別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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※会議室より転載。ボルダームで消えちゃったので、再度ザークスで再開を。
何もない、ただの広場。
地面に草が時折生えているだけで、障害物は何も無い。
一人の娘が素振りをしている。
これでも一応戦士なのだ。
「いい加減、感覚取り戻さないと・・・」
剣の風を切る音が、辺りに響き渡る。
そこへ「仕方が無い・・・」とめんどくさそうに、それでも、見過ごしてはいけないというように、一人の男が現れた。
先日国へ来たばかりの男である。
「あ、パラディン様、こんにちはですよー。アサギのお相手してくれるのですね♪ 嬉しいのです。では、いざ、尋常に・・・って・・・えぇぇぇぇ!?」
見知った男性は。
必殺技と思われるヒットしたらかなりの打撃を与えそうな技を繰り出して。
遥か彼方へ。
そのまま、そのまま・・・。
「ちょ、ちょっとーっ、パラディン様ー!?」
どう攻撃を受け止めようか必死に考えていたのだが、彼は、気がついたら砂埃を上げて、遥か遠くへと消えていった。
「ええと・・・。ひょっとして、逃亡術ですか!?」
一人ぽつん、と取り残される。
「素振りもっと脇締めないとダメだよ~」
その声に唖然とパラディン様を見送っていたアサギは我に返った。
気配も失く、気がつけば赤髪の男性が微笑みながらこちらを見ている。
アサギは軽く礼をした。
名前は知っている、カムイ様の狼軍の一人で、かなり腕が立つお方。
愛妻家でも知られているようだった。
じっとアサギは赤髪の男性・・・ロンギルス様を見つめ、軽く手の中の剣を握った。
相手は十分すぎる実力の持ち主だ。
口をアサギが軽く開きかけた時だった。
「稽古するなら剣、受けてやろうか?まあ、俺が弱すぎても殺してしまわないように頼みたいが。」
聞き覚えのある声。
アサギは笑みを浮かべると、知らずロンギルス様に放っていた微かな殺気を掻き消し、ゆっくりと声のするほうへ身体を向けた。
「アーウィン様、こんにちはです」
ぺこり、とお辞儀をする。
金髪の悪魔は、手にバスタードソードを地面に下ろして、アサギをロンギルス様を交互に見やっていた。
願ってもいない相手が現われたのです・・・。
アサギは軽く唇を舌で湿らせると、深呼吸する。
ロンギルス様に再度礼をすると、アーウィン様に向き直り、一言。
「トビィお兄様のように、互角には戦えないと思いますけど。アサギでよかったらお相手、よろしくなのですよ」
おいで、セントラヴァーズ。
小さくアサギが呟くと、手の中の剣が淡い光を放つ。
10年ほど一緒に戦っている、慣れ親しんだ武器だ。
軽い片手剣、速度重視である。
アサギはゆっくりと重心を低くし、右足に力を込めて地面を蹴り上げると、そのままアーウィン様に突進した。
「行きますです!」
勢いに任せて、右から左へと剣を振る。
「――ふぅ。今はアサギのほうが強いかもしれないぞ?」
そうは、思えませんけれど。
呟いて、微笑。
跳ね返された剣を、再度強く握り締めて攻撃に備える。
器用にバスタードソードを振り回していた。
何処から攻撃が来るのか分からない、唇を噛み締めて、瞳を細めた。
不意に振り上げられた剣先は、片手剣を見事に捕らえる。
「きゃ」
想像以上の重さに、アサギは小さく悲鳴を上げると剣を離すまいと力を込めて必死に抵抗するが、無論力では勝てるわけも無く。
思わず剣から手を離した。
カラン、と音をたてて地面に落ちる剣。
「楽しいですね」
右手を左手で押さえながら、アサギは笑う。
やはり、相手は自分より強いほうが燃えるから・・・楽しい。
「ようやく感覚が取り戻せそうなのです」
何しろ旦那が強いお陰で、専ら攻撃補助魔法を使ってきたアサギは、結婚してから早4年、久しく打撃での戦闘をしていなかった。
日常は左手にフライパン、右手にお玉、の毎日である。
地面に落ちた剣を見ることもなく、アサギは未だに痺れている右手を気にしつつ、滑り込むようにアーウィン様の右足目掛けて左手を地面に押し付け姿勢を低くしたまま蹴りを放った。
「うりゃああああああ
永眠しろやああああ」
アサギがアーウィン様に蹴りを放っていたその頃。
大声で絶叫するかのように、遠くへ駆け抜けていったパラディン様が戻ってきたようだった。
華麗に跳躍して暴走する彼をすんなりとかわすロンギルス様、勢い余って地面に激突して動かなくなったパラディン様。
一筋の風が、パラディン様を駆け抜けた。
・・・そんな悲惨な状況を、アサギは全く知らない。
