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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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文字数オーバーにつき、わけわけ。


絵だけで更新もなんなので。
Image019.jpgマビルとトモハル、アサギ。
三人一緒。
この三人を描くのは好きです。
描き易いですし。
勇者で描き難いのは、もっぱらダイキ。
ミノルも描き易いですー。

地球ばーじょん。

いつになったら本編でアサギ達は地球に戻れるのかしら。
年内にどうにかしたかったけど、無理ですね、これ。

Image020.JPGそんなわけで、オフィーリア。
地球ばーじょん。
やっぱり、帽子。
竜が三体揃うと、みんな帽子。
ちょっと怖いですね。
トモハルに着せようと思ってたのですが、考えるのが面倒だったので、オフィに着せました。
予定と変わりましたが、まぁいいや。
だから、ジレ。

というか、オフィ自体がここに絵を載せるのが初な気がしますー。

そういえば、オフィだけまだプロフィールがこちらに記載されていないのです。
なんとかしてあげなければ・・・。
ユニコーンのような一角ですが、どうにか地球に居るときは角を短くしているのだと思われます(便利だな)。

甘党で電車好きな乙男。


Image021.JPGおまけ(酷)でクレシダ。
約束は護ったよ!(笑)
なんだか一番爽やかになりましたが、気にするなっ。

ちなみに、デズとオフィはともかく、クレシダの服はトビィが買ってます。
もしくは通販。
とりあえず、外に出られればなんでも良いみたいです。
そのサングラスも、トビィ私物。
レイバン。

・・・世話焼きトビィお兄様。

放っておくと、きっとクレシダは全裸で外に出て行くんですね(マテや)。
というのは、冗談です。
クレシダは金髪なので結構目立つわけです、大丈夫か。

28日は、綾鷹たんと、温泉です。
いえーい!

ぼそり、とトモハラが呟いた。
その声を聴きながらアイラは、そっと腕を下ろし瞳を閉じる。
自分の魔力でマローを止めることは、可能だと解った。
だが、マローの言う通りそれでは皆を護りきれない。
護りながら、マローを止めて皆無傷で助け出す・・・。
正直、自信はない。
というか、不可能に近いとアイラは判断。
誰かを犠牲にするべきなのか? そうしてマローを救出するべきなのか。
項垂れて、足元に視線を落としたアイラ。
降参したようなアイラの姿を上から見下ろしていたマローは、面白くなさそうに唾を吐き捨て魔力を解き放つ。
落胆。
尊敬していた双子の姉が、いとも簡単に自分に屈する苛立ち。
何より、自分を選択せずに諦めている姿に絶望。

「消え失せろッ!!」

マローの絶叫と共に繰り出された魔力の塊、美しすぎるほど眩い雷を身に纏って。
同時に、アイラの瞳が開いた。
振り下ろされる雷の中、それでも佇む一本の大木の様に。
地上に根を張り巡らす、堂々たる大樹。
生命の源、全ての万物の恩恵。
緑の髪がふわりと揺れる、アイラが見上げ臆することなく微笑した。
ゾワリ
ただ、その動作に鳥肌が沸き立つマロー。

「知ってましたか、マロー。私は貴女が思っているよりも我儘で、強欲なのです。
だから、マローも助けるし、トレベレス様もトライ様も。リュイ様もベルガー様もミノリも・・・トモハラも。みんなみんな、助けないと気が済まないです。選択など、出来ません。
おいで、マロー。貴女の居場所はここですから」

右手を差し伸べる。
慈愛に溢れたその神々しいその姿、思わずマローは身体を硬直させた。
放たれた魔力は、そのアイラの前に消滅する。
完全相殺。
凛と背筋を伸ばし、響き渡る心地良い鈴の音のような声で。
唖然と皆がアイラを見た。
大地の、豊穣の娘。
森を護りし精霊のような、いや、極めて神に近いような。

キィィィ、カトン・・・

全員、奇怪な音を聴いた。
そして、轟音。
マローの魔力は相殺出来ても崩れゆく塔は、止められない。
足元が、一斉に崩れ落ちた。
一方でマローも困惑し、姉へと戻るべきなのか迷いが生じ。

