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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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諦めた!(’’)←


トビィとも合流する
アレクとミラボーが対峙する
勇者達駆けつける
マビルが森から解き放たれる
リュウがアサギの邪魔をする、バジル達を召喚し、リングルス達が仲間になる
リュウ復帰
ミラボー倒す
アサギとミラボーの会話
クレロ来る
地球に帰る


 飛行していたデズデモーナはトビィを発見すると、直様近寄る。気配にクレシダが首を持ち上げると、トビィが嬉しそうに名を呼んだ。

「デズ! 無事だったか、オフィは?」
「異変が起きたら、首を突っ込まず逃げるように伝えて参りました。それで、この騒ぎは一体?」
「解らない、突然城が崩壊して弾き出された」
「よくぞご無事で」
「……疑問に思う、幸運だったのか。あれだけの衝撃で無傷というのが腑に落ちない……が、今はくだらないことを考えている場合ではないからな。アサギを捜す」
「御意」

 低空飛行し、アサギを捜した。途中浮遊している魔物達を蹴散らしながら、トビィは城へと突っ込んでくるミラボーを見た。苦笑し、思わず全身が震える。あれは、かなりの強敵だと判断した。
 いつぞや見た時とは比較が出来ないほど、別物ではないかと思うほど、妙な気配を放出している。全身から何やら赤黒い煙が立ち昇っていた、身体も何倍かに巨大化しているような気がした。
 接触は避けられないだろうが、今はアサギが大事だ。ミラボーの前に、魔王アレクが立ちはだかった姿を見てトビィは舌打ちすると速度を速める。
 アレクの能力を知らないが、唯一人で挑む事は無謀に思える。加勢すべきかとも思ったが、トビィには、アサギを優先する他ない。
 その頃アサギは、歯を食いしばってハイと歩き続けていた。瓦礫が散乱している為、行く手を阻まれる。魔族が襲い掛かってくることはなかったのだが、魔物が蔓延っていた。ハイが一気に呪文で叩き潰す、アサギは追撃する。
 連携で上手く切り抜けていた。エリシオンという名の1星ネロの勇者剣は、アサギには若干重い。だが、両手で持ち振り被る。飛行する魔物が多かったので、短剣では間合いが難しかったのだ。
 大きく肩で息をしながら、アサギは汗を拭うと唇を噛み締める。美しかった魔界イヴァンは、死臭漂う荒地と化した。
 臭いに咳込み、背を擦ってくれるハイにしがみ付きながら落ち着かせようと深呼吸を繰り返す。
 その時だった、トビィがアサギとハイを発見したのは。

「アサギ!」
「トビィ、お兄様っ!」

 懐かしい声に勢いよく振り仰いだアサギは、満面の笑みで手を大きく振った。思わずハイも安堵し、片手を振る。
 瓦礫を薙ぎ倒し着陸したクレシダと、場所がなくて下りる事が出来ないデズデモーナにもアサギは手を振った。クレシダから颯爽と飛び降りたトビィは、無我夢中でアサギに駆け寄り抱き締める。
 若干震える腕で抱き締め、髪を撫でながら胸に押付けた。

「無事で、よかった……。すまない、オレが離れたばかりに。もう、離さないと誓ったのに、な。常に共にいなければならないというのに、共にいなければ護る事すら出来ないのに」
「大丈夫です、トビィお兄様。ただ、その。……サイゴン様達は、もう」

 肩を震わし、涙声でそう告げたアサギに深くは訊くまいと静かに頷く。確かに動揺したが、今はアサギの無事を祈る。そして、この先どうすべきなのかを一刻も早く決断しなければならない。
 トビィはアサギを撫でながら、静かに唇を噛み締め空を見上げていたハイに声をかけた。

「アレクが、ミラボーと対峙した。……どうする、魔王ハイ」
「……私は行こう、アレクには世話になった。ここの魔族達にも世話になった、無論、お前にも。そして何より、アサギに。同じ魔王として、アレクと共に戦おうと思う。アサギ、遠くへお逃げ。竜がいるだろう、もう大丈夫だ」

 驚愕の瞳で自分を見上げたアサギの視線に合わせる様にしゃがみ込んだハイは、優しく微笑むとアサギの髪を撫でる。頬を撫で、そして小さく頷いた。

「勇者アサギよ。魔王同士で決着をつける、アサギは……仲間達と合流しなさい」
「い、嫌です! 私も行きます」
「大丈夫だ、私とアレクが二人揃えばミラボーごとき、あっという間だ」
「で、ですが私は勇者なので。大事な人を置いて逃げるなんて、それは無理です。勇者だからというか、人間として無理です」

