別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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溜息を吐く娘が一人、土の精霊の一族である。
森林を連想させる深い緑の瞳に、若葉のような淡い緑の髪が印象的だ。
際立って彼女には人を惹きつける、美しい容貌があった。
完璧に近いほどの整った顔立ちをしている。
彼女・・・アースという名の精霊は、再度深い溜息を吐くと膝を抱えて顔を伏せた。
時間を少し前に戻そう。
正式に土の精霊と認められる歳になった少年少女は、皆一斉に一族の掟に従い儀式を受ける。
今はまさに、その儀式の最中であった。
生を受けてから百年、土の一族は『星』を宇宙に出現させる。
正確には生まれたその瞬間に、宇宙空間に『星』の基盤になる核を出現させるのだが、それが『星』になるまでに、約百年の時間を要する。
それは土の精霊の成長と共に星も成長し。
最終的に『星』の完成体は、『生物が住める状態』であることなのだが。
土の精霊は生まれて百年後に、ようやく自分の星に移動できる。
もちろんそこは未発達な星なので、精霊しか住むことが出来ない。
植物・動物が住めるようになる、完成体の星になる為にはまだ十分な時間が必要だ。
今回の儀式後、ようやく若い土の精霊達は自分の星の育成に取り掛かることが出来る。
儀式を行い、緊張感と責任感を芽生えさせることが目的だった。
内容は極めて単純で、ただ、これからの生活に対しての忠告を長から聞き、その後名前を呼ばれて返事をしていくだけなのだが。
アースの家は特に名門ではない。
土の一族の中にも貴族や平民などの身分制度はあり、もちろん名前は身分の高いものから呼ばれていく。
しかし、例外があった。
今年は総勢六十名ほどが儀式に参列していた。
その中で最も巨大で、かつ現時点で一番成長している星を所有する「優等生」が身分に関係なく最初に名前を呼ばれる。
それがアースである。
地位は下の位だが、最初に名前を呼ばれたことによって、嫉妬と憎悪を一人で受ける羽目になった。
・・・同年代の一族から、そしてその親から。
誰もアースと口を交わすものはなく、密やかに内緒話をしてみせ、くすくすと陰で笑う。
歩く度に避けられ、もしくは突き飛ばされる。
アースの両親は、自分の子供の優秀な出来に、ここぞとばかり自慢話に花を咲かせていた。
が、それが余計に虐げられる原因になる。
恨めしくアースは両親を見つめた。
・・・私は好きでこんな能力を持ったわけじゃないのに・・・
それゆえ、こうしてテーブルの下で蹲っているのだ。
欠席が許されないだけに、人目につかない場所で息を潜める。
誰にも、会いたくない。
幼い頃から部屋に閉じ込められて本を何冊も読まされた。
両親との会話なんて覚えていない。
三度の質素な食事、薄汚れた衣服、本以外何も置かれていない狭い部屋。
窓から見える鳥が羨ましくて、いつも見つめていた。
自分の持つ星がそんな巨大な星だと知らされたのはつい昨夜、名誉なことだと両親達は手を取り合って喜んでいたが、アースはそれを唇を噛み締めて見つめる。
こんな能力を持って産まれなかったら、あなた達はもっと私を構ってくれた?
両親以外の精霊に会うのは初めてだったので、緊張と物珍しさでアースはこの儀式に参加したのだが、それでこの有様である。
すっかり「生意気な成り上がり娘」というレッテルを貼られたらしい。
気がつけば周りは仲の良いもの同士で輪が出来ており、とても今からアースが入れる場所は無かった。
おまけに、誰も声をかけてきてくれない。
一人で壁際に佇んでいたのだが、居た堪れなくなってひっそりと一目につかないようにテーブルの下に潜り込んで、一人で・・・泣いていた。
※ここまでしかアップしてませんでした(爆死)。
流石私、思い切り中途半端っ
森林を連想させる深い緑の瞳に、若葉のような淡い緑の髪が印象的だ。
際立って彼女には人を惹きつける、美しい容貌があった。
完璧に近いほどの整った顔立ちをしている。
彼女・・・アースという名の精霊は、再度深い溜息を吐くと膝を抱えて顔を伏せた。
時間を少し前に戻そう。
正式に土の精霊と認められる歳になった少年少女は、皆一斉に一族の掟に従い儀式を受ける。
今はまさに、その儀式の最中であった。
生を受けてから百年、土の一族は『星』を宇宙に出現させる。
正確には生まれたその瞬間に、宇宙空間に『星』の基盤になる核を出現させるのだが、それが『星』になるまでに、約百年の時間を要する。
それは土の精霊の成長と共に星も成長し。
最終的に『星』の完成体は、『生物が住める状態』であることなのだが。
土の精霊は生まれて百年後に、ようやく自分の星に移動できる。
もちろんそこは未発達な星なので、精霊しか住むことが出来ない。
植物・動物が住めるようになる、完成体の星になる為にはまだ十分な時間が必要だ。
今回の儀式後、ようやく若い土の精霊達は自分の星の育成に取り掛かることが出来る。
儀式を行い、緊張感と責任感を芽生えさせることが目的だった。
内容は極めて単純で、ただ、これからの生活に対しての忠告を長から聞き、その後名前を呼ばれて返事をしていくだけなのだが。
アースの家は特に名門ではない。
土の一族の中にも貴族や平民などの身分制度はあり、もちろん名前は身分の高いものから呼ばれていく。
しかし、例外があった。
今年は総勢六十名ほどが儀式に参列していた。
その中で最も巨大で、かつ現時点で一番成長している星を所有する「優等生」が身分に関係なく最初に名前を呼ばれる。
それがアースである。
地位は下の位だが、最初に名前を呼ばれたことによって、嫉妬と憎悪を一人で受ける羽目になった。
・・・同年代の一族から、そしてその親から。
誰もアースと口を交わすものはなく、密やかに内緒話をしてみせ、くすくすと陰で笑う。
歩く度に避けられ、もしくは突き飛ばされる。
アースの両親は、自分の子供の優秀な出来に、ここぞとばかり自慢話に花を咲かせていた。
が、それが余計に虐げられる原因になる。
恨めしくアースは両親を見つめた。
・・・私は好きでこんな能力を持ったわけじゃないのに・・・
それゆえ、こうしてテーブルの下で蹲っているのだ。
欠席が許されないだけに、人目につかない場所で息を潜める。
誰にも、会いたくない。
幼い頃から部屋に閉じ込められて本を何冊も読まされた。
両親との会話なんて覚えていない。
三度の質素な食事、薄汚れた衣服、本以外何も置かれていない狭い部屋。
窓から見える鳥が羨ましくて、いつも見つめていた。
自分の持つ星がそんな巨大な星だと知らされたのはつい昨夜、名誉なことだと両親達は手を取り合って喜んでいたが、アースはそれを唇を噛み締めて見つめる。
こんな能力を持って産まれなかったら、あなた達はもっと私を構ってくれた?
両親以外の精霊に会うのは初めてだったので、緊張と物珍しさでアースはこの儀式に参加したのだが、それでこの有様である。
すっかり「生意気な成り上がり娘」というレッテルを貼られたらしい。
気がつけば周りは仲の良いもの同士で輪が出来ており、とても今からアースが入れる場所は無かった。
おまけに、誰も声をかけてきてくれない。
一人で壁際に佇んでいたのだが、居た堪れなくなってひっそりと一目につかないようにテーブルの下に潜り込んで、一人で・・・泣いていた。
※ここまでしかアップしてませんでした(爆死)。
流石私、思い切り中途半端っ
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