「きゃああああああああ!」

魔力の喪失感、感じたときには既に遅く、ガクリ、と大きく身体が揺れて地上へと落下する。
感情によって膨大に膨れ上がっていた魔力が、戸惑いで消失してしまったのだ。

「マロー!! 上へ! 飛んで!」

アイラの悲鳴、マローを救うべく腕を伸ばすが不可能だ。
崩れゆく足元で、アイラとて落下していく。
マローの様に宙に浮きさえすれば、とも思ったが焦燥感、いや、今までの疲労と消耗が激しく宙に浮かぶ感覚が解らず。
トライが剣を壁に突き刺し、落下するアイラの腕を辛うじて支えた。
ベルガーもトレベレスもリュイも、懸命に落下は避けるべく必死に抵抗している。
底が抜けた床、地面に叩きつけられないように脆くも無事な壁へと必死に各々武器を突き立てる。
今はともかく命が大事だ、手を取り合いながら生き延びる為に助け合いを。
ベルガーが、トレベレスに腕を差し伸べ。
リュイが歯を食い縛り、渾身の力で剣を壁に突きたて足場を作り。

「マローひめぇぇぇぇぇぇ!」

トモハラの、絶叫が周囲に響き渡った。

「俺が君を助けるよ、決めたんだ、誓ったんだ!」

ミノリの手を振りほどく、落下するマローに届きはしないがそれでも居ても立ってもいられなかったのだろう。
無茶だ、と皆思った。
ただの、騎士では無理だ。
気持ちは解るが、どうにもできない。
トライに腕を掴まれながら、力なくアイラはトモハラを見つめる。
なりふり構わず、マローを追うトモハラを。
命を顧みず、大事な双子の妹を救おうとしているトモハラを。
満足そうに微笑し、アイラは、最後の力を振り絞り自分の魔力をトモハラへと託した。

「マローを、お願い・・・」

マローが魔力を解放したならば、アイラとて解放しなければ、全放出しなければ抵抗は無理だった。
マローが力を喪失すれば、アイラとて同じこと。
流石に、無理がきた。
望みを、託す。
身体が、悲鳴を上げていた。
瞳をゆっくりと閉じ始めたアイラは、瞬間トレベレスを探す。
ベルガーに支えられ、リュイに助けられながらトレベレスもアイラを探していた。
瞬間、二人の瞳が交差し名を呼ぶように口を広げる。

「しっかりしろ、アイラ! まだ行けるっ」

トライの声、トレベレスの悲鳴。
トライの腕の中でアイラの手がガクリ、と倒れた。
瞳を閉じ、それでも何故か幸せそうに微笑んでいるアイラに皆、絶叫。
だから、トモハラを皆見ていなかった。
一人、落下するマローだけを見つめ探していた。
小さく仄かな球体がトモハラにそっと寄り添えば、耳元で弾ける様な音と共に、瞳に光が完全に甦る。
瞬間、トモハラには見えたのだ、泣いて怯えて震えながら落下しているマローが。

「泣かないで! 怖くないから、必ず傍に居るから! そんなに寂しそうにしないでっ」

トモハラは、腕を伸ばす。
黒き髪、瞳の愛しい愛しいたった一人の姫君を助ける為に。
そっと、か細い手を握り締めて、自分のほうへと引き寄せた。
胸に抱え込み、目前に迫った地上に叫ぶ。

