別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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10回で完結します。
目標は5月中です。
目標は5月中です。
若干の日焼けに、アサギは軽く顔を顰めて宿題の片づけをしていた。あとは自由研究だけだが、何をしようかと思案していたところへ電話が鳴り響く。
ユキである、首を傾げながら会話を始めた。
『アサギちゃん、明日だけど用事ある?』
「ないよ? どうしたの?」
『ケンイチとね、遊びに行くことにしたの。アサギちゃんもミノル君を誘って、一緒に四人でお出かけしない? 映画見に行こう、って。あのアニメの、感動する映画』
「あぁ、あれ! 観たかったんだ、わかった。連絡してみるね」
『うん、きっとミノル君も来てくれるよ』
電話が終わる、アサギは大きく息を吸い込むと、ゆっくりと吐き出した。首を竦めて、頬を染める。が、慌ててミノルに電話をかけた。逸る胸を押さえ、唇を軽く噛む。
『もしもし』
「あ、ミノル君ですか。アサギです」
『お、おぉう! ど、どうした?』
「あの、えーっと、明日ですけど」
『ぉう』
「ユキとケンイチが一緒に映画を観に行くそうで。それで、私達も一緒にどうかな、って。よ、よかったら一緒に。あ、映画はアニメの」
『あーあー、あれね、あれあれ! 俺も観たいと思っていたんだよな、行こうぜ!』
「ほ、ホントですか!? よ、よかった……。じ、時間はまた連絡するね」
『ぉう!』
震える二人の声、会話は終了である。興奮気味にアサギはユキに電話をかけ直した。
「ユキ! 一緒に行くよ!」
『本当? よかった~、じゃあね、集合場所と時間はね』
必死に頷きながらアサギはメモをとり、電話を切ると再びミノルにかけ直す。
「……だそうです」
『わかったよ、じゃ、明日な』
「はい、おやすみなさい」
ようやく終了だ。大きく溜息を吐いたアサギは、床に寝転がると指を軽く噛んだ。手が震えている、緊張したのだ。
「よかった……来てくれるって。これは、デート、っていうのかな、かな」
アサギは小さく悲鳴を上げると、顔を両手で覆い隠し床を転がる。数分そうしていたのだが、急に立ち上がるとクローゼットを勢いよく開き、服を選び始める。
「な、何を着ようかな。えーっと、えーっと」
必死に自分の衣服を思い出し、気に入ったものを探し出す。結局赤いチェックのワンピースにしておいた、無難である。
腰をリボンで縛るタイプのものだ、ふわふわとしており、シルエットが気に入っていた。
「ええと、ええと、持ち物」
シンプルなカゴバッグに、財布やらハンカチやらを入れていく。寂しかったので、バッグに大きなウサギのマスコットをつけておいた。ネックレスに、イヤリング、シュシュを選んで見直していく。
「うん、これで行こう」
並べた明日の衣装を見つめ、アサギはようやく肩の荷を下ろすと微笑んだ。
胸がどきどきする、早く眠らなくてはと思いながらもお風呂にゆっくりと浸かっても眠くならない。
目が冴えてしまった。
ベッドに転がり、無理やり瞳を閉じる。が、楽しみで眠れない。
今日のプールは会話がなかったので寂しかったのだ。流れるプールに身を任せて、浮き輪に捕まって会話がしたかった。が、ミノルは始終スライダーで遊んでいたのだ、飽きもせず。
というよりも、本当は飽きていたのだがアサギの水着姿を直視出来ず、無理に遊んでいた。
それを、アサギは知る良しもない。
映画を楽しみにしながら、アサギは軽くベッドの中で嬉しさのあまり悶えて、何時しか眠りに入った。
ミノルはミノルで悲鳴を上げながら、ベッドに転がっている。今日の水着姿が、塗し過ぎて。
瞳を閉じると浮かんでくるアサギの姿、華奢な手足、同年代にしては大きな胸が特徴である。
「あー、眠れねぇ!」
頭を必死で振って、姿を忘れようとするが出てくるのは昼間のアサギだ。喚くミノルの声は、隣のトモハルの部屋にも微かに響いた。不振がってカーテンを開き、ミノルを見つめる。夜だというのにカーテンを閉じていなかったミノルの行動は、トモハルに一部始終を見られていた。頭をかきながら、苦笑しトモハルはカーテンを閉める。
「いいなぁ、好きな子と一緒にいられて」
ぼそ、っと呟きベッドに腰掛けたトモハル。不意に気になって、再びカーテンを開くと隣の部屋はまだ明るく、ミノルが叫んでいる。そこではなく、窓から空を見上げた。
月が、綺麗に輝いている。細い月は、それでも神々しい。
