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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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Image015.jpg一番最初に撮ったプリクラ。
何処を見ていいのか解らないので、カメラを見ていないマビル。

ちなみに、本編だと今は四章です。
本編バージョンを次で載せてみたいと思います。
載せないと、トモハルが何を考えているのかわからないからっ。

気づいてらっしゃると思いますが、マビルのことをアサギだとは思っておりませんー。
ついでに。

・・・続く。

翌日。
あたしとしたことが、失敗した。
よく考えたら、アイツに出遭える確証などないのだ。
連絡先とか、全く知らない。
あたしは、仕方なくぶらぶらと昨日アイツに逢った場所に来ていた。
時はお昼、お腹空いたから、適当に誰かを捕まえないといけない。

「やあ!」

? 突然目の前に、アイツが現れた。
・・・この辺りに住んでいるのだろーか、勇者は暇なのか。
まぁ・・・あたし、運が良いみたい、とりあえず、今日も確保。

「お腹空いた」
「うん、俺も。なんか食べよっか」

にっこりと笑って、人混みの中歩き出す。

「手、繋いでもいい? はぐれない様に」

遠慮がちに振り返ってそう聞いてきたから、渋々手を差し出した。
そしたら、優しく繋いできた。
前から人の大群が来たら、もみくちゃにされて離れてしまうくらい、弱々しく手を繋いできた。
・・・手を繋いでいる意味、あるの、これ?

で、何を食べるのかと思えば。
??? ま、また初めて見る食べ物だ。
似たようなのは食べた事あるけどさ、魔界で。
パンの間にお肉とか野菜が挟まってるよーなやつと、ポテトと、なんか冷たくてどろどろした液体と、チキンが出てきた。
齧り付いてみる。
・・・あ、これもおいしーや・・・。
今までココへ来て食べさせてもらった料理とかとは全然違うけど、これはこれで、美味しい。
人が多くて込み合ってるこの店、所狭し、って状態?

「後でさ、ゲーセン行かない?」
「うん、いいよ」

と、返事してみたけど、げーせんって、何だ???
とりあえず食べ終わると、さっきみたく手を繋いで歩く。
来たのは煩すぎるお店、なんか暗くて音がガンガン鳴ってる。

「プリクラ、撮ろうよ」

・・・ぷりくら???
コイツ、意味不明な単語ばかり言いやがって。
なんだか小さな垂れ幕で覆ってある箱みたいな中に入ったら、座るトコとかあったり、自分が映っている画面があったりとか。
何、これ???
一人でなんか操作し始めたので、あたしはつまらなくて深い溜息。

「はいはい、前前!」
「は?」

パシャ!

な、なんか光った!

「はい、ちゃんと傘に入ってねー」

傘??? 前を見たら、確かに傘に入っているようなあたしとコイツが映っている。
・・・どーなってんの、これ???

「はいはい、ちゃんと可愛いんだから、笑うー。ぴーすっ」

いや、あたしは確かに可愛いけどさ! なんとなく解った、自分が映るんだよね。
にっこり、笑顔。
可愛く、笑顔。

「はいはい、次々ー」

移動して、なんか色々とあたしとコイツが映っている画面に字を書いていく。
器用な奴。
そしたら、最後に、なんと!
・・・小さいシートが出てきた、二人で映ってるシート。

「半分こー」

半分に切って、手渡される。
・・・これを、どうしろと?
でも、面白い。
どう使えばいいのかわかんないけど、面白いと思う。
ふと、見上げたらそいつは嬉しそうにそのシートを見て微笑んでいた。
その表情が、あまりにも無邪気で、愉しそうで、思わず。
可愛いな、と思ったんだ。
ただ単に、馬鹿なだけだと、思う、け、ど・・・。

それから暫く、その「げーせん」とやらで遊んだ。
なんか”くるま”運転するやつとか、棒で変な楽器を叩くやつとか。
初めての遊びに、あたしは夢中だった。
楽しい!
コイツを引っ張って遊び回ってたら、不意に気がついた。
鏡があって、そこに映っていたソイツは。
妙に優しい笑顔を浮かべて、あたしを見ていたんだ。
・・・まぁ、あたしをおねーちゃんと思ってるから、きっと、嬉しいんだろうな、と。
というか、そこまでおねーちゃんが好きなんだろうか、と。
あたしは、好きの気持ちなんてよくわかんないけど、それでも、ソイツの笑顔は、見ていて嫌ではない。
けど、ソイツはあたしといるからそんな笑顔を浮かべているわけではない、と思うと。
なんとなく、イライラした。
よく考えたら、好きなら、あたしとおねーちゃん、間違えるなよ。
と、思ったら、無性に腹が立ってきた。
なんだ、むかむかする。

また手を繋いで、げーせんを出て歩き出す。
繋いでいた手を、振り払おうかと思ったんだ、イライラしてて。
歩いていたら、あたしが気に入ったブランドのバッグが展示してあるお店の前を通りかかった。
この種類が好きで、ココへ来てからいーっぱい買ってもらったんだー。
 

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