別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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栄華の烈雷
一人きりになると、キミは俯いてた
あんなに明るく笑っていたのに、俯いてた
人を小馬鹿にした態度で、見下して笑っていたのに
・・・一人きりだと上を向かないんだね
・・・地面を見て、泣き出しそうなんだ
・・・泣いているの?
キミがずっと囚われていたモノ、それに気がついたんだ
囚われる必要なんて何もないのに、そこから出てこられないんだ
強がって我侭言って人を困らせて面白がっているキミは、本当は
弱くて本心を言えなくて人に甘える事が出来ないキミの裏返しなんだと気がついた
イタリアンが食べたいと言ったので、安いイタリアンファミレスに連れて行った
顔を顰めてメニュー表を見ていたキミが、可愛かったんだ
喉が渇いたというので、缶ジュースを買ってあげた
缶の開け方が解らなかったキミが、困って差し出してきたから思わず頭を撫でたんだ
高いブランドのバッグを物欲しそうに眺めていたけど、小学生には買えなくて
それと御揃いのネックレスを見ていたけど、やっぱり買える訳がなくて
量産型の苺のネックレスを買ってあげたら、キミは不貞腐れていた
けれど、キミはそれをつけていてくれたんだ、持っていてくれたんだ
『大人になったら、買ってあげるよ』
キミは覚えてる? 俺はあの時確かにそう言ったんだよ
高校生になればバイトも出来るから、お金を貯めてそのバッグを買ってあげる
だから、待っていてね
キミは、興味なさそうにそっぽを向いて、そのまま歩き出したんだ
でも、俺は約束したんだ、だから、きっと買ってあげる
大人になったら乗りたがっていた車も買える
ちゃんとしたイタリアンのお店にも連れて行くよ
ジュースもホテルの高いやつ
待ってて、大人になるから
でも、キミは。
あの日、死んでしまったんだ。
・・・約束、護れなかった。
キミを、護れなかった。
一人きりになると、キミは俯いてた
あんなに明るく笑っていたのに、俯いてた
人を小馬鹿にした態度で、見下して笑っていたのに
・・・一人きりだと上を向かないんだね
・・・地面を見て、泣き出しそうなんだ
・・・泣いているの?
キミがずっと囚われていたモノ、それに気がついたんだ
囚われる必要なんて何もないのに、そこから出てこられないんだ
強がって我侭言って人を困らせて面白がっているキミは、本当は
弱くて本心を言えなくて人に甘える事が出来ないキミの裏返しなんだと気がついた
イタリアンが食べたいと言ったので、安いイタリアンファミレスに連れて行った
顔を顰めてメニュー表を見ていたキミが、可愛かったんだ
喉が渇いたというので、缶ジュースを買ってあげた
缶の開け方が解らなかったキミが、困って差し出してきたから思わず頭を撫でたんだ
高いブランドのバッグを物欲しそうに眺めていたけど、小学生には買えなくて
それと御揃いのネックレスを見ていたけど、やっぱり買える訳がなくて
量産型の苺のネックレスを買ってあげたら、キミは不貞腐れていた
けれど、キミはそれをつけていてくれたんだ、持っていてくれたんだ
『大人になったら、買ってあげるよ』
キミは覚えてる? 俺はあの時確かにそう言ったんだよ
高校生になればバイトも出来るから、お金を貯めてそのバッグを買ってあげる
だから、待っていてね
キミは、興味なさそうにそっぽを向いて、そのまま歩き出したんだ
でも、俺は約束したんだ、だから、きっと買ってあげる
大人になったら乗りたがっていた車も買える
ちゃんとしたイタリアンのお店にも連れて行くよ
ジュースもホテルの高いやつ
待ってて、大人になるから
でも、キミは。
あの日、死んでしまったんだ。
・・・約束、護れなかった。
キミを、護れなかった。
「ちょ、なんなわけー!?」
唖然、何がどうなって、人間界にこんな奇怪な魔物がいるわけ!?
まぁ、あたしの敵じゃないけどっ。
売られた喧嘩は買うよ? 相手があたしで、ざーんねーんでした。
面倒なのは大っ嫌いだ、だから、禁呪を発動。
・・・はい、終了。
あたしの超特大の電撃魔法、お味は如何でしたー? きゃははっ。
とりあえず、お腹もいっぱいだし、このまま他の場所へ移動しようと思った。
?
