」
 
怒鳴られるかと思った。
でも、その人は違ってた。
 
「実は、オレもなんですよ、あぁ、堅苦しかった」
 
そういって、無造作にネクタイを外し、スーツを着崩す。
おや、意外。
 
「見合いしろって親がうるさいんで、してみたんだけど。相手が奈留さんでよかったよ。同じ考えみたいだから」
「奇遇ですねー! なんだ、そうだったですか。じゃ、よかったですね♪ お互い、素敵な恋愛をして、素敵な結婚しましょうね」
「そうですね」
 
なんだー、よかった♪
こんなこともあるんだね。
私はその人と握手して、愛車に乗り込む。
プジョー307CC。
お気に入りー。
高かったけど、お気に入りー(号泣)。
私は、相手の人に手を振って走り去った。
 
さて、自宅についてみれば。
・・・いる。
自宅に何か気配がする。
自分以外に何かいる気配。
鍵はしめてある、この感じは霊とかでもなく。
となると、もう明らかにこれは・・・。
 
「何処行ってたの!? お腹すいたーっ」
 
いた。
リビングからクッションが飛んできて、私の顔に命中。
痛いでぃす。
黒髪の美少女が、物凄い形相でこっちを見ている。
 
「真昼ちゃん、いつ来たのー?」
「お腹すいたって言ってるのっ!! なんかおごってよっ」
 
会話にならない・・・。
彼女の名前は、田上真昼。
小柄で、とんでもない小悪魔タイプの美少女で、口は悪いし乱暴者だけど、それは多分寂しがり屋なせい。
この子の双子のおねーちゃんとなら、話が判るんだけど、彼女だけで来られると困る。
もともと、私が霊退治を始めたのは、彼女のおねーちゃんと出会ってからで。
この双子ちゃん、不思議な力を持っててね・・・。
原理はわかんないけど、たまに家にいるんだよね、気が付くと。
生身の人間なんだけど、さ。
 
「この間美味しいお店見つけたから、いこっか?」
「ホント!? ナルのおごりねー★」
 
真昼ちゃんは嬉しそうに微笑んだ、無邪気に。
ずきゅん。
うぅ、女の私でも眩しいくらいの笑顔ですよーっ。
真昼はふと、テーブルに置いてあった見合い写真を見つけた。
多分今まではお腹がすいてて、それどころではなかったと思われる。
 
「・・・ナル、結婚するの?」
「ううん、しないよー」
「そか。まぁ、この人はナルには勿体無いっぽいけどね。それはともかく、おねーちゃんは結婚したよ」
「はぃ!?」
 
それは初耳ですよーっ。
最近浅葱ちゃん、姿みせないと思ってたらそういうことかぁ。
呆然としていると、真昼ちゃんは写真をバッグから取り出した。
 
「おねーちゃんと、旦那さん」
「これはまた・・・」
 
素敵な旦那さんー! かっこいいなぁ・・・。
幸せそうに浅葱ちゃんも映っているなぁ★
銀髪に、赤い瞳に、真っ黒のマントの男の人。
まぁ、旦那さんの耳が、エルフっぽく尖ってるから・・・。
 
「・・・ええと、地球の方ではないですね」
「当たり前じゃん」
 
真昼ちゃん、呆れて呟く。
・・・まぁ、そうだろうな・・・。
浅葱ちゃんも、髪の毛緑だしねー・・・。
そうかー、結婚してたんだ。
だから真昼ちゃん、寂しいんだね。
ここは、地球で。
でも、真昼ちゃんが来た場所は地球じゃなくて。
なんかもう、考えると余計わかんないから、最近は深く考えない。
この世の中には、目に見えない世界もあるってことで、適当に一区切り。
浅葱ちゃんは、地球じゃないどこかの星で、幸せに暮らしているんだね。
あぁ、よかったですよー。
 
「ギルザさんっていうの、旦那さん」
「ぎるざさん、ですかー。かっこいいねぇ・・・」
 
いいなぁ・・・。
幸せそうだなぁ・・・。
私は記念にこの写真を貰うと、真昼ちゃんを連れてお気に入りのお店へ行った。
パスタが美味しくてね、このお店★
パスタが気に入って上機嫌の真昼ちゃんは、たくさん浅葱ちゃんのことを話してくれた。
素敵な恋愛話だった。
羨ましいのぅ・・・。
聞き入っていた私は、突然の衝撃に対応できなかった。
 
「あぁ、ごめんなさい!」
 
何、何事!?
背中に何かがぶつかる。
何だ??
 
「すいません、本当に・・・って、奈留さんじゃないですか!」
「あぁ、そういうあなたは今日のお見合いの人!」
 
ごめんなさいですよー、名前がわかんない(照)。
どうやら、足がもつれて(?)転んだらしい。
転んだ先に私がいた、と。
 
「別に被害はないので、気にしないでくださいです」
「なら良いのですが・・・」
 
意外とおっちょこちょいだな、この人・・・。
実は私に被害はあったりする。
ぶつかられた時に、パスタのトマトソースが服についてた・・・。
しょっく。
まぁ、でも仕方ないか・・・。
とか思ってたら、それに気が付いてくれた。
 
「うわっ、クリーニング代出しますよ!」
「そんな大したもんじゃないですしー・・・」
「いや、出すよ!」
「はぁ・・・」
 
真昼ちゃんは何気なくそれを見てたけど、お店を出てから私にこう言った。
 
「よかったね」
 
って、一言。
? 何がいいんだろう。
 
・・・この一言は、数年後に意味を成した。
これがきっかけで、お見合いの人と交際することになり、5年経過して結婚にいたったのである。
またそれは、別の話。
偶然が重なった、奇妙な話。

※っていうことは、ESの時は彼氏がいるんだな、田上奈留っ。
危ない危ない・・・設定忘れてたよ・・・。


低く溜息を吐き、老人は困ったような顔を見せ、返答した。

「はっきりと、『魔王を殺せ』と言ったほうがよかっただろうか? しかし、解決策はそれだけではないのも確かじゃろう? 方法はあるのだ、しかし、それはあの小さな勇者らが決めること。自らの意思で選択し、出した答えに向かうか向かわないかは、彼ら次第」
「お言葉ですが、私にはあの子供らが勇者には思えませんでしたが。石を所持していたからこそ、そう思うより他なかっただけのこと。全く、力のカケラすら見えませんでした。・・・一人を除いて」

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