忍者ブログ
別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
[754]  [752]  [755]  [751]  [749]  [748]  [747]  [745]  [740]  [744]  [743
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


書きたくなったら、書く。
あとで、繋げる。
本編を書いていたら眠くなった(アーサー&ナスカ)ので、こっちに。
好きなものを、書いていないと、手が止まって(以下略)。

寒いですね。
眠いし!
今なら私、一日中眠っていられるよっ。(起きろ)


ネタバレ含む。

実はトランシスは ○○○○○○○ と同じ○をしてて、ただ単に○○してる○○○○○○○が、○○を○○に○○○○為に○○を○○○○○ているのですよ。

↑これは、私漫画で描きたいのですじゃ。
描けるかしら・・・。


発生時期⇒4章後半、1月11日以降。
トランシスの妙な行動を踏まえたうえで、アサギの心情を汲み取っていただければ幸いです。
が、あちらのサイトだと18禁描写が不可能となっております。
どのように表現してよいのやら、試行錯誤。



①マビル蘇生の話。

何故、マビルが生き返ったかって。
アサギが生き返らせたから。
以上(おぃ)。
トモハルが、マビルに会いたがっていたから、というのもあるのですが。
尚、蘇生方法は下記の通りです。


自分は、人間ではないと。
薄々、言われなくても気付いていた。
人間は、少しずつでも成長していく生き物だ。
自分で考え、過ちを回避するように皆で会話し、努力して進む生き物だ。
うっすらと地面に積もっている雪を見つめながら、アサギは微かに笑う。
が、寒さと受けた攻撃とで麻痺した身体は上手く動かせず、気持ちだけ笑う。
早く、歯車を正さなければならない。
どこから戻せば良いのか、解らない。
だが、せめて捻じ曲がってしまった過去を戻す為に・・・。
アサギは、静かに振りゆく雪を見つめていた。
ここは、4星クレオだ。
4星クレオの名もなき雪原。
行かなければ、行けない。
アサギは、徐に立ち上がった。
骨とて、折れた筈だった。
真っ向から喰らった火炎は、皮膚を焼いた。
酷く今、醜い姿をしているに違いない、だが。

「・・・火傷していても、そのままでも。醜いことに変わりはなく」

ぼそ、と呟きずるずると足を引き摺る。
自分は、行かなければいけない。
双子を。
双子を呼ばれて死んでしまった、自分よりも生きていなければならない可愛らしいあの子を救わなければならない。

「待ってて、マビル。そこから、出してあげる」

呟く。
血を流しながら、歩いた。
貫通している大きな傷、肉やら血やら、地面に零しつつ。
向かう先は、マビルの墓標だ。
トモハルが毎日のように来ているらしい、綺麗な花が飾ってある。
が、この雪では・・・。
アサギはしゃがみ込むと、花に触れた。
途端、しなびていた花が瑞々しく潤い始める。
そっと、無表情のままアサギは手を突き出した。

「もし。私が朝まで生きていたら・・・確実に人間では。・・・ううん、”イキモノ”では・・・なくて」

得体の知れない、モノ。
自嘲気味に、笑う。
多分、いや、確実に生きている。
挑むような目つきでアサギはそっと、両手を掲げる。
僅かな光が、墓標を包み込んだ。
そして更に、アサギと墓標を包むように結界が張られる。
膝を突いて、そっと瞳を閉じる。
汗を零しながら何かを手繰り寄せるように両腕を忙しなく、動かす。
まるで、空中で布を織るように。
舞うように、優雅に、煌びやかに。
時折、アサギの血管から血が噴出したが気にも留めず。
二時間後、ぼんやりと発光するアサギの目の前には横たわっているマビルの姿が。
着ている衣服は、”あの日の”まま。
完全再現、あの日、魔族のイエンアイ・タイに殺害される直前のマビルのまま。
思い出し、四方に散らばったマビルの破片を呼び寄せて。
蘇生。
だから、マビルは探していた。
身につけていたトモハルがくれた苺のネックレスを探していた。
アサギは、そのネックレスの存在を知らないので『再現出来なかった』。
もし、知っていたら。
トモハルが今も所持しているネックレスが、アサギの手により消えていたのだが。
横たわっている、マビルを見つめる。

