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別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。 いい加減整理したい。 ※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。 絶対転載・保存等禁止です。 宜しくお願い致します。
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keita.JPGとりあえず、慶太(えぇ)。

なんだか最近w-inds.ブログになりつつある気がしますが、気のせいです。
目の錯覚です。
一応KOC・OLブログなのです。

ですからっ。
この頃の慶太がトモハルっぽいので、載せてみたのですよっ。
・・・(よだれ)。
こんな人がいたら、迷わず私は抱きつきたっくる、ドーン! です。
(98%本気)
 

そうではなくて。

トモハルが気の毒だと言われたので(笑)。
トモ×マビ話を一つ追加したのです。
18禁万歳。←なってしまったらしい(えー)
完成したら
・みやちゃん
・トビィお兄様
・ユーリエル様
には送りつけるとして(気の毒な方々)。
・・・他に誰かいる人います?(汗)

 


※トモマビで、そろそろ出てくるシーンなのですが。

「病院へ行こう、マビル。市販の薬じゃ無理だよ、点滴打って貰おうよ」
「・・・嫌、あれ、痛いから、嫌」
「でも、楽になるよ。我慢すれば楽になるんだよ」
「うるさい・・・」

ぜぇぜぇと息を吐きながら、苦しそうに何度も寝返りを打ち、閉じられた瞼がぴくぴくと動く。
何度も額に手を添えて、汗を拭きながら困惑してトモハルはマビルを見ていた。
地球に戻って薬局でありったけの薬や栄養ドリンク、ビタミン配合の飲み物を購入したのだが、病院を頑なに拒否するマビルにほとほと困り果てている。

「寒い」
「え、寒い!?」

額は、高温だ。
熱はあるのに相当寒いのだろう、マビルはカタカタと歯を鳴らしている。
毛布もありったけ用意した、軽くて保温の効く羽毛布団に包まっているマビルだが、それでも寒いらしい。
大慌てでトモハルは椅子から立ち上がると、医師を呼びにドアへ向かおうとしたのだが。
ぎゅ、と手首を掴まれた。
マビルが布団から手を出して、必死にトモハルを掴んでいる。

「今、医者を呼ぶから」
「いらない」
「駄目だよ、治らないよ」
「いいってばっ・・・頭痛いの、声あんまり出させないで・・・」

弱々しいマビルの声、それでも台詞は強気である。
どもってトモハルは大人しく椅子に戻った、傍らにあった薬局の袋からホッカイロを取り出してみる。

「寒い」

ここまで寒がるのは異常だ、ひょっとするとインフルエンザかもしれない。
先程計った体温計は40度近いし、ぜぇぜぇ呼吸し苦悶の表情を浮かべるマビルの手をトモハルは布団の中で握り締める。

「寒いよ、寒いよ」

転がりながら同じ単語を繰り返すマビル、トモハルは意を決して羽毛布団を剥ぎ取ると、何枚もの毛布でマビルを包み、担いで部屋の暖炉へと進んだ。
暖炉の傍に座り込むと、優しくマビルを抱き締める。
この場所のほうが直に火に当たるので暖かいと思ったのだ、マビルの顔を自分の胸に、正面から抱き締める。

「・・・少し、あったかい」

小さくマビルが零したのでようやく安堵の笑みを浮かべたトモハルは、髪を撫でながら背中を優しくぽん、ぽん、と撫でるように叩いた。

「でも、寒いよ」

咳をしながら微かに暴れたマビル、無言でトモハルは毛布を開いた。
極力新しい空気に触れないように極小の範囲で毛布を開き、自分がそこへ入る。
マビルは嫌がるかもしれないが、自分の体温をマビルに与えるつもりで二人で毛布に包まった。
そのまま、きつくマビルを抱き締めそっと横になる。
マビルの冷えた足先を暖めるように、そっと絡め身体中を優しく擦り続ける。
正直、トモハルは暑い。
何枚もの毛布に、目の前に暖炉。
それでもマビルは冷えていた、額と首だけが、異様に熱い。

「ちょっと、あったかい」

何処となく嬉しそうに微笑んだような気がした、自分の額の汗を拭いながらトモハルは笑う。
握ったマビルの手に、そっと口付けた。
何度も何度も口付けた。

―――キスをしたら、風邪はうつるだろうか。

不意に脳裏を過ぎった考え、しかし自嘲気味に笑ってそっと手から唇を離す。
キスなんてしたら、マビルが吐くかもしれない、気持ち悪くなって。
『キス下手くそなんだもん、気持ち悪かったのっ』
以前、マビルが怒鳴ったこの言葉。
・・・キスをしてはいけないんだ。
トモハルはキスが出来ない代わりに強く、強く抱き締めた。

