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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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言われた通りに、暗き道を進む。
が、不意に徐々に辺りが明るくなり始めていた。
目が闇に慣れた? アサギは軽く瞬きをした。

「えぇ!?」

瞬きしたほんの僅かな瞬間に、風景画一変している。
どこかで見たような、そんな・・・懐かしい・・・。

「こ、ここ、は・・・まさかっ」

故郷のビエル山脈。
アサギが一番最初に仕官し、信頼している仲間達と数年過ごした場所。
今は無くなってしまったが、覚えている。
アサギは駆け出した。
幻影? 何、これ!?

見れば、扉が目の前に迫ってきていた。
山脈という場所には到底似つかわしくない扉。
ぽつん、と扉が立っている。
しかし、更にアサギは小さく叫んだ。
扉の前に人が立っているのだが・・・。
見間違えるはずはない、夫のギルザだ。
後姿といえど、何年も見てきた愛しいその姿に、アサギは急に焦りを感じ始めた。
無事ならよかったのだが、この場所はあまりに危険すぎる。
早く合流して、二人で進まなければ・・・。

「ギルザも、この世界へ迷い込んでたんだ・・・」

全力で、ギルザ目掛けて駆け寄った。
名前を大声で叫ぶ。
扉を訝しげに見ていた様子のギルザは、自分の姿に気が付いていないようだったから。
声が届いたのか、ギルザは振り返ると軽く微笑んで手を振った。
あぁ、よかった、無事・・・。
アサギは嬉しそうに微笑むと、武器を手にしたまま、手を振り返そうと・・・

「ギルザ、危ないっ、逃げてっ!!」

悲鳴に近い、叫び声。
扉から出てきた? ギルザの背後に獣がおり、鋭利なその爪をギルザに向けていたのだ。
アサギが、ギルザに声をかけたから!? 声をかけなかったら扉を調べていたギルザはその獣に気づいてた!?
しかし、ギルザだから。
ギルザは強いから大丈夫だ、とアサギは自身に言い聞かせた。
それでも、一刻も早くギルザの元へ行かねばならない。
だが、ギルザは穏やかに微笑みながら手を振っているだけで、自慢の魔法も剣も使おうとしない。
何故!? 声が届いていないの!?
あの獣の殺気をギルザなら感知できるでしょう!?

「ギルザ、ギルザ!」

不意に足が動かないことに気が付いた。
全力で駆けていたはずの足、見れば地面から這い出た人の形を模しているだけの・・・まるでドブ底のヘドロのようなもので覆われた・・・亡者が足を掴んでいる。
ケタケタケタ・・・。
亡者が笑う。

「退きなさいっ、相手している暇はないのっ」

ギルザを気にかけながら、アサギは手にしていた剣を亡者に突き立てる。
が、なんの変化もない。
痛みを感じないのか、亡者だから。
べっとりと、絡みつく亡者の手の感覚に、アサギは身体を震わせる。
ギルザ、ギルザ、ギルザっ!!

―もう、何処へも行かないからー

ギルザの声が聞こえる。
微笑んでから、抱きしめて、そう言ってくれた言葉。
そう、大丈夫、ギルザは、大丈夫だ、何処へも行かないから。
けれども。

「声よ届け、我の願いを聞き届けよ。言葉は闇を切り裂いて、光を裂け目から呼び込ませるっ。聖光っ!」

アサギは両手で剣を掲げると、呪文を詠唱した。
ギルザが強くても、約束してくれても、傍にいないと・・・不安だから。
アサギは亡者に向けて剣を振り下ろす。
聖なる光を帯びた剣は、亡者の脳天から稲妻のようにその身体を突き刺した。
金属音に似た奇怪な叫び声を発しながら消えていく亡者。
アサギは剣を右手で持ち直すと、振り返ってギルザを・・・

「え・・・?」

ゆっくりと。
ギルザの、愛する人の身体が・・・。
崩れ・・・て・・・。

「え?」

赤い飛沫が目の前に広がる。
ギルザの綺麗な濃紺の髪が、赤く、赤く染まっ・・・て・・・。

「え・・・」

アサギは。
その場に立ち尽くし、その光景を目の当たりにした。
今、何が起こった。
あの、倒れた人は、誰?
誰? 
何、なんなの、これは?
ぐしゃり、と音が耳に流れこむ。
水が湧き出る様に目の前でギルザの身体からじんわりと、赤い液体が・・・。


※アナウンス※
だめーっ! まこには書けないでござりゅんーっ(倒)!!!
再度、作戦会議っ(マテ)。
いやー、まこのギルザがーっ。

・・・ということで、一旦落ち着くでござりゅんよ。

 

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