 大事な人。そう言われてハイは思わず涙ぐむ、が、上を向いて必死に零れるのを堪えた。身体中が燃え滾るようだった、その言葉だけで十分な気がした。
 勝手に攫ってきた挙句、ワケも解らず嫁呼ばわりされ、それでも常に笑い皆の中心にいたアサギ。
 眩しくて、焦がれた勇者の娘。堕落した魔王の、過去の話に涙してくれた優しい娘。美しい、可憐な、愛しい娘。

「ならば言葉を返そうか。大事なアサギよ、人間として伝えたい。大事な人を危険な目に合わせる訳にはいかないのだよ。解っておくれ。……トビィ、アサギを連れて他の仲間達と合流しろ。ここは引き受ける、遠くへ!」
「……ふん」

 ハイの衣服を必死に掴むアサギに、ハイは嬉しそうに微笑んだ。小さな手にそっと重ねた自分の手から、暖かな何かが身体中を駆け巡る。指をゆっくりと外し、ハイは剣を片手に歩き出す。

「トビィお兄様」
「……どうした、アサギ」
「トビィお兄様は、どうしたいのですか。恐らく同じ考えだと思うので、それで行きましょう」
「やれやれ。……アサギ、必ず護る。だから精一杯、戦え」
「はいっ!」

 一人歩いていく魔王を見つめながら、アサギは背筋を正しトビィに語りかけた。喉の奥で笑い、アサギの肩を抱いたトビィは静かにクレシダとデズデモーナに視線を送る。2体が咆哮した、主の思いに応えたのだ。

「止めても無駄だ、アサギ、君は”昔から”言う事を聞かなかった。ならばオレは、そんなアサギを護るしかない。遠い昔に、約束した言葉通り。オレはアサギに逆らえない」

 キィィィ、カトン。

 そう呟いたトビィは一瞬眩暈がして、頭を抱える。凄まじい頭痛が走った、吐き気を伴い思わず口元を押さえる。
 自分が今、何を口走ったのか記憶が曖昧だった。だが、解る事は1つ。『アサギを護り抜く』、それだけだった。
 走り出し、ハイの隣に寄り添ったアサギをトビィは追いかける。クレシダが浮遊し、デズデモーナと共に上空から追った。隣に来て笑ったアサギに驚愕したハイは、直様顔を顰めてトビィを振り返ったのだが、肩を竦めて不敵に微笑むだけだ。口を開き、叱咤しようとしたのだがそれでも、嬉しかったというのが率直な思いだ。
 まさか、2人が来てくれるとは。何百人もの味方を得た様だった。

「私は、アサギ達の仲間……なのだろうか。過去に2星ハンニバルを破滅に追いやった魔王であるにも関わらず、輝かしい勇者と共に歩いても良いのだろうか」
「良いです。そのほうが、素敵です。……悪い事はしました、けれど、そこから良い事だって出来るでしょう? 魔王が勇者の仲間になるのだって、有りなのですよ」
「……もし、アサギがあの時私の傍に居てくれたならば。まぁよい、行こうか。アレクに加勢を!」

 4星クレオの召喚された勇者アサギ、2星ハンニバルを混沌に陥れた魔王ハイ、そして4星クレオのドラゴンナイト・トビィ。目前に見えるミラボーに、3人は臆することなく向かっていく。

 甲高い笑い声を上げているミラボーの前で、アレクはただ、佇んでいた。静かにただ、怒りが溢れ返った身体で睨みつけている。今にも斬りかかりたいが、ゆっくりと深呼吸をしながら笑い転げているミラボーを見ていた。

「……最終目的は何だ。この惑星か」

 アレクの問いに、ミラボーはけたけたと笑う。ドラム缶を鉄の棒で殴り続けた音の様に、耳障りだ。

「惑星など、ちっぽけよ魔王アレク。知っているかね? 宇宙には惑星は多々ある、我ら魔王が存在していた惑星以外にも、数多くの色取り取りな惑星が宇宙には浮かんでおるのじゃよ。全てを掌握したいのじゃて、きひっ。アサギが居った地球とやらも、また魅力的。宇宙間をどの様に行き来すれば良いのかは”まだ”解らぬが、膨大な叡智があれば可能じゃろうて」
 
 アレクの眉が動く。察したか、とばかりにミラボーは背の肉と辛うじて残っていた衣服との間に挟んでおいたモノを取り出した。無造作に短く太い腕で引っ張り出し、振り回す。
 アレクの怒りが頂点に達した。美しい金髪を持ち、頭部と胴体だけになっているロシファを振り回されれば当然だ。
 鋭く咆哮したアレクは、右手で空中から剣を出すとミラボーに飛躍する。

「美味かったよ、流石は姫君。そして、生娘。今まで喰らったエルフの中で、最も上等な四肢であったのぉ。さてさて、宝石のような目玉は甘かろうか。このふわふわの髪は飴細工のごときかね? 少々小ぶりじゃが形の良い乳房もまた良かろうなぁ、ぐぇひっひっひっひ!」