「寒いよ、もっとあったかくして」

気怠るく呟き、苦しそうに顔を歪めているマビル、これ以上、どうすれば良いのだろう。
そっと頬に触れる、首にするりと移動して、脈拍を確かめる。
早い。
とくとく、と脈打っていた。
・・・本で読んだ。
裸で触れ合ったほうが、暖かいと。
葛藤が続く、どうするべきかとトモハルはマビルに反して暑さで汗をかきながら思案した。
マビルは、きっと嫌がる。
それでも、寒い、寒いといい続けるマビル。

「・・・どうか、嫌わないで?」

嫌われていいわけがない、けれども、嫌われてでもいいから今のマビルを救わねばならない。
深呼吸を繰り返す、そっと震える手でなるべく動かないようにして自分の衣服を脱いだ。
静かに毛布からそれらを放り投げ、唾を大きな音を立てて飲み込むと、瞳を硬く閉じてマビルの衣服に手をかける。
通常はタンクトップに短パンで寝ているマビルだが、流石に今日は暖かそうなネグリジェを着ていた。
前開きだったので脱がせやすい、肌同士が触れた瞬間に急激に顔が熱くなるのを感じたがトモハルは続行した。
同じ様にネグリジェを床に投げて、冷えたマビルの身体を覆い隠すように抱き締める。

「あ。あったかーい・・・」
「・・・なら、良いんだ」

安堵の溜息、マビルがぎゅ、っとトモハルの背に手を回す。
一瞬驚きトモハルは身体を離そうとした、が、そのまま力強く抱き締める。

「・・・本当なら、この役目は俺じゃないだろうに。ごめんな、城に居たせいで」

マビルには彼氏がいる筈だ、こうするのは自分ではないと何度も言い聞かせる。
それでも今日だけ。
今日だけでいい。
せめて恋人気分を。
・・・味わってもいいだろうか、と。
熱に魘されているマビルには申し訳ないけれど、こんな時に、弱っているマビルに。
マビルが元気だったら、風邪をひいていなかったらこんなこと出来はしないから。
トモハルは唇を噛み締めた、力強く噛み締めてきつく瞼を閉じる。
他の誰かが、マビルの彼氏が傍に居たのなら、この役目はその男のものだから。
マビルの記憶が今日だけ抜けてくれれば良いのに、正気に戻ったらきっと憤慨するだろう。

「今日だけ、今だけ。・・・抱き締めさせて」

小さく呟く。
腕の中のマビルが多少身じろいだ、それでも離さずに。

「・・・とても。大好きなんだ。誰のとこにも行かないで・・・欲しいんだ」

呟く、震えながら苦し紛れに声を出す。
届かない願いを、言えない言葉を衰弱しているマビルに投げかける。
こんな時位しか言えない自分に、笑えた。

「すーき」
「え?」

マビルが何か言った、聞こえた単語を聞き間違えたのかと思ったトモハルは思わずマビルの唇に耳を近づける。

「すーき」
「・・・」

ひょっとして、自分を彼氏と間違えているのかもしれない、トモハルは自嘲気味に笑う。
その男とはこうして裸で抱き合っているのだろうし、意識が朦朧としているマビルだ、間違えているのかもしれない。

「・・・好きだよ」
「すーき」

言いながら、頬を涙が伝う。
好きだよ、好きだよ、好きだよと何度も呟いて、口付けをしたいと、口付けたいと願いながら懸命に堪えた。
キスの仕方が、違う。
彼氏は上手いと言っていた、口づけるわけにはいかない。
泣きながらマビルを見たら、マビルが何故か瞳を開いて微かに微笑んでいた。

「すーき」
「・・・うん、大好きだよ」
「あったかいね」
「・・・うん、2人だからね」
「すーき」
「・・・好きだよ、とても、とても、昔から、大好きだったよ」
「すーき」

相手の男は、誰だ。
無邪気に笑うマビル、唇から零れる言葉は「好き」。
トモハルが、望んで焦がれて、欲したマビルの「好き」。
誰に向けて、言っているのか解らない「好き」。

