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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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おねーちゃんは、大好きだ。
でも、おねーちゃんみたいな恋はしたくない。
身内を誉めるのもなんだけど、おねーちゃんは、あたしから見ても可愛いんだ。
ついつい苛めたくなるし、護りたくなるし、傍に居て欲しくなるし。
おねーちゃんみたいに可愛く出来ればいいな・・・とは思わないけど、それに憧れる人が多く居るのは解るよ。
でもね。


そんなおねーちゃんですら、恋に破れて、息が止まるくらい、心が砕けるくらい、何も見えなくなるくらい、泣いて泣いて、自分を消したんだ。
今は、幸せそうだからいーけどね。
そんな、おねーちゃんですら、そんなんだから。
あたしは。
一人の恋人なんて要らない、浅く広く、誰か適当な人が傍にいればいい。
だって、どうせ居てくれないんでしょ?
じゃあ、要らない。
求めておねーちゃんみたく、ボロボロになるくらいなら、あたしは。
最初から望まないね。
だって、ボロボロになって泣き喚くの、あたし、絶対嫌だもん。
あたしには、おねーちゃんが居ればいい。
一番じゃなくても、あたしのことを大事に思ってくれるおねーちゃんが居ればいいの。
後は別に、どうでもいーや。
あー・・・トーマは結構好きかも、弟だし。
アイセルも、おにいちゃんだから、結構好きかも。
トビィは顔は大好きだけど苦手だしなー・・・トモハルは問題外だしー・・・。
・・・ま、いーやー。
散々我侭言ってれば、どーせ離れていくんでしょ? 手に負えなくて離れて行くんでしょ?

面倒になったら、消えるんでしょ? 違う? そーだよねぇ?
だから、あたしも、そーするんだ。先にそーするんだ。

「・・・」

昨日は不覚をとった。
わざわざ部屋まで来たのに、このあたしが自ら部屋に来たのに。
その男といえば、なーんにも手を出してこない。
なんか武器の手入れを帰宅するなり初めて、あたしのほうなんて見向きもしない。
何、この人。
つまんなくて、寝るのを止めてその人の手を見てた。
長い指でなんか器用に武器を手入れしてて、真剣な眼差しで磨いてるんだけど。
うん、かっこいいね。
でもね、あたしじゃなくてその人は『武器』を見てるんだよね。
この人は。
どうやって女の髪を撫でるんだろう?
この人は。
どうやって女を見つめるんだろう?
この人は。
どうやって女を抱くんだろう?
興味深いね、面白い。
・・・とか考えてたら、いつの間にか眠ってたの。
不覚。
起きたら、その人はテレビを見ながらなんか豆を挽いてた。
あたし、コーヒーは苦手なんだ、苦いから。
真っ黒だし、最初見たとき、飲み物なのか疑ったのー。
トビィが大好きでよく飲んでたから、付き合いで飲まされる羽目になったけど、ミルクと砂糖をたーくさん入れないと無理。
香りは好きなんだけどね、うん。
ともかく、あたしは一人、何時の間にやら寝かされたらしくてベッドの上だった。
一人で、眠ってしまった、久し振りに。
男の部屋に居たのに。
・・・どういうこと?
なんで、手を出してこないの?
あたしは、ちょっとムカっときた、だって変じゃない?
この『美少女』のあたしが、無防備に寝てるんだよ。
寝込み襲われないなんて、有り得なくない!?
綺麗なベッド、乱れてないあたしの着衣。
何もされてない。
・・・シンジラレナイ、何暢気にこの男は豆を挽いてるわけ?

「おっかしーなー・・・あたしの色気、落ちた?」

思わず口にしてしまった、その言葉。
男なら今まで、この容姿を餌にして、適当に喰ってきたのに。
昨日も飲み屋で珍しく頑張ったのだけど、特に何もなかったし?
思い出したら、イラついてきた。
わざわざおねーちゃんの真似までしたのに、何の興味も示してなかった気がするけどっ。
こうなったら、全力で落としてやるっ。
ここまでこけにされて、尻尾巻いて逃げ帰るわけにはいかない。
どーせ、会っても数日の人だろうし、別に今後困る事もないし?
悪魔か何か知らないけど、あたしには関係ないし?

・・・どーせ、ずっと居たって興味を示さないか飽きて捨てるんだろうし。
捨てられるの、ヤだもん。
や、別に好きになったとかじゃないけどさ、ただのあたしの気まぐれだけどさー。
ちょっと、興味を持ってるだけだもん、別に好きとかじゃなくて、いつもの。

いつものゲームだ。
どれだけの時間で落とす事が出来るか、どれだけ相手に痛手を与えてあたしが笑いながら消えるかの、ゲームだ。

負けるのはヤなんだ、泣くのは嫌だから。
心が痛いのはヤなんだ、苦しくてどうしたらいいのかわからないから。

や、泣くなんて決まってないし、だってこれはゲームなんだし。
何焦ってる、あたし。
何時も通りだ、何時も通りすればいい。
まだ二日目、チャンスは転がってる。
あたしは、勝たなきゃいけない、勝たなきゃいけない。
だって、だって。

