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昔昔あるところに。
だからね、今度はね。
負けないよ。
何があっても、自分の想いが本物なら、私は頑張るよ。
目の前に大きな壁があったら、壊すか昇るかしてみるよ。
気付かせてくれてありがとう、好きだった祐二君。
・・・私は。
トイレに行って、一人でこっそり祐二君に、最後のメールをした。
『構って欲しくないです』
メール送信してから、躊躇せずにプリクラを、剥がした。
ゴミ箱に、ぽいっ。
今まで、ありがとう。
そう唇を動かす。
妙に清清しい気分になった私は、笑顔で席に戻った。
祐二君が最後に私にくれたものは。
【本当に好きなら諦めるな】
頑張るよ。
と、言っている人がいました。(使い回し万歳)
好き、という単語を上手く言えなかった女は。
次の恋では「好き」って素直に言おうと心に決めていたので。
好きだと思ったら、好きというようにしました。
好きだと感じたので、好きと言いつづけました。
それから五年が経過しました。
機嫌の悪かった男が言いました。
「お前は好き好き言いすぎなんだよ! そんなに言うから、薄っぺらなものになる。信用出来ない。好き好き言うな」
その日以来。
あれだけ好き好き言っていた女は、その言葉が怖くなりました。
ので、言うのをやめました。
B型男は、そんなこと言ったことすら憶えていないようですが、A型女はずーっと困ったことに憶えています。
その男に、好き、ということが出来なくなっていました。
言い過ぎてはいけないらしいです。
薄っぺらなものらしいです。
信用出来ないのだそうです。
そんなわけで、その女は、その人への想いを詩にすることが出来なくなっていました。
代わりに、その女の大事な緑の髪の女の子の詩を書くことにしました。
そして時折、助けてくれる優しい緑の髪の女の子の夫さんへの詩を書いていました。
よく見たら、彼への詩が大量に増えていました。
・・・ということに、詩の整理をしていた女は気がつきました。
その人に、とても、とても、逢いたくなりました。
一月に、とても重要な出来事が起こりました。
本当なら別れる事態でしたが、女は最後まで諦めませんでした。
一生懸命宥めて、耐えて、ずっと五年間抱いていた未来予想図を現実にするために、頑張りました。
仕事が辛いので辞めると言い出した男は、従姉妹の紹介でここから三時間くらいの場所の会社へ行くと言い出しました。
引越しをもちろんすることになります。
ので、女は迷わず「じゃあ、ついていくね」と言いました。
そうしたら、「ついてくるな」と言われました。
「オレは新しい場所で、1からやり直す。お前は、要らない」
私、要らないんだそうです。
仲良し家庭を作れないかもしれなくて。
好きと言えなくて。
要らないと言われて。
機嫌が悪くなるたびに「オレからは連絡しなくなるからなー、じゃあなー」というメールが頻繁に来るけど翌日には「やっぱ無理」とメールが着て、何が何やらわけがわからなくなったりとかして。
すっかりさっぱり自分が言ったことを憶えてなくて「イチイチ、オレの言葉を真に受けるな」と言われると、その人の言葉全てを真に受けてはいけないのだ、と思い込んだ私は、その人が言ってくれる「好き」とか「愛してる」とかが、苦笑いでしか返せなくなってしまったりとかして。
なんとかしようとして、昔の小説を、詩を引っ張り出してあの頃の気持ちを思い出そうとしたのだ。
縁を結びなおそうとして、神社に行ったのだ。
「オレ達って五年も要るけど大きな喧嘩もないし、仲いいよな」
と、笑うその人の前で私は失笑するしかなく。
・・・そう、B型男は自分が言ったことを、A型女がここまで重く受け止めているとは、思ってないのです。
喧嘩もなかったことになってるのです。
というのを踏まえたうえで。
哀ちゃんにメールしますね。
トビィ君は気がついたようなので。
・・・そういうことなのです。
おやすみなさい、また明日。
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