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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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眠くて。
予定よりも短い場所で一区切りしたのです。
ホントならば、アサギが魔界へ連れて行かれるまで書きたかったのですが、これ以上更新を伸ばすわけにもいかずっ。
無理やり区切ったのでした。

そして気がついたのです、「大変、しわ寄せが来るっ」。

・・・マビルの登場が遅れそうなのでした(卒倒)。
死ぬ気で土曜日に仕上げなければ(ガタガタ)。


この状態で話し合いの場に持ち込めるだろうかと問われれば・・・否。
説得など不可能である、よもや自分が魔王だと知り得る人物がこの場に居様とは思わなかった。
何者だ、あの若造。
忌々しそうにハイはトビィを睨みつける、が、負けじとトビィも憤慨した様子でこちらを見据えている。
ハイの瞳から、温和な光が消えていく、長い黒髪が風になびき、その瞳は冷淡な光を灯し、かつての『魔王ハイ』を彷彿とさせた。
右腕にはもがくアサギを抱え、どう見ても姫を掻っ攫う悪者の図だ。

「アサギを離して貰おうか」

そのハイの威圧感を気迫で押し返し、トビィが半ば怒鳴り気味に叫んだ。
鋭くハイを睨みつけながら剣を構え、徐々に距離を縮めていく。

「・・・アサギは。私が貰い受ける」

空気が凍りつくようなハイの声、無機質な瞳には何も写らず、ただ、絶対的な言葉を呟いた。
弾かれたようにトビィが斬りかかった、追ってムーンとサマルトが同時に呪文を発動する。
跳躍して勢いに任せて剣を振り下ろす、が、ハイの防御壁の前に弾かれ空中で回転しながらトビィは地面に舞い戻った。
その頭上を2人の呪文が通り過ぎる、火炎の呪文と真空の呪文である、共鳴し合って熱風となるのだが。
ハイの左腕が振り下ろされると同時に魔法の防御壁が出現し、難なく魔法は掻き消された。
その隙を狙ってトビィが再度斬りかかるも、瞬時に防御壁を繰り出し紙一重で受け流す。
間合いを取って一呼吸、再度突進してくるトビィへと左手を突き出し、ハイは別の呪文を唱えた。

「廻る宵闇、覆い隠すは冷たき霧。視界は永久に消え行く定め、光の入る隙もなく。幻影残虚」

無造作に繰り出した呪文、辺りに霧が立ち込め、視界が遮られてしまった。

「しまっ!」

トビィの声も虚しく、迂闊に切りかかる事が出来ない状態、逸る気持ちが精神統一の邪魔をする。

「アサギ、何処だ、アサギっ」

アサギの声が、聞こえない。
濃い霧は。
自身の位置すら把握できず。

「アサギ、アサギ!」

トビィの声だけが、霧の中で木霊した。


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