別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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「あなたに、最大の祝福を。どうかどうか、あなたが誰よりも誰よりも幸福でありますように。・・・あなたが幸せならば、私はそれで良いのです。あなたが幸せならば、私じゃなくても、私以外の誰かでも。あなたが幸せならば」
緑の娘は願い事を間違えた。
当初の願いは『あの人と一緒に二人で幸せになるの』だった。
ところが耐え切れなくなった心が悲鳴を上げて、願い事を変えてしまったのだ。
変えた願いは成就された・・・と、緑の娘は思っている。
今でも、成就されたと、思っている。
『あなたが幸せなら、それでいいよ』
・
・
・
舌打ちして、女は畳に転がる。
この間買ってきた大量の好きなブランドの衣服が散乱し、雑誌が開かれたままソファに置かれ、明らかに片付けられていないその部屋。
再度舌打ちして、お気に入りのフレバーティを飲み干す為に、起き上がった。
「・・・何やってる」
声がした。
聞き慣れた声だった。
何か言おうと思ったが言葉が出てこない。
視線が宙を泳いで、ふと目に留まったのは。
この間買って、何時、誰と出掛けるときに着ようか、わくわくしながら魅入っていた衣服達。
おかしい、色褪せて見える。
今の私にこれらの服が似合うのだろーか・・・喉の奥で笑う。
「だから、何をやっている」
再度の問いに。
本当に何をやっているのだろう、と女は思った。
もしかして、ひょっとして、一番の問題は。
「緑の髪の娘は願い事を間違えたんだよ。変えなければ幸せになれたのに」
ぼそ、と呟いた。
あぁ、そうだ。
今分かった、もしかして、私が一番恐れていたのは。
「私も願い事を間違えたのかな。『二人で一緒に幸せになる』って言っていたのに。さっき、思って口にした。『あなたが幸せになれるのなら、私は必死で想いを殺す。大好きなあなたが苦しまない方法がそれならば、私は耐えるよ』・・・ねぇ。もしかして。このまま行くと、私は」
「お前はアサギじゃない。お前の彼氏はトランシスでもない」
「でも、何故か怖いくらいに恐ろしいくらいに一緒なの、出てくる言葉が二人とも一緒なんだけど、これはなんで?」
「似ているだけで、同じなだけで、違うから。重ねて不吉な未来へ持っていくな」
「一緒なんだってば!」
「目を覚ませって言ってるの!!」
親友の大声が聞こえたので、女はケータイを手から滑り落とす。
「アサギが失敗した理由を知っているのなら、変えればいいじゃん。同じことをしなきゃいい、思わなきゃいい。もっかい言うよ、『あんたはアサギじゃないし、彼氏はトランシスじゃない。だから、二人はあんな風に壊れない』。しっかりしなよ、何やってんの」
ずっと、ずっと、怖かったのは。
気がつけば緑の髪の娘と同じような台詞を恋人に言う自分と。
緑の髪の娘が愛していた男と同じような台詞を言う恋人が。
あんなふうに、小説の話なくせに、あんなふうになったらどうしようかと。
わけのわからない不安を芽生えさせてしまった、自分の心。
同じにしてはいけない、小説と同じにしてはいけない、あれは私が考えた話だ。
冗談じゃない。
「目が覚めた、多分」
「覚め切ってないだろうけど。今は寝たほうがいいよ。無理するな」
「らじゃ」
・・・。
私が、しっかりしなければ。
願い事をもう一度。
だから、みんな。
どうか、私があまりにも死にそうに見えたら。
蹴り飛ばすくらいのつもりで、近寄って欲しいのです。
目を覚まさなきゃ、また・・・。
「おのれー、このままだとまた体重が減る」
「ヤバイから、とりあえず、1:00までには寝なさい」
現在、0:12。
よし、お風呂に入ろう。
おやすみなさい。
神社へ行こう、行った神社へ行こう。
私は緑の髪の娘ではないので、願い事を変えない、絶対に、変えない。
※意味不明
20080122
緑の娘は願い事を間違えた。
当初の願いは『あの人と一緒に二人で幸せになるの』だった。
ところが耐え切れなくなった心が悲鳴を上げて、願い事を変えてしまったのだ。
変えた願いは成就された・・・と、緑の娘は思っている。
今でも、成就されたと、思っている。
『あなたが幸せなら、それでいいよ』
・
・
・
舌打ちして、女は畳に転がる。
この間買ってきた大量の好きなブランドの衣服が散乱し、雑誌が開かれたままソファに置かれ、明らかに片付けられていないその部屋。
再度舌打ちして、お気に入りのフレバーティを飲み干す為に、起き上がった。
「・・・何やってる」
声がした。
聞き慣れた声だった。
何か言おうと思ったが言葉が出てこない。
視線が宙を泳いで、ふと目に留まったのは。
この間買って、何時、誰と出掛けるときに着ようか、わくわくしながら魅入っていた衣服達。
おかしい、色褪せて見える。
今の私にこれらの服が似合うのだろーか・・・喉の奥で笑う。
「だから、何をやっている」
再度の問いに。
本当に何をやっているのだろう、と女は思った。
もしかして、ひょっとして、一番の問題は。
「緑の髪の娘は願い事を間違えたんだよ。変えなければ幸せになれたのに」
ぼそ、と呟いた。
あぁ、そうだ。
今分かった、もしかして、私が一番恐れていたのは。
「私も願い事を間違えたのかな。『二人で一緒に幸せになる』って言っていたのに。さっき、思って口にした。『あなたが幸せになれるのなら、私は必死で想いを殺す。大好きなあなたが苦しまない方法がそれならば、私は耐えるよ』・・・ねぇ。もしかして。このまま行くと、私は」
「お前はアサギじゃない。お前の彼氏はトランシスでもない」
「でも、何故か怖いくらいに恐ろしいくらいに一緒なの、出てくる言葉が二人とも一緒なんだけど、これはなんで?」
「似ているだけで、同じなだけで、違うから。重ねて不吉な未来へ持っていくな」
「一緒なんだってば!」
「目を覚ませって言ってるの!!」
親友の大声が聞こえたので、女はケータイを手から滑り落とす。
「アサギが失敗した理由を知っているのなら、変えればいいじゃん。同じことをしなきゃいい、思わなきゃいい。もっかい言うよ、『あんたはアサギじゃないし、彼氏はトランシスじゃない。だから、二人はあんな風に壊れない』。しっかりしなよ、何やってんの」
ずっと、ずっと、怖かったのは。
気がつけば緑の髪の娘と同じような台詞を恋人に言う自分と。
緑の髪の娘が愛していた男と同じような台詞を言う恋人が。
あんなふうに、小説の話なくせに、あんなふうになったらどうしようかと。
わけのわからない不安を芽生えさせてしまった、自分の心。
同じにしてはいけない、小説と同じにしてはいけない、あれは私が考えた話だ。
冗談じゃない。
「目が覚めた、多分」
「覚め切ってないだろうけど。今は寝たほうがいいよ。無理するな」
「らじゃ」
・・・。
私が、しっかりしなければ。
願い事をもう一度。
だから、みんな。
どうか、私があまりにも死にそうに見えたら。
蹴り飛ばすくらいのつもりで、近寄って欲しいのです。
目を覚まさなきゃ、また・・・。
「おのれー、このままだとまた体重が減る」
「ヤバイから、とりあえず、1:00までには寝なさい」
現在、0:12。
よし、お風呂に入ろう。
おやすみなさい。
神社へ行こう、行った神社へ行こう。
私は緑の髪の娘ではないので、願い事を変えない、絶対に、変えない。
※意味不明
20080122
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