別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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ねむーい。
ちょっと真面目に16日のプロット考えておかないと、無駄に終わってしまうので、今決めよう。
・トランシスで全部書く
・R18を全部書く
(’ ’ )よし←
日曜日⇒天界城(外伝3)からの、ガーベラルート
月曜日⇒マビル
火曜日⇒
水曜日⇒
木曜日⇒トランシス
金⇒
土⇒
日⇒
月⇒
火⇒トランシス
ただいま、10月。
11月にトラトビ誕生日があるので気を付けろっ!
ちょっと真面目に16日のプロット考えておかないと、無駄に終わってしまうので、今決めよう。
・トランシスで全部書く
・R18を全部書く
(’ ’ )よし←
日曜日⇒天界城(外伝3)からの、ガーベラルート
月曜日⇒マビル
火曜日⇒
水曜日⇒
木曜日⇒トランシス
金⇒
土⇒
日⇒
月⇒
火⇒トランシス
ただいま、10月。
11月にトラトビ誕生日があるので気を付けろっ!
勇者達は、天界城に揃っていた。日曜日なので全員暇である。
珍しくその日はユキも一緒だ。本当は面倒だったので参加したくなかったが、ケンイチに根強く説得されて折れた。天界城自体は、ユキは気に入っている。血なまぐさい事もなく、美しい花々で彩られ、華やかな装飾品が溢れているからだ。
しかし、招集されるということは”不穏な”用件付きということだ。遊びに来いと呼ばれるわけではない。
ユキは、勇者として何かしら頼みごとをされることが億劫だった。地球で楽して生きていたい。ケンイチに逢えるなら、とそれだけで参加する。
久しぶりにほぼ全員が揃った為、クレロから説明があるまで近況報告に花が咲く。出された茶を飲みながら、安心感を得られる空気に皆は満足していた。
ムーンとサマルトも、滞りなく再興が進んでおり、指示を出して来たので今日はこちらにいる。元魔王ハイが亡くなっていた件も、惑星の住人は知ることがないので混乱は起きなかった。惑星ハンニバルは、若き王子と王女のもとで新しい歴史を築き上げていく為、希望に満ち溢れている。
とはいえ、ムーン達も惑星全てを把握しているわけではない。彼らは、あくまでも自分達と繋がりのあった土地でしか活動していない。余裕があれば別の大陸の近況も調査するが、そこまで手が回っていない。
おそらく、危機が去った事により真面目に生活を営む者と、それを略奪して暮らす者のどちらかに分かれているだろう。早く統治しなければ更なる混乱を招きかねない。
惑星チュザーレのアーサーも、今日は参加していた。隣には、魔法使いの卵メアリがいる。他の者は先日ワイバーンの奇襲を受けた港町カーツの復興で出払っている。アーサーが指揮官として出向いていたのだが、賢者ナスカが代わってくれた為こちらへ来ることが出来た。
メアリはおまけだ、一人だけ手が空いていた……というよりも、悪く言えばお荷物だ。何処も引き取る部署がなかった為、アーサーが苦笑交じりに声をかけて連れて来た。姉のエーアは先頭に立って近隣の村へ物資を届けているというのに、この差は気の毒である。
本人も天界城へ来たがっていたので丁度良かったのだが、まさかその理由が勇者ダイキに逢いたいから、だとは知らない。浮足立っているメアリを、アーサーは不思議そうに見ていた。
「アーサー様、街の状況はどうですか?」
「心配することはありませんよ、アサギ。もとからあの土地は皆明快で、此度の件も過去のものと割り切り、今まで以上に精を出して働いているようです。元気な街ですねぇ。あそこが狙われたのは不幸中の幸いです」
「それはよかったです」
「私達の城も、良好です。魔物の邪魔が時折入りますが、あちらには指揮官がおりませんので楽に退けられます。ただ、世界的に壊滅状態でしたから、全ての土地の暮らしを良くするためには数十年は必要でしょう。今は王の領土にしか手が付けれておりませんが、魔王ミラボーによって滅ぼされた国は多々存在します。その辺りがどうなるのかは、今は何とも」