・・・痛い。
右足が、痛い。
がくん、と浮遊したはずのあたしの身体が、地面に落ちてた。
痛い。
「っ、いっ、たぁ・・・」
思わず声に出した、不意に妙な風を感じて見上げてみれば。
倒したはずの、あの犬の顔、鼻息があたしの髪を揺らす。
喉の奥で叫び声、次いで衝撃。
前足? で殴られた。
痛い、いたいっつーの!
どういうこと、死んだんじゃなかったの!?
「・・・思わぬ収穫」
満身創痍のあたし、逃げようとして、回復呪文を唱え続けてたら犬が喋った。
恐る恐る目を開ける、犬の横に誰か居る。
・・・魔族?
「ひょっとして、貴女。『影武者』でしょうか。非常にアサギ様に似ておられますので」
コイツ、知ってる!? あたしのこと、知ってる!
「生きていたとは意外、てっきりあの魔王戦で巻き添え喰らって死んだものだとばかり。・・・まぁいい、今死んでください」
何だ、コイツ。
何を知ってる、っていうか、ちょっと、なんであたしが死ななきゃいけないわけ!?
・・・落ち着こう、あたし。
まだ戦える、あたしなら、殺れる。
落ち着いて、痛くない、痛くない・・・。
目の前に、例の犬と、桃色の髪の結構綺麗な魔族の男が一人。
落ち着け、とりあえず、回復を・・・。
「実戦は、あまり体験していないようですな。回復する時間を与えると思って?」
犬が突進してきた、思わず全力で宙に跳ね上がる。
くそっ、回復が間に合わな
「さようなら、アサギ様の『影武者』」
何時の間に来たのか、後方から声。
振り返るや否や、頭部に衝撃・・・
あたし。
死んじゃうの、かな・・・。
もう、何が何やらわかんない痛み、泣けてきた。
痛いの、痛いの。
冷たい地面、怖い、痛い。
だれか、たすけ
「ちっ、運が良いようで」
遠くで聞こえた、あの男の声。
おぼろげな記憶だけど、確かにそう聞こえたんだ。
・・・生きたいという願望なのか、あたしは、気がつけば、小さな洞穴に身を潜めていた。
自己防衛本能とでもいうのかな、全くここまで来た記憶もないけれど。
とりあえず、回復しよう。
どうして、こんな目に?
何故、あたしは『影武者』呼ばわりされてるの?
おねーちゃんさえ、居なければ。
思えば、おねーちゃんは。
周りにいつも、誰か居るようで、護ってもらえているようで。
おまけに、「様」までつけられてるし、きっと。
・・・あたしとは全然違う扱いを受けているんだろうな。
あたしが、一体、何をした?
どうして生まれてから突然決められた運命で、森の中に押し込められて生きなきゃいけなかったの?
「『アサギ』さえ、いなければっ・・・!!」
憎い。
悔しい。
どうして、こうも違うんだ。
似てる「らしい」のに、どうしてっ。
魔力があちらのほうが高くて殺せないのなら、せめて。
せめて、何か、何か一つでも勝てるものを探さなきゃ。
何が、出来る?
何で、追い詰められる?
本当に、痛いんだ。
体中が、痛いんだ。
心が悲鳴を上げるの、痛いの。
上手く完治しない傷、気がつけば夜。
一人ぼっち、冷たい地面の上、汚い土まみれ。
泣きたくないけど、涙が止まらない。
誰も、助けてくれない、泣いても、叫んでも、あたしのトコには誰も来ない。
これがきっと、おねーちゃんなら。
泣けば誰かが手を差し伸べて、夜は誰かと一緒にあったかく眠れて、傷が出来る前に誰かが庇ってくれるんだ。
人間の勇者で、次期魔王となる”はず”の、最強のあたしの”おねーちゃん”。
影武者のあたしは、死ななきゃいけないの?
あ、あたしだって。
あたしだって!
・・・誰か。
誰か。
助けてよ、護ってよ。
「いたいよ」
唖然、何がどうなって、人間界にこんな奇怪な魔物がいるわけ!?