「痛かったねぇ・・・ごめんね・・・」

呟いて、何度も謝罪。
嗚咽しながら、地面を握り締める。

「私がいなかったら、あんなことにはならなかったのに・・・」

絶叫しながら、思い出してアサギは泣き喚いた。
数分、荒い呼吸で地面に這い蹲っていたアサギだが、ようやく顔を上げる。

「待ってて・・・今・・・必ず・・・」

立ち上がり、マビルの身体を包み込むようにそっと撫でる。
右手を、アサギは心臓へと当てた。
もし。
自分が”生きていれば”。
いや。

「マビル、時間はかかるだろうけど・・・必ず。助けるからね」

アサギは。
右手の指、五本に力を籠める。
ずぶ、と五本の指がアサギの身体に突き刺さった。
当然、血が噴出す。

「ほら、痛くない・・・」

ギュ、と掴んだ指を中でかき回しながら。

「死ねたらいいけど。多分、おそらく・・・死なない」

強引に、引きずり出した。
右手に、蠢く何か。
心臓。
アサギは、ぼんやりとそれを見ていた。
心臓、である。
左胸に、空洞。
アサギは、自分の心臓を取り出した。

「うごいてるけど、たぶん、にせもの」

それを、ふらつく足取りでマビルの上へ。

「ごめんね、ね。わたしの、それじゃ・・・。・・・でも、それしか、なくて、ね」

ガクリ、とマビルの上に倒れ込んだアサギは。
必死に、呟いた。
必死に、願った。
私の心臓をあげましょう。
この子に、あげましょう。
多分、死なない私だから。
その日が来るまで、大人しく。
どうか、どうか、願わくば。
この子が笑って過ごせますように、と。
左手を動かし、指を動かす。
静かに、静かに、アサギの心臓は光りながら消えていった。
吸い込まれるように消えた心臓、息も絶え絶えにアサギはようやく、マビルの表情を見つめる。
どことなく、泣いているような。
そう、表情が変わった。
そっと、アサギはマビルの心臓に耳を寄せた。

とく・・・ん・・・・とく・・・ん・・・。

音。
マビルの心臓の音である。
思わず、笑みを零したアサギはずるずると、そのまま地面に伏せる。

「もう・・・へっき・・・。あとは・・・目を醒ますまでに・・・じか・・・ん・・・が・・・」

墓標の上で、輝くマビル。
アサギの腕が掲げられると、静かに静かに身体は墓標の下へと。
結界を、張り巡らせた。
誰にも邪魔されないように、完全に再生できるまで。
目が覚めたら、行きたい場所へ行くように、連れて行けるように。
だから、マビルはジェノヴァに居た。
地球の、トモハルと出遭ったビルの隙間に行きたくて思い描いたが、クレオから地球までは流石に移動できず。
似た場所に、マビルは立っていたのだ。

静まり返った、マビルの墓標前。
アサギは満足そうに、眠っていた。
そう、眠っていた。
死んでなど、ない。
やがて、数時間後。
通りかかった魔族が、アサギを発見し直様連れ帰る。
小屋のベッドで目を醒ませば、全くの・・・無傷。
心臓に手を触れれば、偽者の何か、が動いていた。
無傷、というわけではないのだが、動いていた。
そう、生きているのだ。

「死んでない・・・から。私は、やっぱり・・・」

人間じゃない。
魔族でもない。
エルフでもない。
天界人でもない。
じゃあ、何か。
数時間後、知らせを受けてトビィが救出に来た時。
アサギは。
自嘲気味に微笑み、眠りについていた。


