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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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KOC内、メリッサ様VSトモハル戦、終了間近。

ぴーんち(笑)えない。

まぁ、あれなのです。
VSアル様戦の終盤までに書き終えてしまえば、問題はないのです。
・・・うん。(項垂)

船を下りたら、オモチャがついてきたのでとりあえず一緒に同行してもらった。
何かと強いし便利なのだ、このオモチャ。
初めて来た人間の街に興味津々のあたしは、一日中歩き回って、色んなものを買ってもらった。
すっごい可愛い服とか、たーくさん売ってるの!
その日、オモチャとあたしは一つのお部屋で過ごしていたのだけど。

「マビル。もうお金ないからな」
「? お金、ないの? じゃあ、増やしてよ」
「そう簡単に増えるものじゃないんだよ・・・」
「そっかぁー・・・」

そう、お金がないんだって。
じゃあ、居る意味もないよね。
お金がないと、何も出来ないんでしょ?
あたしは、食べていた冷え冷えの桃を少し残して、部屋を立ち去る。

「ま、待てよ、マビル」
「なぁに?」
「何処へ行くんだ?」
「さぁ? でも、もう、あんたにきょーみないもん」

手首が、痛い。
何故こうも、怒った顔してあたしを睨みつけているのか、意味が解らない。

「好きなんだ」
「は?」
「我侭なところも可愛いと思うし、気ままで自由人だってことも、解る。でも、好きなんだ。傍に居て欲しい」

何を言い出すのかと思えば、そんなこと。
笑えるね。

「傍に居て欲しいのなら、お金、頂戴」

言ったら、哀しそうに笑った。
もう、あたしに散々使ったからないんだって、笑った。
だーかーらー。

「サヨナラ」

お金がない人にきょーみはない、あたしは手を振り払って、逃亡。
案の定追って来たから、あたしは、宙に浮いて屋根の上に降り立った。
相手も魔族の剣士だよね、軽々と屋根に飛び乗る。
いいよ、相手になってあげる。
丁度腕慣らしをしておきたかったのー、相手にとって不足はないよね、きゃははっ。

「マビルは、人を好きになったことはないのか?」
「あるよー? あたし、あたしが大好きなのー♪」

そう、あたしは、あたしが一番大好きだ。
だから、あたしが思うように行動するの。
バイバイ、匿ってくれたオモチャ。

爆音。

あたしは、今までの鬱憤を晴らすべく、やりすぎた、と思うくらいの魔法をオモチャ目掛けて叩き込んだ。
あちらこちらで聞こえ出す悲鳴、面倒だからその場から立ち去る。
何軒ものおうちが燃えたらしい、まぁ、あたしの知ったことではないね。

あたしはそれから、人間の色んな街を見て廻った。
場所によって特徴があって、売っているものも食べるものも違うんだ。
楽しいね。
お金を払ってくれる人を見つけて見つけて、とっかえっこ。

ある日、山奥の貧相な村へ到着してしまったあたし。
やー、なんかね、色々とお金払ってくれる人をとっかえっこしてたら、徐々に追いやられてこんな方角へ。
だってさ、とっかえる度に「好きだ」「何処へも行くな」っていうんだもん。
なんで、あたしがお金もないオモチャと一緒にいなきゃいけないわけ?
全く、頭に来るね!
で、逃亡するためにオモチャを殺し続けていたら、こんなことに。
・・・何、このド田舎はっ。
全然素敵なお店もないし、つまんない。
そう、そこは、あの、監禁されていた、魔界の森に雰囲気が良く似ていた。
狭すぎる小屋、村を流れる小さな川、のんびりとして退屈な空気。
あたしは直様村の入口で引き返そうと思ったんだ。

「おぉ! これはこれはっ! どうぞこちらに!」

???
突然あたしの顔を見たおっさんが、いきなりあたしの背を押して村の中へと。
な、何? なんなの!?
あたしは更に駆け寄ってきた子供達に手を引かれて、村の真ん中の少し大きな小屋へと案内された。
真ん中に座らされて、なんかいきなり料理を出される。
・・・何?
とりあえず、出されたものは食べようかな、うん。
一口食べて、激震。
すっごく美味しい! いやー、馬鹿にして悪かったね、料理だけは最高だよ!
夢中で食べていたら、嬉しそうに拝んでいる人達も居て。
・・・だから、なんなのさっ。

「お久し振りでございます、アサギ様」

・・・。
なんつった、今。
アサギ?
・・・この人間達、おねーちゃんのこと、知ってるんだ。
もしかして、あたし、間違えられてるの・・・?
聞いた瞬間、手が止まった。
酷い屈辱だ、何処が似ているというのか。
思ってこの間の『本物』のおねーちゃんを思い出した。
あの、強大な魔力のおねーちゃん。
瞬時に力の差を歴然と見せ付けられた、あの日。
ブルリ、と寒気が来る。

「まさか、また来ていただけるとは思いませんで・・・」
「流石勇者様ですなぁ、我らの危機を感じて戴けるとは」

ちょっと、黙ってくれないだろーか、考えがまとまらないんだ。
逃げよう、面倒そうだ。
あたしは、何かごちゃごちゃ言っている人間達を他所に、立ち上がると出て行こうとする。

「おぉ、早速やってくださるのですな! 流石はアサギ様」

だから、一体なんなんだ。
あたしは殺すつもりで振り向いた、そう、殺すつもりで、面倒だから。

「今宵も出てくるでしょう、お願いいたします」

トン、と背中を押されて、小屋から放り出される。
月が妙に綺麗で、あたしは思わず見上げていた。
ら。

ゴォォォォォォ・・・・

奇怪な遠吠え、思わず身構えてしまった。
迫ってくる声、何だ、誰だこのあたしにたてつこうとする奴は。
辺りを伺っていたら、山から転げ落ちるように何かがやってきた、見て唖然。
頭が三つもある犬だ、巨大な。





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