まぁ、あたしの敵じゃないけどっ。
売られた喧嘩は買うよ? 相手があたしで、ざーんねーんでした。
面倒なのは大っ嫌いだ、だから、禁呪を発動。
・・・はい、終了。
あたしの超特大の電撃魔法、お味は如何でしたー? きゃははっ。
とりあえず、お腹もいっぱいだし、このまま他の場所へ移動しようと思った。
?
・・・痛い。
右足が、痛い。
がくん、と浮遊したはずのあたしの身体が、地面に落ちてた。
痛い。
「っ、いっ、たぁ・・・」
思わず声に出した、不意に妙な風を感じて見上げてみれば。
倒したはずの、あの犬の顔、鼻息があたしの髪を揺らす。
喉の奥で叫び声、次いで衝撃。
前足? で殴られた。
痛い、いたいっつーの!
どういうこと、死んだんじゃなかったの!?
「・・・思わぬ収穫」
満身創痍のあたし、逃げようとして、回復呪文を唱え続けてたら犬が喋った。
恐る恐る目を開ける、犬の横に誰か居る。
・・・魔族?
「ひょっとして、貴女。『影武者』でしょうか。非常にアサギ様に似ておられますので」
コイツ、知ってる!? あたしのこと、知ってる!
「生きていたとは意外、てっきりあの魔王戦で巻き添え喰らって死んだものだとばかり。・・・まぁいい、今死んでください」
何だ、コイツ。
何を知ってる、っていうか、ちょっと、なんであたしが死ななきゃいけないわけ!?
・・・落ち着こう、あたし。
まだ戦える、あたしなら、殺れる。
落ち着いて、痛くない、痛くない・・・。
目の前に、例の犬と、桃色の髪の結構綺麗な魔族の男が一人。
落ち着け、とりあえず、回復を・・・。
「実戦は、あまり体験していないようですな。回復する時間を与えると思って?」
犬が突進してきた、思わず全力で宙に跳ね上がる。
くそっ、回復が間に合わな
「さようなら、アサギ様の『影武者』」
何時の間に来たのか、後方から声。
振り返るや否や、頭部に衝撃・・・
あたし。
死んじゃうの、かな・・・。
もう、何が何やらわかんない痛み、泣けてきた。
痛いの、痛いの。
冷たい地面、怖い、痛い。
だれか、たすけ
「ちっ、運が良いようで」
遠くで聞こえた、あの男の声。
おぼろげな記憶だけど、確かにそう聞こえたんだ。
・・・生きたいという願望なのか、あたしは、気がつけば、小さな洞穴に身を潜めていた。
自己防衛本能とでもいうのかな、全くここまで来た記憶もないけれど。
とりあえず、回復しよう。
どうして、こんな目に?
何故、あたしは『影武者』呼ばわりされてるの?
おねーちゃんさえ、居なければ。
思えば、おねーちゃんは。
周りにいつも、誰か居るようで、護ってもらえているようで。
おまけに、「様」までつけられてるし、きっと。
・・・あたしとは全然違う扱いを受けているんだろうな。
あたしが、一体、何をした?
どうして生まれてから突然決められた運命で、森の中に押し込められて生きなきゃいけなかったの?
「『アサギ』さえ、いなければっ・・・!!」
憎い。
悔しい。
どうして、こうも違うんだ。
似てる「らしい」のに、どうしてっ。
魔力があちらのほうが高くて殺せないのなら、せめて。
せめて、何か、何か一つでも勝てるものを探さなきゃ。
何が、出来る?
何で、追い詰められる?
本当に、痛いんだ。
体中が、痛いんだ。
心が悲鳴を上げるの、痛いの。
上手く完治しない傷、気がつけば夜。
一人ぼっち、冷たい地面の上、汚い土まみれ。
泣きたくないけど、涙が止まらない。
誰も、助けてくれない、泣いても、叫んでも、あたしのトコには誰も来ない。
これがきっと、おねーちゃんなら。
泣けば誰かが手を差し伸べて、夜は誰かと一緒にあったかく眠れて、傷が出来る前に誰かが庇ってくれるんだ。
人間の勇者で、次期魔王となる”はず”の、最強のあたしの”おねーちゃん”。
影武者のあたしは、死ななきゃいけないの?
あ、あたしだって。
あたしだって!
・・・誰か。
誰か。
助けてよ、護ってよ。
「いたいよ」
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