「大変ですね……。それにしても、ミラボー様がいなくなったのに、魔物は活発なのですか?」
「ですね。まぁ、彼らとて生きる為に必死なのかもしれませんが……こちらとしても、生憎餌として食われるわけには参りませんし」
アサギとアーサーが会話している中、つまらなそうに唇を尖らせていたメアリは、見つけたダイキに近寄ることも出来ずにいた。控え目にアーサーのマントを掴んでいる。「皺がつくからやめなさい」と、肩を竦めるアーサーにもお構いなしだ。もどかしい思いを拡散させるには、何かに縋っていたかった。
ダイキは、勇者達と話をしている。あの中に入っていく勇気は、メアリにはない。姿を一目見れたら十分だと思っていたのだが、それだけでは足りなかった。欲が出てしまう。男ばかりの場所へ行くのが恥ずかしい、というものあるのだが、そこまで親しくないのに声をかけてよいのかが分からない。忘れられていたらどうしよう、と不安だけが溢れ出してしまう。
メアリの熱い視線にも、ダイキは気づかなかった。ただ、トモハルはその視線に気づき、軽く口笛を吹いた。
「皆、待たせたな。御苦労」
クレロが部屋に入ってくると、水を打ったようにその場は一気に静まり返る。幾つもの冷めた瞳を投げかけられ、クレロは寂しそうに微笑した。
神とて、繊細な心を持っている。
「今日はなんだよ、火事? 人攫い? 殺人? 魔物の襲来?」
怒気を含んだアリナの声に、皆も頷いた。隣でクラフトが宥めているが、皆も同意しているので強く叱ることが出来ない。
「私に対し、文句の一つもあるだろうが」
「一つじゃないっつーの、十くらいあるよ」
口を挟んだアリナに、皆から苦笑が漏れる。
重々承知なので、クレロも申し訳なさそうに瞬きしてから瞳を伏せた。「そうだな、すまないな」とだけ、か細い声を出した。
「神なのに、アンタ威厳が無さ過ぎるんだよ」
素直に受けとられると、こちらが悪い気がしてくる。バツの悪そうな顔をして、居心地悪そうにアリナはそっぽを向いた。神を苛めたいわけではない。
「君達に尊敬される……とまではいかないが、せめて偶像の神を演じられるように頑張りたいと思うよ」
気迫のないクレロの声に、皆は俯いた。切ない声に、胸が締め付けられる。
「さて、今日の用件だが……。これといって、特にはないんだ。ただ、魔王戦を共にした仲間と時折会ったほうが君達も安心出来るのではないかと思ってね。私ばかりが指示を出すよりも、君達が話し合って今後の方針を決めたほうがやりやすいだろう。もちろん私も依頼はするが……」
澱んだ空気を払うように、クレロは務めて明るい声を出した。
神が気を遣ってくれることは解った、しかし、その遠慮が余計に混乱を招く。神自体も、今の混沌とした世界を掌握しきれいていない。
余計不安だ。
「こっちは勝手に動くってば。ただ、情報の共有はさせてくれよ。ボク達も知り得た情報はアンタに話す。だから、アンタも遠慮なく”包み隠さず”話して欲しい」
腰に手をあてて言い放ったアリナに、皆は頷いた。「足並み揃わないと、解決出来るものも迷宮入りになるよ」
「そうだな、アリナ。気苦労かける」
「……謝罪が不気味」
大袈裟な溜息を吐いたアリナは、会話に疲れたとばかりに数歩後退した。近くにいたマダーニを小突き、交代を促す。
「アリナの街に、私達の家が出来た事はご存知よね。そこで会話してても良いのかしら? やっぱり天界城は落ち着かないわ、本来人間の居場所じゃないもの。そちらだって目障りでしょう?」
多少の煽るようなマダーニの言葉に、ライアンが眉を寄せる。しかし、クレロは穏やかに微笑むと気にせず同意した。
「そうだな、それが良いだろう。和気藹々と団欒してくれ」
「ありがと」
「あと、これを」
クレロは、アサギに控え目に紙を渡した。「皆で確認してくれ」
皆はミノルが”秘密基地”と名付けた館に移動した、ここで寛ぎながら対話するのは初めてだ。
