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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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ガルーダにて。
セーラが鏡を所持していたので、本編第四章より抜粋です。
セーラ、メアリがこれを所持していても特にイベントが起こるわけではなく。
ユキが関連してくるので、一応本編にも入っている内容なのですよー。



皆で談笑中。
秋空は天候がよく変化する為、先程小雨に降られ今現在は城の中庭の休憩所に移動していた。
慌てて拾い上げて皆で走った為、敷いてあったマットは乱雑な形に。
持ち寄った焼き菓子は所々崩れている、紅茶に至っては一部零れた。

「いた、いたー!」

雨を振り払っていると、聞きなれた声が何処からか。
皆で振り返れば非常にカラフルな異界の”傘”なるものを手にして走ってきている、友人の姿。
大きく皆で手を振り、走ってきた彼女を迎え入れる。
何やら嬉しそうに笑っているが、どんな用事か。
皆の前で大きく肩を揺らして呼吸を整えた後、彼女は一人一人向き直り、背負っていたバッグから何かを取り出す。
直径7cmほどの、それは色取り取り。
興味深そうに皆で差し出されたそれを覗き込む、綺麗な硝子細工が目を惹いた。

「皆でお揃いにしようと思って。色んな色があったから、ついつい買っちゃった」

一人一人に、手渡したそれは。

「リンは、蒲公英色。いつも、明るい空気が包み込みますように。
ナスカは、露草色。いつまでも、才色兼備な方でありますように。
ココは、紅緋。これからも、みんなを和ませてくれるだろうから。
メアリは、蜜柑色。朗らかで元気な空気をいつまでも。
セーラは、朱色。明るく優しく皆を護る立場であり続けます様に」

色取り取りのそれを手渡され、皆じっと見つめる。
満足そうに微笑んでいる彼女に、これは何かと、誰かが尋ねた。

「鏡だよ。ほら、ここがこうやって開くの」

若竹色したそれを、バッグのポーチから取り出した彼女は起用にそれを開くと皆に見せる。
鏡だった。
二面鏡である。

「他の皆も、お揃い! 皆で、お揃い!」

お揃い、と言われ全員顔を見合わせると軽く赤面。
あまり皆で同じものを所持する事がないので、何やら恥ずかしい気分になる。

「ありがとう、大切にしますね」

鏡を覗き込みながら、セーラはそう返答。
皆も頷き、それぞれ鏡を開いて自分を眺めている。

「これからも、みんなが一緒でありますように!」

・・・そんな願いの、鏡だった。
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