綺麗すぎて、吸い寄せられそうで、怖い。暗闇にぽっかりと浮かぶ月に、若干身震いしていた。
まさかその時、4星クレオにてマビルが夜空を見上げ月を見ていたことなど、トモハルは知らない。
ユキである、首を傾げながら会話を始めた。
『アサギちゃん、明日だけど用事ある?』
「ないよ? どうしたの?」
『ケンイチとね、遊びに行くことにしたの。アサギちゃんもミノル君を誘って、一緒に四人でお出かけしない? 映画見に行こう、って。あのアニメの、感動する映画』
「あぁ、あれ! 観たかったんだ、わかった。連絡してみるね」
『うん、きっとミノル君も来てくれるよ』
電話が終わる、アサギは大きく息を吸い込むと、ゆっくりと吐き出した。首を竦めて、頬を染める。が、慌ててミノルに電話をかけた。逸る胸を押さえ、唇を軽く噛む。
『もしもし』
「あ、ミノル君ですか。アサギです」
『お、おぉう! ど、どうした?』
「あの、えーっと、明日ですけど」
『ぉう』
「ユキとケンイチが一緒に映画を観に行くそうで。それで、私達も一緒にどうかな、って。よ、よかったら一緒に。あ、映画はアニメの」
『あーあー、あれね、あれあれ! 俺も観たいと思っていたんだよな、行こうぜ!』
「ほ、ホントですか!? よ、よかった……。じ、時間はまた連絡するね」
『ぉう!』
震える二人の声、会話は終了である。興奮気味にアサギはユキに電話をかけ直した。
「ユキ! 一緒に行くよ!」
『本当? よかった~、じゃあね、集合場所と時間はね』
必死に頷きながらアサギはメモをとり、電話を切ると再びミノルにかけ直す。
「……だそうです」
『わかったよ、じゃ、明日な』
「はい、おやすみなさい」
ようやく終了だ。大きく溜息を吐いたアサギは、床に寝転がると指を軽く噛んだ。手が震えている、緊張したのだ。
「よかった……来てくれるって。これは、デート、っていうのかな、かな」
アサギは小さく悲鳴を上げると、顔を両手で覆い隠し床を転がる。数分そうしていたのだが、急に立ち上がるとクローゼットを勢いよく開き、服を選び始める。
「な、何を着ようかな。えーっと、えーっと」
必死に自分の衣服を思い出し、気に入ったものを探し出す。結局赤いチェックのワンピースにしておいた、無難である。
腰をリボンで縛るタイプのものだ、ふわふわとしており、シルエットが気に入っていた。
「ええと、ええと、持ち物」
シンプルなカゴバッグに、財布やらハンカチやらを入れていく。寂しかったので、バッグに大きなウサギのマスコットをつけておいた。ネックレスに、イヤリング、シュシュを選んで見直していく。
「うん、これで行こう」
並べた明日の衣装を見つめ、アサギはようやく肩の荷を下ろすと微笑んだ。
胸がどきどきする、早く眠らなくてはと思いながらもお風呂にゆっくりと浸かっても眠くならない。
目が冴えてしまった。
ベッドに転がり、無理やり瞳を閉じる。が、楽しみで眠れない。
今日のプールは会話がなかったので寂しかったのだ。流れるプールに身を任せて、浮き輪に捕まって会話がしたかった。が、ミノルは始終スライダーで遊んでいたのだ、飽きもせず。
というよりも、本当は飽きていたのだがアサギの水着姿を直視出来ず、無理に遊んでいた。
それを、アサギは知る良しもない。
映画を楽しみにしながら、アサギは軽くベッドの中で嬉しさのあまり悶えて、何時しか眠りに入った。
ミノルはミノルで悲鳴を上げながら、ベッドに転がっている。今日の水着姿が、塗し過ぎて。
瞳を閉じると浮かんでくるアサギの姿、華奢な手足、同年代にしては大きな胸が特徴である。
「あー、眠れねぇ!」
頭を必死で振って、姿を忘れようとするが出てくるのは昼間のアサギだ。喚くミノルの声は、隣のトモハルの部屋にも微かに響いた。不振がってカーテンを開き、ミノルを見つめる。夜だというのにカーテンを閉じていなかったミノルの行動は、トモハルに一部始終を見られていた。頭をかきながら、苦笑しトモハルはカーテンを閉める。
「いいなぁ、好きな子と一緒にいられて」
ぼそ、っと呟きベッドに腰掛けたトモハル。不意に気になって、再びカーテンを開くと隣の部屋はまだ明るく、ミノルが叫んでいる。そこではなく、窓から空を見上げた。
月が、綺麗に輝いている。細い月は、それでも神々しい。
綺麗すぎて、吸い寄せられそうで、怖い。暗闇にぽっかりと浮かぶ月に、若干身震いしていた。
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