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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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(’ ’ )<一つ愚痴を言っても良いかしら。 「ランキング見ていないのにランキング作品読んでいるね」 と言われましたが、私が読んでいる作品は ・感想やレビューくれた方の ・私の作品の読了宣言見かけた方の ・フォロワーさんの なので、ランキングに入っているかどうかは知りません。
パソコン買ってネトゲを始めた頃から、コメント貰ったら返事する、が当たり前の世界だった私にとって、頂いた感想に返事をし、その方の作品を読んで感想を書くというのは、普通の事なんだけども。

万が一私が真剣にプロを目指すときが来るとしたら、それは、漫画家の友達から「子供のときみたいに、たまちゃんの絵を私が描くよ」メール着たら返信するのと同じで。
……(´-`)作品を書きたいだけなら、自分のパソコンに書き続ければいい……。確かにそうなのですが、私の場合高校の友達が作品を読んでくれているから、彼女が好きな時に気兼ねなく読むためには、何処かにあげたほうが良いのです。 ネトゲの仲間達も読んでくれていたし。
ブログと一緒で、あとから検索かけるとすぐに情報が出てくるから、とりあえず作品を投稿し、イラスト添えて、十年経過して推敲したい時はまた新しいサイトでやるんだろうな、私の場合。 それをたまたま見てくれた方がいて、気になってくれたなら、私は最後まで書きたいので書く。
自分の作品のポイントとか見ないのは、”自分が思っている能力以上の結果が出ていた場合、自分が崩れる恐れがあるから”なので、見ていなくても誰かが教えてくれたり、すごいですね、とか言われると、私は自分の執筆を護るために対策をとります。
 自分に自信があって純粋にそれらを喜べる性格でもないし、能力も持ち合わせていないので。 「自分はまだこの辺りだから、とりあえず作品完結に集中せねば!」 を忘れないために、「一位でしたよ」と言われた場合は何かに応募してみます。
駄目だと思っているので、落選しても当然の結果で落ち込まず、「やっぱり自分で思っている能力が自分なのだから、これからも書き続けよう、応募できるレベルではないから」となります。 受賞したときのほうが私にとって問題なのです。

と言われた時だと思います。 そうしたら死に物狂いで頑張ります。 でも、私は彼女のように努力をしなかったから。

だから自作を駄作だと思い、掲載しても消したり、掲載することを躊躇することはないのです。 私はそんなレベルじゃない(’ ’ ) それって「自分はもっと凄いのが書ける!」って思っているから消すのでしょう???


 キィィィ、カトン……。
 何処かで、何かが動く音がした。
 豊かな新緑色の柔らかく艶やかな髪に、温かみのある光を帯びた大きな瞳、軽く頬を桃色に染めて、熟れたさくらんぼの様な唇。
 見たことがない美少女が、立っていた。こちらを伺っている。
 打ちのめされて立ち尽くしているトランシスは、それでも瞬きすることを忘れてアサギを見続けた。

「ようやく、会えた……愛してる。今回は、捜しに来てくれたんだ……遅いよ」

 呟いた。
 遠くでお辞儀するアサギに軽く手を上げると、そちらへ向かって駆け出す。しかし。

「何やってんだよ、ヤバイって!」

 友人達に羽交い絞めにされ、そのまま引きずられてしまった。

「離せ! オレはあそこにっ」
「落ち着けよ、本当にヤバイんだってば」
「あの子、あの子が!」
「……誰もいない、気のせいだ」

 鬼のような形相で友人に吠えるが、冷静に森を指され冷ややかな視線を浴びせられる。
 我に返って森を凝視すると、もう、少女はそこにはいなかった。

「ゆめ」
「夢だよ、頼むよ、こんな時にやめてくれよ。さぁ、急いで避難しよう」

 その場に力なく倒れ込みそうになったが、身体を支えられて運ばれたトランシスは、地下の避難所で水を与えられた。コップに僅かな水、それを口元に当てられたが、飲む気力がない。

「どこに、行った。オレを、置いて」

 譫言を先程から言い続けているトランシスを、皆は少し離れて見つめるしかない。

「どうしたの? 怖い目にでもあったの?」
「両親を殺された衝撃が、時折戻って発狂することがあるって聞いた事が」
「あぁ、あの事件。お気の毒に」

 ……オレはここだよ、早くおいで。

 周囲の会話など耳に入らず、トランシスは密閉された空間の中で、今は見えない空を見上げる。ゆっくりと、腕を伸ばし涙を一筋流した。

 ……どうして、会いに来ない? 会いに来なければならないだろう、お前は。アイツといるのか、それともヤツといるのか。いや、三人と一緒にいるのか? あの時の様にオレを除け者にして。

「それは許さない」

 はっきりとそう告げると、静かに瞳を閉じて寝息を立てる。
 手の中のコップを慌てて取り上げた一人が、哀れみの視線を投げかけた。

「本当に可哀想よねぇ、あの事件さえなかったら、ご両親と今も暮らしていたのに」
「仲睦まじい夫婦だったからね、一緒に亡くなってよかったのかもしれないけれど。残された子の気持ちを考えるとね」

 トランシス、という名の少年は孤児だった。両親は二年ほど前に、偵察機に狙撃されて死んでしまった。
 ……と、いうことになっている。
 実際、二人を殺したのはトランシス本人だった。捨て子だった彼を拾い、息子同然に育ててくれた義理の両親を、その手で殺した。直接手をかけたのは義父のみだが、義父が義母を殺す要因を作ったのは、紛れもなくトランシス自身である。
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