DESTINY 第一章 それぞれの路へ 第７４回 『３星勇者剣・レーヴァテイン』

伸び伸び。

今度こそ本当に７５～マビル。

メモ。

①影勇者（この呼び方が気に入らない私）のイラストを描く事
②キャラの紹介を追加する事
・アーサー
・ナスカ
・リン
・ロシファ
・アレク

一応・・・１記事に１絵を載せると決めてあるんですが。
上手く・・・進まない・・・。
ごふり。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm2574707
外伝もしくは、アサギを書く時に必須になりつつある曲↑。
志方様以外知らないのですが、凄すぎてびっくりしました。
画像もとても綺麗・・・。
※小説書け。

アーサーは一人、厳重に兵が配置された一室を訪れていた。
無論顔パスである、一礼しアーサーを招き入れる兵士達。
扉の向こうから、奇怪な気配を感じ取ったアーサーは眉を潜めた。

「成程・・・異質だ」

ぼそり、と呟けばどっと肌から汗が吹き出す。
安置されている一振りの剣から湧き出る魔力が、賢者であり高等な魔力を持ち得ているアーサーに圧力をかけていた。
兵士達は、全くの無害らしい。

「大丈夫ですか、アーサー殿。苦しそうですが・・・」
「あぁ、平気だ。・・・真っ向から勝負を挑まれているような錯覚に陥る」

苦笑いし、アーサーは兵士たちの脇をすり抜けて剣へと足を速める。
同じナスカも、このような重圧をかけられたのか？
先程、そんな話はしていなかったが・・・。
じんわり、と知らず握り締めた手の平が汗で滴る。
剣から発せられる空気は、紛れもない挑戦状、ドス黒い赤。

「何をそこまで威嚇する？　」

間近に迫れば、空気が電気を帯びアーサーのマントを揺らしながら爆ぜる様に肌を刺激していた。
ナスカと、自分。
魔力は同等、ならば違いは何か。
性別、ではあるまい。
無意識の内に愛用の杖を握り締めたアーサーは、思わず構えを取っていた。
目の前の剣、一本が。
強大に膨れ上がった、邪悪な魔物に見えてくる。
ふと、思いついたことが。

「ダイキか！」

弾かれたように叫ぶアーサー、そうだ、３星勇者ダイキにアーサーは出遭っている。
ナスカになくて、アーサーにあるもの。
アーサーに微かに残っているかもしれないダイキの気配を感じ取り、急かすように剣は・・・所有者を求めているのだろうか？
後方で狼狽している兵士達を尻目に、アーサーは口元に笑みを浮かべる。

「レーヴァテイン、勇者ダイキに遭いたい、と？」

剣に声をかける。
一瞬、剣が眩く輝いた気がしたアーサーは直感した。
紛れもなく、これはレーヴァテイン、勇者の剣。

「暫し、待て。・・・こちらを片付ける。必ず、私がダイキの許へと」

剣に約束をする、満足そうに剣は威圧感を放つことを静止し、沈黙に入る。
それまで部屋に充満していた重苦しい空気が、瞬時に掻き消えた。
何時の間にかアーサーの汗も、引いている。
一刻も早く、この剣をダイキの許へと連れて行かねば。
意志を持っているような、この目の前の剣。

「彼に・・・ダイキに扱えますかね？」

捨て台詞を吐くようにアーサーは呟いた、が瞳は微笑んでいる。
扱える、だろう。
アーサーには見えた、この剣を背に掲げて勇ましく立っているダイキの姿が。
勇者は、成長しているだろう。
この機にも自覚し、己を高めているだろう。
遅れを取るわけにはいかない、軍事会議を一刻も早く開くべきだ。
アーサーは、唇を噛締めた。
呼ばれるように、アーサーの許へと辿り着いたレーヴァテイン、全ては勇者ダイキへと巡り合うため、なのだろうか。