何もなくガランとしていた広間には、今では各々が持ち寄ったクッションが並べられ生活感が滲み出ていた。足りない分は、アリナがそこらにいた屋敷の従業員を呼び、買いに行かせた。ついでに食事も用意させる。
「軍議会議には相応しくない場所ですねぇ」
「そんな仰々しいものじゃないでしょ」
今はまだ、机もない。ただ、手触りの良い絨毯が敷かれており、寝転がるのは快適である。
「気に入ったならばお買い求めを宜しく! ディアス特産の絨毯だよん。職人が丁寧に縫っているからお値段は高いけれど、伝統的なものだし美しいから飾ってても良いよ」
さり気無く、アリナから特産品の宣伝が入った。ムーンは真剣に手触りを確かめている、気に入ったようだ。
「割引は効くのかしら」
「ボク経由で購入したら安くなるんじゃないかな」
ゆくゆくは城に敷き詰めたい、とムーンは瞳を輝かせる。惑星ハンニバルにも高級絨毯を生業とする職人達がいたが、今となっては生存すら怪しい。
「落ち着いたら、こちらの技術を習う教室などを開いて頂けると良いわね」
「お、いいねぇ。それ楽しそうじゃん」
関係ない話で盛り上がる。
そんな中で、部屋には次々と料理が運び込まれた。テーブルがなかったので、布を地べたに敷き、その上に並べる。
「いやー、この館が出来てからさ、うちの街も多からず儲かってるんで助かるわー。これからも御贔屓に!」
上機嫌のアリナは、早速運ばれたジャガイモを揚げた物を口に咥える。気楽に食べられるように畏まった料理は注文せず、そこらの露店で買ってきたつまみが並んでいる。
その中には勇者達が気に入っているイカ焼きもあったので、ミノルが我先にと手を伸ばした。
「これ、うめーんだよな」
「いつも食べてくれてありがとね! まさか世界を救った勇者様の好物だと店主も知らないだろうけど」
街の物を褒められ、アリナは顔を綻ばせる。天界城に居た時とは雲泥の差だ。
「しかし、どうしたものか。神も手を焼く事態に、人間がどう出れば良いんだろう」
腕を組み首を捻るライアンに、誰かが酒を進める。酒でも飲まねばやってられない、とでも言うように。
「惑星ハンニバル、およびチュザーレよりクレオが深刻だなんて。思いも寄りませんでしたわ」
長い睫毛を震わせて、ムーンが呟いた。
最も魔王の被害を受けなかったクレオには、見え隠れする不穏な存在に脅かされている。
「破壊の姫君、だよな」
アリナと共に以前その存在を目の当たりにしたサマルトには、人ごとに思えない。その異質さは身をもって体感した、顎を擦りながら瞳を細めて宙を睨む。
先程クレロから受けた指示は「可能な限り皆で情報を共有できるよう、この場所で生活して欲しい」というものだった。クレロもこの場所の誰かに指示を出せば”不快な思いをする”天界城に足を運ばずに済むから、と思っていたらしい。
世界で起こった不可解な情報は、どんなに小さなものでも神が知ったならばこちらへ流れてくるようだ。
一応は。
先程去り際に渡された紙には、クレロが知り得ている過去の取り留めのない事件も記載されていた。こうして紙面に残しておけば、後からでも確認できる。
神から届いた書面は、広間の壁に貼り付けることにした。ここへ来れば、遅れてでも情報が手に入る。ただ、惑星クレオの住人とアサギしか読むことが出来ないのが問題だ。
貼り付けると、マダーニが読み上げた。
「うーん……」
目新しい情報はそこにはない。ただ、同じような事件が多方面で頻繁に起こっているということだけは解る。
「地図に書き込んでいったら何か分かるかもしれませんよ」
「あー、犯人の行動範囲絞り!」
アサギの提案にトモハルが大きく頷き、早速世界地図に印をつけていくことにした。アサギが使用している部屋には筆記用具があるので、そこからペンを持ってくる。地図は、アリナの屋敷にあった大型の物を拝借した。
火事は赤丸に、行方不明は黒丸、と事件の種類で印を変えていく。
すると。
トビィが喉の奥で笑った。浮かび上がった印は一見何の脈略もなさそうだったが、印だけで絞るとそうでもない。
「これ、移動してる?」