「どーせ、そのうち『家に帰れ』って追い出すんでしょ。邪魔になって追い出すんだ。・・・別にいーけどさ」

おねーちゃんは、ここにはいない。
あたしより大事な大事な存在の旦那さんとずーっと一緒、あたしは、一人ぼっち。
おねーちゃんみたく、料理も掃除も家事が一切出来ないあたしは、多分役たたず。
したいとも思わないしー。
おねーちゃんみたく、可愛くその人にずーっと付き添うのも無理。
・・・どーせ、あたしは。
あたしは。
・・・。

・・・夜が怖いのは、冷たいから、寒いから。
冷たい狭い部屋に繋がれて、一人ぼっち、出られずに。
月を窓から見上げて助けを呼んだの。
でも、誰も助けに来てくれなかった。
痛いの、怖いの、ここから出して。
可愛いって、頭撫でて綺麗な物と、美味しいもの。
それだけでよかったのに、『好き』とか『愛してる』とか、意味不明な単語並べないでよ。
変に期待した、あたしが馬鹿だったんだ。
痛いのは、身体じゃなくて、ココロのほう、あたしには用がないんだって、あたしはどーでもいいんだって。
怖いのは、持ち上げられて捨てられること、怖い、怖い、あたしが壊れる。
誰でもいいから、可愛いって言って。
誰でもいいから、頭撫でて。
気持ちイイにこしたことはないけど、あったかければ、それでいーから。
誰か、一時でいいんだ、傍に居てよ。
あったかくないと、怖いんだ。

「おねーちゃん・・・」

痛くて苦しくて、唇噛んだ。
思わずおねーちゃんに助けを求める。
けど、駄目だ、おねーちゃんはここには・・・いないんだ。
金髪の男を見やる。
何故だか解らないけど、なーんにもしてこない男。
・・・失敗したのかな、あたし。
痛い。
怖い。
駄目だ、逃げようか。
・・・あたしが、あたしじゃなくなる音がする。
あたし。
可愛く、ない?
・・・可愛くないあたしになったら、なーんにも、残らないんだろーな・・・。

その日、部屋に戻ったあたしは一目散でお風呂に突入した。
暑かったし、色々あったし。
お湯をたくさん溜めて、ざぶんと浸かって瞳を閉じる。
あの男の部屋のお風呂だ、勝手に借りた。
可愛いものが何も無い、綺麗な程片付いたお風呂場。
女の影なんて、全く無い。
ちょっと、安心。

何で安心???
で、このシャンプーはあたしに合うのかな?
しまった、奈留から借りてこればよかった、あたしの艶のある髪を維持しないと「可愛い」って言ってもらえないのに。
髪、撫でて貰えないのに。
それでも仕方ないからシャンプーを手にとって洗ってみる。
初めて使う銘柄だけど。
・・・あ。
香りが一緒だ。
あの男と香りが一緒だ。

なんで、あたし、うれしーの???
あの男と一緒のボディソープにシャンプーか、悪くは無い。
・・・。
・・・。
ちょっと自分で何を思ったのか、意味が解らないんだけどー。
洗い終わって浴槽に再び入って、軽く手足を伸ばす。
肌の艶だって何時も通りだよね? 髪だってさらさらだよね? 眼も濁ってないし? 唇も潤ってピンク色だよね? 胸、小さくなってないよね? 
なんで、あの人、何もしてこないの。
好みじゃないのかなー・・・。
おっかしーなー・・・。

「おねーちゃん、助けて。あたし、なんか変」

なんかされないのが、こんなに不安なんて、知らなかったよ。
・・・家なんかに、来るんじゃ、なかった・・・。
お風呂にずっと入ってても仕方ないし、あたしはなんか涙らしきものが浮かんだ瞳でそこから出る。
タオルを巻いて、てこてこと、男のトコへ歩いた。
やっぱり武器の手入れをしてる。
ジーっと見つめるけど、反応なし。
湯上りタオル姿のあたしにも、興味全くなし、か。
・・・おねーちゃんの旦那みたく、この人にも誰か大事な人がいるから、見向きもしないんだろーか。
ヤダ。
もー、面倒だ。
あたし、おうちに帰る。
奈留のとこ、帰る。
気分が乗らないんだ、なんか、もやもやするんだ。
突っ立っていたら、男がこちらを見た。
なーんにも、言わない。
ほらね、興味ないんだよ、多分。
悔しいのかなんなのか、なんだろね、これ。
わけもわからず、胸がドキドキするんだけど、何コレ?
綺麗な、眼なんだー・・・。
綺麗なんだけど、でも、きっと。
その眼にはあたしは、映ってないんじゃないかな。
あたしなんて。
きっと、空気みたいに透けてるんだよ。
昼間、寝ぼけてあたしを優しく抱いて、頭撫でてくれたのは、きっと。
・・・誰かと間違えたんだ。