トモハルは知らない、トモハルには解らない、トモハル自身に向けられてマビルが言っていることなど”ありえないから”解らない。

マビルの手が、そっとトモハルの頬に触れた。
怯える様に身体を離したトモハルに、マビルは泣きそうに微笑んでから手を離す。

「・・・好きだよ。ずっと、きっと、これからも。・・・愛しているよ」

泣きながら、告げた。
触れた体温を、きっと忘れない。
熱で高温になっているマビルの肌の、滑らかな手触りを忘れない。
逸る鼓動を抑えながら、愛しく愛しく狂おしく、マビルの髪に口付けを。

「すーき?」
「うん、好きだよ」
「すーき」

唇から漏れる「好き」が、自分に向けられていると思わなかったトモハルは、複雑な心境で、嬉しいやら泣きたいやらで。
何度も髪を撫で続ける、その”マビルの彼氏”に嫉妬と羨望をぶつけながら、唇を噛み続けながら、撫でた。
不服そうに唇を尖らせ、マビルが軽くトモハルの首筋に噛み付く。

「駄目だよ、マビル」

・・・俺はマビルの彼氏じゃないから。
狼狽しつつ懸命にマビルから逃れようと、泣き笑いでトモハルは仕方なくマビルの両手首を片手で掴んだ。

「すーき」
「うん、好きだよ」
「すーきっ」
「・・・好きだから」

何かを訴えるように、必死にもがいているマビルを見つめながら、それで十分だと思った。
綺麗なマビルの肌に、触れることが出来た。
間近でマビルの甘い香りを嗅いだ、好きだと言って貰えた・・・相手違いだけれど。

「特別なんだ、大切なんだ。マビルだけが、俺の」
「すーきっ!」

暴れるマビル、掴んでいる右手に力を籠めて、空いた左手で頬を撫でる。

※18禁へー
はぁう、書きながら泣けたです(がくり)

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こそこそ…

(〃∇〃)ノ゛
まる 2008/10/06(Mon)08:07:20 編集
うわぁ(笑
ミョーに気になりますorz
ダスクの後ろ 2008/10/06(Mon)08:55:52 編集
慶太フィーバー
一瞬、あさぎるざで合っているのか焦った…
トビィの後ろ 2008/10/06(Mon)12:24:40 編集
!?
まぁるちゃん>
い、意外なお方が・・・!(笑)
ありがとですよーっ♪
ちょっとお待ちくださいです♪

ダスク様>
情けないトモハルが観られますです(えぇ)。

トビィお兄様>
アサギルザぶろぐですよ?
何か、変ですかー?(おぃ)
アサギ 2008/10/06(Mon)23:44:24 編集
というわけで
トモハルー気づいてー。
マビルが言ってる相手は、トモハルですよー。
気づくのですー・・・・。

18禁、手前まで掲載。
トモマビでも出てくるこの重要な”マビル、風邪をひく”。
ちなみにこの後トモハルが移されるのですが、その後辺りでこの2人は破局に向かうのですよ。
当初はこんな裸で抱き合うシーンはなかったのですが、トモハルが気の毒すぎると言って貰えたので。
良いのか悪いのか解りませんが・・・入れてみましたです。

気づいた人は読んでみて下さいねー、時間のある時にっ(笑)。
アサギ 2008/10/07(Tue)01:49:41 編集
はい先生
読んだら余計トモハルが不憫に思えましt
そしてほろりと。切ないよぅ。
あと続きに挙手……そんなに激しくないものであればぜひ ノ



気付いたら話狂いますものねー……
はう。(軽くため息←ひそかにトモハル応援隊)
哀うしろ 2008/10/07(Tue)07:40:31 編集
やべぇ
まぢで、ともまび読み直さねぇと(苦笑)

最近、あちこち放置が激しくて(遠い目
みやち 2008/10/07(Tue)07:59:15 編集
・・・ほろり
哀ちゃん>
余計不憫っ!!!(滝汗)
・・・(視線逸らし)。
ま、まぁ、その、あれなのです。
・・・トモハル応援隊・・・。
「哀さんの応援があれば生きていけるから、大丈夫です」と、トモハルから伝言が(えぇ)。
ギルザ×アサギとか、トランシス×アサギに比べたら、全然可愛らしい話なので(ちょっと、双子の姉っ)大丈夫ですー。
メールしますですよ、完成したらっ。

みやちゃん>
続きは別に、トモマビをすっ飛ばしていても大丈夫なのです♪
メールしますからねーっ。
物足りないかもしれませんg(射殺)。
アサギ 2008/10/07(Tue)21:34:57 編集
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