「止まれ! 止まれっ!」

身体を反射的に反対にし、せめてマローを救うべく自分が下になる。
何処かで、地響きと爆音。
地上で懸命に駆け回っていたデズデモーナとクレシダ、そしてオフィーリアの三頭は嘶いた。
地面が、裂けている。
あちらこちらの山が、噴火している。
マローの放ち続けた魔力が、星に多大な影響をもたらし、眠っていた火山を誘発したのだろうか。
この地は、火の国と光の国の中間。
地面から吹き出してきた、地中底からのマグマは周囲を一面の焼け野原へと。
トモハラとマローは、地面に叩きつけられなかった。
地面が、裂けた為にそのまま落下していく。
重力には逆らえない、肉が引きちぎれそうだ、骨すら砕けそうだ。
それでもトモハラはマローを手放さなかった。
苦し紛れに名を呼んだ、だが、マローは目を醒まさない。
何度も何度も名前を呼んだ、目を醒まして、と叫び続けた。
身体はまだ暖かい、死んでなど、いない筈だと。
花の様に明るく笑う姫だった。
あまりの愛くるしさに、一目で心を奪われた。
可憐過ぎて弱々しい姫君を、心底護りたいと思った。
美しさゆえに、手折られそうな姫君を護りたかった。
強くなりたい、強くなりたい。
姫に釣り合う立場に、姫を超える立場になりたい。
誰にも彼女を傷つかせないように、絶対的に護る為に力が欲しい。
泣かせたくない、傷つかせたくない。
愛する人のそんな姿を、誰だって見たくはないだろう。
トモハラは、力強く抱き締める。

「今度こそ・・・護らせて。だからっ」

騎士は、祈った。
愛する娘を抱き締めて祈った。
願わくば、彼女の守護を。
彼女に会いたい、来世で会いたい。
きっと見つけてみせるから、今度こそ守り抜いてみせるから。
トモハラは、そっと。
マローに口づける。
もはや、冷たくなっていた唇に。
泣きながら口付けた。
怖くはない、死ぬことなど。
所詮マローが居なければ生きていても、無意味。
寧ろ、二人で同じ場所で死ねるのならば本望。
次こそ。
次こそは。
願いを、叶えて。
これ以上この子が泣かないように、辛い目に合わないように。
大切に大切に護るから、守り抜くから。

「俺に! 俺にっ、力をーっ!」

トモハラの絶叫は、”届いた”のか。
願わくば。

世界の、いや、この惑星の崩壊は止めることが出来ず。
アイラは、トライに支えられたまま息絶えた。
力が、足りなかった。
誰かを、選択して護るべきだったのか?
いや、この惑星を護るべきだったのか?

違う。

皆を護らなければ意味がないのだ、誰かなど、何を、など出来ない。
アイラは、深く沈みゆく感覚にそっと瞳を開く。

「次、は・・・。誤解を・・・生まない様に・・・みんな・・・喧嘩しないように・・・。静かに、静かに・・・暮らして・・・。
みんな・・・争わないで・・・。姉妹で、従兄弟で、言い争いは・・・駄目・・・だか・・・ら・・・」

ゆっくりと、瞳を閉じれば、どこかへと身体が引っ張られていく。
腹の子は、どうなったのか。
初めて授かった、愛した男の子。
満足そうにアイラは微笑んだが、しかし。
これでは駄目だ。
これでは、いけない。

「私が・・・護らないと・・・みんなを・・・護らないと・・・」

そうだ。
皆が幸せでなければ、意味がない。
笑う双子の愛くるしい妹を、護らなければ。
その妹を愛し続ける騎士を、護らなければ。
その騎士の親友を嫌われてでも、護らなければ。
自分を友達だ、と言ってくれた皇子を護らなければ。
自分に寄り添ってくれていた王子を、護らなければ。
自分に何故か優しくしてくれた皇子を、護らなければ。
そして、愛した男を護らなければ。
皆を護る、笑顔で居て欲しいから護り抜く。
それが、自分の願いであり、幸せだ。
その先に、自分の思い描いた世界が待っている筈だ。
アイラは、切なそうに眉を顰める。
刹那。

・・・あなたのせいですよ。あなたがいなければ、妹姫は攫われることもなく・・・
・・・あなたがいなければ、皆狂うこともなく・・・

声を、聴いた。

・・・あなたは、破壊の姫君なのですから・・・

声が、聴こえた。
アイラは、微かに瞳を見開いた。
だが。

「あの人に、会いたい・・・。もう一度、名前を呼んで、一緒に・・・」

トレベレス。
トレベレスに、会いたい。
妹を攫い、国を滅亡に追いやった男。
それでも。
忘れたくはない、あの声を。
強引な腕を、瞳を。
名を呼んで、抱き締めて欲しい。
幸せな世界で、もう一度。