そんなわけで、マビルの心臓はアサギのです。
そっくりそのままアサギのではなくて、マビルの心臓を動かすためにアサギの心臓を使って共鳴させた・・・みたいな感じです。


②書きたくなったので。
そのマビル蘇生騒動の後の話です。


気付けば、来ていた。
ずっと、居たような気がする部屋だった。
地面から隠されるように取っ手がついている、ドア。
そっと開いて地下へと。
下からドアを閉めて、長い階段を下りていけば地下の部屋。
思わず、息を飲んだ。
あちらこちらに写真や割れたカップが、散乱している。
震える手で、写真を拾い上げた。
恐らく、自分。
破り捨てられている。
アサギは、持ってきたゴミ袋にそれらを入れ始める。
あれは、お揃いのマグカップの破片。
それは、誕生日に贈った指輪。
毎日、お弁当の際に渡していた手紙。
思い出を残して取り続けた、写真達は無残に。
床に散乱しているそれらを綺麗に、片付けるとすでにゴミ袋は一杯だ。
だが、これらを片付けに来たわけではない。
アサギは、うろうろと何かを探るように部屋を見つめる。
何処に、あったか。
焦る気持ちを押し殺してアサギは懸命に思い出そうとした、が頭痛が邪魔をする。
ようやく、ベッドの上の棚を思い出した。
アサギでは手が届かない、トランシスがそこに閉まっていた事を思い出す。
そっと、アサギは宙に浮き棚の扉を開けようとしたが耳元で大声が。
悲鳴を上げて、思わずベッドに転がる。
・・・誰もいない。
そうだった、普通の人間は宙になど浮けないから力を使ってはいけないのだった。
思い出したアサギは、引き摺りながら椅子を運ぶ。
椅子の上に乗り、懸命に手を伸ばすが僅かに手が届かない。
身を乗り出した瞬間、バランスを崩して床に転がった。
地面に強打、呻くアサギ。

「いたっ・・・い・・・」
『んあ、や、あぁぁっ』

自分の呻き声と、似たような声。
不審に思い、アサギが顔を上げれば。
落下した衝撃でなのか、テーブルの上のものも落下していた。
ポータブルDVDが、起動したらしい。
床に転がり、映像を流しているそれを、凝視。
思わず、顔を青褪めさせると引き摺ってそれを止めに。
その間も、それは流れていた。
涙が、何を指し示すのか。
屈辱なのか、ただ、恥ずかしいのか。
それは。
トランシスの気紛れで撮られていた、”最中”の映像である。
慌てて止めた、映像は淫らにベッドで泣いている自分だ。
止めて、静まり返った中でアサギの涙声。
この映像を。
トランシスは友人達を見ていたらしい。
面白がって、見ていたらしい。
涙を拭いながら、アサギは捻挫した右脚を引き摺って、ようやく棚に手を伸ばす。
懸命に引きずり出した、床に散らばるDVDと、アルバム。
そうなのだ、最中の写真もトランシスは面白がって撮っていた。
床に転がり、広がったアルバム。
卑猥な姿のアサギが、そこに納められている。

「やー!!」

小さく悲鳴を上げて、アサギはそれを慌てて閉じた。
床に崩れて、泣く。
トランシスに頼まれて。
写真や映像を撮る事になった。
最初は嫌だといった、抵抗した。
だが、結局逆らう事ができずに。
しかし、約束したのだ。

『誰にも、見せないって約束してくれたら、いいよ・・・』
『はぁ? 当たり前だろ? オレしか観ないよ』
『ホント? 絶対?』
『どうして彼女の裸を他の男に見せるんだよ』

約束した、筈だったのだが。
昨日。
爆笑してトランシスが告げたのは。

『だってお前、彼女じゃないだろ』

彼女ではないので、誰に見せても良いということらしい。

『お前、あんな扱い受けて彼女面してたのが変なんだよ。好きな子に、あんな酷いことするわけないだろ』

言われて、気付いた。
恥ずかしくても、辛くても、必死にトランシスの言う事を聞いてきたのだが。
そうだ。
彼女には、あんな変なことはしないだろう。
頭が割れるように、痛い。
思い起こせば・・・・。
ズキン!
思い出すな、というように激しい頭痛が襲い掛かる。
吐きたいくらいに、痛い脳。
アサギは床でのたうちまわり、懸命に声を押し殺す。
ようやく、焦点の合わない視線でのろのろと床に散乱したDVDやアルバムをゴミ袋に詰め始めたアサギは。
全てを綺麗に収めきると、そっと、荷物を抱えて階段を上る。
早く、抹消したい。
重い荷物を引き摺り、アサギは歩いた。
乾いた空気、喉に纏わりつく。