古い順に印をつけていた為、眺めていたトビィが真っ先に気づいたが、トモハルも自分の腕の動きで気づいた。
火事の印は、徐々に北に向かっている。並行して、殺人事件もその付近で起きている。殺人事件、といっても人間同士の諍いとは思えないような、焼死体や身体に穴の開いた不可解な死体が出た場所だ。
「決まりだな」
大きな手がかりを掴んだ気がした、最新の印がついた箇所を手分けして捜索することにする。
「事件を一度起こすと、次の街へ移動しているように思える。この付近の街や村が危険だな」
「あからさまに怪しい奴を尾行したらいいのかな?」
「アサギに似た奴が徘徊していると噂がある、勇者の名を辱める為に、誰かが装っているのかもしれない。ソイツを狙う」
トビィが淡々とそう告げると、皆神妙に頷いた。
自分に似た誰かが事件を起こしている……アサギにとっては苦痛なことだが、一体誰なのか、目的はなんなのか早く知りたい。
単独での行動は厳禁とし、極力サマルト達も参加するという方向でお開きすることになった。
新たな被害者が出る前に、止めなければならない。
「他に報告がなければ、すぐにでも行こう。オレとアサギは北を調査する、他は勝手に決めてくれ」
アサギの手をとったトビィに、一部が不服の視線を投げかける。戸惑いがちに頷いたアサギは、暫く思案していたのだが、口を開いた。
「あの、大した報告ではないのですが……」
上擦った調子のその声に、ミノルは嫌な予感がした。
先日、アサギが誰かと付き合っていると聞いた。
そんな報告は耳に入れたくない。
片手を上げたアサギに、にこやかにアーサーが手を差し伸べる。少しでも一緒に居たかったのか、トビィの邪魔が出来て嬉しかったのか、妙に晴れ晴れしい表情を浮かべていた。
「どうしました、アサギ」
「えっと、実は先日新たな惑星を見つけました」
その場は、静まり返った。大した報告、どころではなさそうだ。皆言葉を失い、次のアサギの言葉を待つ。
眉を顰めたアーサーが、口を挟んだ。
「惑星を……見つける? とは? 我らが知らない惑星を、何故アサギが見つける羽目に?」
「それが、私にもよく解らないのですが、気がついたらその惑星に居たのです」
瞬時に思ったことは、アサギが勇者としてその惑星に召喚されたのでは、ということだった。しかし、それは違う。
アサギは、その惑星の話をした。魔王という存在はおらず、どちらかというと退廃した地球の様な文化がある場所で、全世界を掌握し独裁しているのは自らを神と名乗る人間の男である、ということを。
勇者達が召喚されたクレオや、仲間達がいるハンニバルとはまた違った文化の惑星である。仲間達は困惑し、そのような存在の惑星があることを些か疑った。
説明だけでは、理解出来ない点が多かった。
「ふむ、興味深いですが……アサギはどうしてそこまで詳しいのです? その惑星の誰かに、神の名を語る愚かな人間の討伐を頼まれたのですか?」
勇者達の血の気は引いた、魔王を倒す、という言葉はゲーム感覚でやれそうだったが、同じ人間を倒す、というのは抵抗があった。
命に違いはないというのに、相手が悪いとしても人間となると途端に意気消沈する。見た目が如何に重要なのかを目の当たりにした。差別は駄目だと思っていても、無意識のうちにしてしまう。
どうしても仲間を、親しい人を守りたくなる。同族と他種族を選べと言われたら、迷わず同族を選んでしまう。
「その惑星の方と親しくなったのです、討伐は頼まれていません」
「ほぅ、親しく。その人はアサギを勇者だと崇めているというわけではないのですか?」
アーサーの素朴な疑問だった。異界から来た美しい娘を、女神ではないにしろ崇めない者などいないと思ったのだ。
そこでアサギはすんなりと口にする、この発言によってその場が混乱することなど考えなかった。
「私の彼氏です、トランシス、っていうんですけど、とてもかっこよくて頭が良くてステキな方なのですよ」
数秒後、絶望の悲鳴が至る所で上がった。
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