愛しい紫銀の髪。
愛していると、告げてくれた男。
その男の、子を産んで。
・・・寄りそって居たかった。

各々の願いを乗せて、運命の歯車は廻り続ける。
願いを叶えられるのは、誰なのか。
・・・誰なのか。

誰なのか、知っている”筈だった”。

双子の姫君を巡り、宇宙の片隅でその日消滅した惑星。
強過ぎた各々の渇望が、再び運命の輪に拍車をかける。
願いを、叶える為に。
何処かの惑星で、月影の晩に空を見上げる。





「マビル、君は今まで見た誰よりも美しい!」
「そぉ? ありがとー」

跪いて、足の爪先に口付けの雨を降らしている男。
15歳くらいだろうか、目の前でマビルは全裸で満足そうに微笑んでいる。
地面には脱ぎ散らかした二人の衣服、マビルの身体には無数のキスマーク。

「あなたもー、えっち、上手いね。うん、気に入った! 顔も綺麗だし、綺麗な宝石くれたし。次は可愛いお洋服頂戴ね」
「勿論、マビルが望むなら! 例え火の中水の中。君の愛があればドコヘだっていけるよ」
「わーい、ありがとう。マビル、嬉しいー」

とん、と地面を蹴って近くの泉に入るマビル。
艶やかな黒髪に、水滴がしたたり、更にます妖艶な香り。
思わず魔族の少年は慌てて立ち上がると夢中で追いかけ、泉に入る。
笑いながらマビルを抱き締め、唇を貪り、胸を弄り。

「愛してるよ、マビル」
「うん、ありがとう」
「永遠に、愛しているよ。君の愛があれば、死なないよ」
「ホント?」

胸に舌を這わせていた少年の頭を抱き締めたかと思えば、マビルはそのまま一気に水中へと男の顔を押し込めた。

「ぐげばべぇあ!!」

無数の泡が、下から。
バシャバシャ、と暴れる少年をマビルは愉快そうに押付けたまま、無邪気に笑う。
数分後。
静まり返った、泉。
マビルは舌打ちし、少年の頭から手を離す。
ゆっくりと、少年の身体が上下に揺れた。

「・・・死んでるじゃん。嘘つき」

つまらなそうにマビルは小さく欠伸をする。

「誰が死体の処理すると思ってるの? 死ぬなら全部消滅させてよね」

忌々しそうにマビルは少年に唾を吐き捨てると、泉から引き摺り上げる。
頭を、踏み潰し小さく火炎の呪文を唱え。

「男なんて、馬鹿ばっかりー。でも、しまったな、お洋服持ってきてもらえばよかったかな」

全裸で、地面に転がると瞳を閉じた。

「苛々する。・・・落ち着かない・・・。これもあれもそれも、勇者が来てから!」

唇を、噛締めた。
月影の晩に。
燃え盛る死体の隣で、マビルは眠れずに瞳を閉じる。
夜は、嫌いだ。
一人を実感するから、嫌いだ。
無理やり酒を呑み、ベッドに戻って眠る。
酔いが回り、なんとか寝付けば。

・・・夢を、観た。
茶色い髪の見知らぬ男が、自分を見て微笑んでいる。
何もなく、見ている。
何をするでもなく、ただ、観ていた。

翌朝、マビルは。
・・・泣いていた。




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早く…
マビルとトモハルを会わせてやってくれ(項垂

お疲れさん
トビィの後ろ 2009/11/09(Mon)18:17:40 編集
寝ながら書いたから
納得行かないのですよー・・・。
本当は全員最後にべらべら語り出したはずなんですが、気付いたらね、2時近くになってたからね、慌てて終わらせたのです。
どーしても更新したくて!(おぃ)

早く会わせてあげたいけれど、本編を読み直していたら、悲惨なことになってました。
ミノル覚醒前に、トーマを(瀕死)。
まこ 2009/11/09(Mon)23:29:21 編集
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