「あれ、アサギちゃん?」

声に、身体が震える。
恐る恐る振り返れば、見慣れた顔だった。
思わず喉の奥で悲鳴をあげ、後退。

「トランシスは? 最近見てないけど」
「あ、あの。えっと・・・」

トランシスの、親友と友人だ。
思わず足が竦む、一緒にあのDVDを観ていた人物達。
唇青く、アサギは眩暈を起こしそうになる。

「大丈夫? 顔色悪いけど・・・」
「いえ、いえ、大丈夫、です・・・ご、ごめんなさい、醜くて!」
「え、ちょっと、アサギちゃん!?」

何か言おうとしていたが、アサギは死に物狂いで荷物を抱えて必死に走った。
走って走って、走って。
砂漠。
それらを燃やそうと、右手を突き出すが。
炎が、出ない。
弾かれたように、アサギは右手を引っ込めると崩れ落ちる。
スカートを弄る、マッチを取り出し火をつける。
そうだ、炎は・・・怖い。
アサギは、ついたマッチの小さな火を怯えながら手放した。
ゴゥ、と音を立てて勢い良くアルバムが燃える。
徐々に勢いを増す火に、顔面蒼白でアサギはゆっくりと後退。
震えながら、アサギは膝を抱えて丸くなった。
目を、閉じる。
泣きながら、目を閉じた。
酷く、怖い。
自分の扱いに・・・絶望。
確かに自分は人間ではない、だが、あんな扱いは恥ずかしい。
ツキン、と頭痛。
アサギは顔を隠すようにさらに丸くなると、すすり泣く。
炎は、全てを焼き尽くした。
けれど。
アサギは知らなかった。
アルバムが、燃えていく。
そっと、一枚の写真が火から逃れるように炎の外に飛び出した。
眠っているアサギの隣、愛しそうに手の甲に口付け、優しそうな眼差しでアサギを見つめているトランシス。
一枚の、写真。
愛しくて、愛しくて、堪らない。
狂おしい、狂おしい、存在。
その写真にも、やがて炎は燃え移る。
トランシスの、一番大事な写真だった。
全てが燃え尽きるまで、アサギは動かず。
そんな、写真など知らなかった。
眠る。
眠って、全てを忘れるように。
・・・夢を観た。
夢を観ていたが・・・起きたら内容を全く思い出せず。
アサギは。
静かに瞳を開き。
ようやく燃え尽きた痕を、見つめる。
項垂れて、静かに、帰る。

・・・アサギ様・・・頑張って・・・

声を、かけたものがいた。
が。
アサギは気付かなかった。

・・・トランシスは、誰にも、見せてないよ・・・大好きなんだよ・・・忘れないであげて・・・頑張って・・・諦めたらダメだよ・・・嘘に負けちゃダメだよ・・・

アサギは、気付かなかったのだ。
声は。
か弱くひ弱で。
何より、今のアサギでは存在を汲み取れない。


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
なんか凄すぎる曲
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7768055

これを観ていたら【聴いていたら)何も進まなかった数時間でした。
絵、描きたいなぁ・・・。
今は小説より、何故か絵が描きたいーのですよ。
まこ 2010/01/31(Sun)18:13:28 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[10/05 たまこ]
[08/11 たまこ]
[08/11 たまこ]
[05/06 たまこ]
[01/24 たまこ]
[01/07 たまこ]
[12/26 たまこ]
[11/19 たまこ]
[08/18 たまこ]
[07/22 たまこ]
フリーエリア
フリーエリア
最新トラックバック
プロフィール
HN:
把 多摩子
性別:
女性
ブログ内検索
カウンター
Copyright © あさぎるざ All Rights Reserved.
Designed by north sound
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]