多分この人、あたしのこと、見向きもしない。
あたし、おねーちゃんじゃないから、一人の人にずーっと想いを寄せるなんて無理だ。
もっと簡単な方法がいい。
っていうか、想いなんて寄せるわけないじゃん。
あたし、別にこの人のこと、好きじゃ・・・な・・・い・・・も・・・ん・・・。
見るなっ。
あたしを見るなっ。
あたしが変になっちゃうから、見るなっ。
そんな優しそうな眼で、見るなっ。
どーせ、どーせ、どーせっ!
あぁ、もう、もやもやするっ。
何でこんなに顔が熱いの、脈拍が乱れてるっ、なんなの、これ!?
あたしは視線に耐えられなくて、慌ててタオルで身体を拭くと、濡れた箇所もあったけど服を被った。

「あー、そだ。朝言った事だけど、べ、別にヤなら一緒に寝なくてもいーよ。
ちゃんと一人で寝られるよ、冗談だよ。
奈留のトコ帰るから、もういーよ。
なんかよくわかんないけど、傍に居ると胸がバクバクして煩くて眠れなさそうなのっ。あたしは、安心して眠りたいのっ! 近寄らなくて、いーからねっ。
あたし、きっと、変な悪魔が乗り移っちゃったんだ・・・」

悪魔のせいにして、帰ろう。
もう、駄目だ。
あたし、変になちゃったんだ。
・・・こんな気分は、ヤなの。
身体から立ち上るこの人と同じ香りが、恨めしいけど嬉しいという矛盾点を抱えつつ。
あたし、あたしっ。
ここに居たいけど、居ると苦しいから、もう、帰る!
帰ったほうが、楽なのっ!!

だって、この人、きっと、あたしのこと、好きになってくれないもんっ。
一人で好きでもしょーがないんだもんっ。

・・・あぁ、そうか、あたし、この人のこと。
好きなのかー。

おねーちゃんだったら、上手く可愛く、接するんだろうな。
でも、あたし無理だ。
もっと、他の粗野な人探そう。
思い切り振っても、ココロが痛まないよーな人。
この人はあたしには「綺麗過ぎる」。

楽しかったよ、ありがとね。
いーや、奈留がここで悪魔退治するなら、あたし、一人でおうち帰る。
トビィに遊んでもらおう、そしたらきっと。

すぐに忘れるよ。

綺麗な髪とか、澄んだ瞳とか、長い指とか、色々、色々。
昼間にあんな風に抱き締めなければ、あたしきっと。
あたしのペースのままいけたのに。

どーしたらいーのか、わかんないんだ、あたし。
出て行きたいけど、出て行きたくない。
ねぇ、ねぇ。
引き止めてくれる?
・・・くれない、か。

※マビルの心境を書いてみたらこうなりましたが、戦闘終了後こうなるかはわかりません(笑)。
ダスク様、お風呂協力ありがとでしたっ。

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久し振りに
泣きながら書いたらこんな時間に。
(ちーん!)←鼻をかむ音(死)

ギルザ、ギルザ。
・・・ギルザに会いたい(ばたんきゅー)。

※支離滅裂ですが気にしないで下さい
まこりた 2008/06/10(Tue)02:01:02 編集
!?
マビルが可愛い!
恋愛系には相変わらず強いな…
トビィ(後) 2008/06/10(Tue)09:11:33 編集
おお。
うちのアルフレッド君から伝言を頼まれましたので。
『男は必ず寝込み襲うものだって‥‥お前はどういう男と付き合ってきた!?』

‥‥だそうで(爆
アル、合コンの時も『泊める“だけ”』って強調してましたものね(笑

お風呂場の質問聞いた時は『ええー』と思いましたが、こういう小説になるとは‥‥!
いい小説、拝見させて頂きましたw

このシーンから例のイラストのキスシーンに持ってこれるよう‥‥戦いの後親密度急激に上げる様にしましょうか?(笑
ダスク 2008/06/10(Tue)17:10:00 編集
マビルとアサギとまこりたの会話
トビィお兄様>
マビルはDESの準ヒロインです(即答)。
だって主人公の双子の妹だものー。
過去に暗いことがあったのに、明るく振舞う彼女が大好き。
でも、ホントはアサギより弱くて甘えんぼ。
・・・可愛いー(親馬鹿)。

ダスク様>
アル様からの伝言がっ。
こちらも伝言がー。

マビル「そんなこと言われても(悩)。・・・あたし、どういう男と付き合ってきたっけ、おねーちゃん? そのへんの人だよねぇ?」
アサギ「ええと、ええとー。んー、アサギが傍に居てあげられなかった時間のほうが多いですからねー。アサギが解るのはトモハルくらいですけど、トモハルとも付き合っていたのかどうか(汗)」
作者「正しくはこうです。↓

(1)人と交際する。まじわる。
「長年―・った仲」

曖昧だなぁ(笑)。
彼氏より、一時の人肌のほうがマビルは好きなので(いなくなると嫌だから)、特定の人とは長く付き合ってません。
好みのタイプを見つけたら突進、飽きたら消える、の繰り返しでしたねー。
というわけで、結論」

三人「付き合ったことないと思います」

以上。(爆笑)
こうなるように、親密度が上げられるのなら、こちらも必死で上がるように努力しまs(強打)
アサギ 2008/06/10(Tue)23:29:32 編集
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