 アレクを挑発するように、ロシファの身体を振り回しながらそう嘲笑した。突っ込んできたアレクを目を細めて見つめたミラボーは、大きく口を開く。奥から光り輝く業火が吐き出された、マグマの如く吹き出した。
 が、怯むことなく避けて突き進むアレクは叫びながら剣を振り下ろす、同時に左手を細かに動かし魔法を繰り出した。

「呼びかけに応じるは無数の光、宙に漂う小さな破片よ。我の元へと集まり増幅せよ、眩い光となれ。全てを巻き込み、無に還さん!」

 大口に叩き込むように、魔法を発動する。アレクの手から放たれる眩い光がミラボーを捕らえた。ロシファを取り返そうと、剣を腕に振り下ろす。
 だが、その大口にアレクの魔法が飲み込まれてしまったのだ。待ち構えていたように、それを取り込むミラボーの腹が妖しく蠢く。魔法が中で暴走しているのだろう、身体を痙攣させているので魔法が勝ったと思ったアレクは、必死にロシファに腕を伸ばす。無残な姿で振り回される恋人を、誰が見過ごせよう。
 まだ、生きているように。一流の彫刻師が創り上げた芸術品の様に、ロシファは美しいままだった。

「そぉれ、お返しじゃて。げひひひひっ」

 聴こえた途端、ミラボーの口から吐き出されたのは、アレクが放った魔法そのものだった。動揺したアレクは必死で宙で舞う、流石に跳ね返すことは出来なかったので懸命に避けた。が、間合いもなく強大なそれに右脚を奪われる。悲鳴を上げず、瞬時にして黒く焦げたアレクの右脚を見て、ミラボーがぶよぶよとした巨体を揺らして爆笑した。

「ざまあないのぉ、魔王アレク。自身の魔法で手負いになるとは。まぁよい、流石は魔王と認めよう。思いの外、強かった。敬意を表し、全力で行くかのぉ、げひっ」

 アレクの顔色が変わった、絶叫したのを見計らい悠々とミラボーはロシファの身体を両手で掴むと、玩具の様に首と胴体を切り離す。長い舌を出して、胴体に絡ませ口に放り込んだ。次いで、丁寧にロシファの顔をアレクに向け、ゆっくりと、口を開く。粘りある唾液が何本も口から零れ、ゆっくりとその中にロシファの顔面は吸い込まれていった。
 豪快に口を動かす、飴でも転がすように口内で弄んだ。

「うぇっひっひっひ、甘い甘い甘いのぉ! 極上の菓子じゃのぉ! 馳走であった」

 怒りよりも、絶望と悲壮感に捕らわれたアレクは、一歩も動けなかった。口へと吸い込まれるロシファの顔が、目に焼きついて離れなかった。知らず溢れた涙は、止まる事などない。

「さぁて。……もう、用はない。絶望を味わった魔王アレクなど、用済みじゃ。死ね」

 巨体が消えたと思った、目の前に出現したミラボーに声も出せずアレクは地面に叩きつけられる。口から血が吹き出し、追い討ちをかけるようにミラボーが上に圧し掛かってきた。
 絶叫が響き渡る、全身の骨が砕けた音が、した。

「おんや、まだ死んでおらんのか。流石は魔王か。……いや、魔王ではないな。全惑星の魔王となる、わしがおるからの。いや、魔王というよりも。神、か。神じゃの、ぎひっ」

 虫の息ではあったが、止めを刺さないと気がすまなかったのか、時間に余裕があったのか。ミラボーは巨体を揺らして宙に浮くと、再び落下する。今度こそ、アレクを押し潰す。

「遥かなる天空にありし、眩い光よこの手に来たれ。我の声と共に光を頂きし雲に覆われた天は、応えたまえ」
「生命を運ぶ風よ、死を運ぶ風と変貌し、我の敵を刃となりて切り裂き給え! 幾重にも重なる煌きの刃は、折れることなく吹き乱れる。形残さず全てを切り刻み、風と共に舞い上がれ」

 ミラボーが舌打ちした、眩い光に片目が潰れた。この光の魔法を扱う事が出来るのは、勇者アサギ。
 その名を叫びながら、ハイが詠唱した風の魔法により体勢を崩して地面に豪快に転がる。空中からデズデモーナとクレシダが急降下すると鋭い爪でひっくり返っているミラボーの腹を切り裂いた。