喉の奥で笑いながら、ロンギルスだけが、三人の状況を把握している。
※アサギ、ハーレム状態(笑)
何もない、ただの広場。
地面に草が時折生えているだけで、障害物は何も無い。
一人の娘が素振りをしている。
これでも一応戦士なのだ。
「いい加減、感覚取り戻さないと・・・」
剣の風を切る音が、辺りに響き渡る。
そこへ「仕方が無い・・・」とめんどくさそうに、それでも、見過ごしてはいけないというように、一人の男が現れた。
先日国へ来たばかりの男である。
「あ、パラディン様、こんにちはですよー。アサギのお相手してくれるのですね♪ 嬉しいのです。では、いざ、尋常に・・・って・・・えぇぇぇぇ!?」
見知った男性は。
必殺技と思われるヒットしたらかなりの打撃を与えそうな技を繰り出して。
遥か彼方へ。
そのまま、そのまま・・・。
「ちょ、ちょっとーっ、パラディン様ー!?」
どう攻撃を受け止めようか必死に考えていたのだが、彼は、気がついたら砂埃を上げて、遥か遠くへと消えていった。
「ええと・・・。ひょっとして、逃亡術ですか!?」
一人ぽつん、と取り残される。
「素振りもっと脇締めないとダメだよ~」
その声に唖然とパラディン様を見送っていたアサギは我に返った。
気配も失く、気がつけば赤髪の男性が微笑みながらこちらを見ている。
アサギは軽く礼をした。
名前は知っている、カムイ様の狼軍の一人で、かなり腕が立つお方。
愛妻家でも知られているようだった。
じっとアサギは赤髪の男性・・・ロンギルス様を見つめ、軽く手の中の剣を握った。
相手は十分すぎる実力の持ち主だ。
口をアサギが軽く開きかけた時だった。
「稽古するなら剣、受けてやろうか?まあ、俺が弱すぎても殺してしまわないように頼みたいが。」
聞き覚えのある声。
アサギは笑みを浮かべると、知らずロンギルス様に放っていた微かな殺気を掻き消し、ゆっくりと声のするほうへ身体を向けた。
「アーウィン様、こんにちはです」
ぺこり、とお辞儀をする。
金髪の悪魔は、手にバスタードソードを地面に下ろして、アサギをロンギルス様を交互に見やっていた。
願ってもいない相手が現われたのです・・・。
アサギは軽く唇を舌で湿らせると、深呼吸する。
ロンギルス様に再度礼をすると、アーウィン様に向き直り、一言。
「トビィお兄様のように、互角には戦えないと思いますけど。アサギでよかったらお相手、よろしくなのですよ」
おいで、セントラヴァーズ。
小さくアサギが呟くと、手の中の剣が淡い光を放つ。
10年ほど一緒に戦っている、慣れ親しんだ武器だ。
軽い片手剣、速度重視である。
アサギはゆっくりと重心を低くし、右足に力を込めて地面を蹴り上げると、そのままアーウィン様に突進した。
「行きますです!」
勢いに任せて、右から左へと剣を振る。
「――ふぅ。今はアサギのほうが強いかもしれないぞ?」
そうは、思えませんけれど。
呟いて、微笑。
跳ね返された剣を、再度強く握り締めて攻撃に備える。
器用にバスタードソードを振り回していた。
何処から攻撃が来るのか分からない、唇を噛み締めて、瞳を細めた。
不意に振り上げられた剣先は、片手剣を見事に捕らえる。
「きゃ」
想像以上の重さに、アサギは小さく悲鳴を上げると剣を離すまいと力を込めて必死に抵抗するが、無論力では勝てるわけも無く。
思わず剣から手を離した。
カラン、と音をたてて地面に落ちる剣。
「楽しいですね」
右手を左手で押さえながら、アサギは笑う。
やはり、相手は自分より強いほうが燃えるから・・・楽しい。
「ようやく感覚が取り戻せそうなのです」
何しろ旦那が強いお陰で、専ら攻撃補助魔法を使ってきたアサギは、結婚してから早4年、久しく打撃での戦闘をしていなかった。
日常は左手にフライパン、右手にお玉、の毎日である。
地面に落ちた剣を見ることもなく、アサギは未だに痺れている右手を気にしつつ、滑り込むようにアーウィン様の右足目掛けて左手を地面に押し付け姿勢を低くしたまま蹴りを放った。
「うりゃああああああ
永眠しろやああああ」
アサギがアーウィン様に蹴りを放っていたその頃。
大声で絶叫するかのように、遠くへ駆け抜けていったパラディン様が戻ってきたようだった。
華麗に跳躍して暴走する彼をすんなりとかわすロンギルス様、勢い余って地面に激突して動かなくなったパラディン様。
一筋の風が、パラディン様を駆け抜けた。
・・・そんな悲惨な状況を、アサギは全く知らない。
喉の奥で笑いながら、ロンギルスだけが、三人の状況を把握している。
※アサギ、ハーレム状態(笑)
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