「アレク様、しっかり!」

 駆けつけたアサギに、アレクは微笑みたかった。が、もう、動けない。空虚な瞳で、どこかを見つめているだけだった。

「しっかりしろ、アレク。今、回復魔法をかけてやる。アサギ、2人同時にいこう」
「はいっ! アレク様、少しだけ、我慢してくださいね。すぐ、すぐに治しますから」

 ハイとアサギは同時に回復魔法の詠唱を試みた。魔王と勇者、2人の魔法が重なる。
 トビィはそんな2人を護るように剣を構えて舞い戻ってきた竜と共に、ミラボーの動きを待った。これで終わりだとは、とても思えなかったのだ。魔王アレクが戻れば、勝機は間違いなくこちらにある。そう読んだ。
 アレクは口を動かしたくとも動かせず、もう良いからミラボーに止めを、と告げたくとも出来なかった。
 エルフの血肉を取り入れたミラボーの能力は未知数だ。ロシファは魔族との混血だが、由緒あるエルフ王家の血を引いている。能力開花に繋がるものなのか、上手い具合に退化してくれないだろうかとも願った。
 だが、アレクは知らなかった。ロシファの父である魔族が、行方不明になっている筈のアレクの叔父であることを。正統な魔王の血も、ロシファの中に流れているのだ。高貴な2つの血統が、順応した。

「伏せろっ」

 トビィの声に、振り返ったアサギは唇を噛み締める。ミラボーは起き上がると宙に浮いてこちらを見ていた。大きなどす黒い瞳が、ぎょろり、と動き回る。

「闇に打ち勝つ光よ来たれ、慈愛の光を天より降り注ぎ浄化せよっ!」

 直様機転を利かせたアサギは、光の魔法を放つ。眩しそうに瞳を瞑り、後退していくミラボーを見て、叫んだ。

「アレク様の回復を! ハイ様、お願いします」
「援護する、アサギ」

 意を汲み取ったクレシダがトビィを背に乗せて浮遊した、デズデモーナも同時に飛び立つ。

「闇に打ち勝つ光よ来たれ、慈愛の光を天より降り注ぎ浄化せよっ!」

 両手を掲げて、一気に振り下ろしたアサギの光の魔法が確実にミラボーを押さえ込んでいた。
 これは流石にミラボーも想定外だったのだ、そんな馬鹿なと思ったのだがアサギの腰にある短剣に舌打ちする。
 何か良くない気配がした、あれが原因だと解った。共鳴しているのか、背の剣も不気味だった。
 エルフ王家に伝わっていた短剣、そして1星ネロの勇者剣エリシオン、2本が呼応し光の魔力を格段に上げているのだ。そしてアサギは懸命だった、護ろうという意志が固かった。

「くっ……以前は神官とはいえ、高位な回復魔法が詠唱出来ない私は愚かだ」

 焦燥感に駆られるハイに、アサギが叫ぶ。後姿しか見えなかったが、とても少女には思えなかった。

「しっかりしなさい、神官ハイ・ラゥ・シュリップ! 思い出して、貴方を。本来の優しい貴方を思い出して、貴方の魔法は、その奥に」

 ふわり、とアサギのスカートが揺れる。思わず、ハイは息を飲んだ。アレクの視界にもそれが映った。
 美しすぎる若緑の髪、雄大な大樹に生い茂る、瑞々しい深緑が風に揺れる。

―――次期、魔王となる娘。全てを平和に導く、護るべき娘―――

 アレクは、微笑んだ。顔の筋肉が動かなかったが、微笑んだ。全ての力を持って、ハイに念じる。思いを伝えた。

―――ハイ。私はもう、良い。途中で退出し、卑怯だな。ここは私が治める魔界、私が最後まで戦わねばならないだろうに。すなまい。……ハイよ、アサギを援護しろ。そなたが愛し、私も愛し、ロシファも愛し、スリザも、皆が愛したアサギを。あの、不思議な異界の娘を護ってくれ。……友人である魔王ハイよ、いや、2星ハンニバルの敬愛すべき神官ハイよ。どうか、アサギを―――

 一瞬だけ、ハイの瞳にアレクが微笑んだ様に映った。瞬間、アレクがこと、切れる。
 唇を噛み締め、ハイはアレクの額にそっと手を置き小さく呟いた。昔、教えられた死者への弔いの言葉だ。平穏な国へと死後、導かれるようにと教えられたその言葉を久し振りに使った。
 ハイの身体に何かが産まれる、腹の奥底で、熱くうごめくものがある。口から飛び出したくて、暴れているように。
 口を開いたハイはゆっくりと立ち上がると、ミラボーに向けて両手を突き出した。
 風が巻き起こる、ハイを包み、その髪を靡かせた。気配に気づいたアサギは振り返ると、ゆっくりと微笑む。
 2人が同時に、魔法の詠唱に入った。

「安らぎの光よ、生命を運びし風よ、生命の源である水よ、今この大地に集結せよ。育む大地は待ち焦がれた、望むは悠久なる煌き」

  ハイが所持していた、2星ハンニバルの勇者剣カラドボルグが輝きを増す。剣は元魔王の神官に力を与えた。



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