別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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ふぃー・・・。
頑張ろう・・・。
あけましておめでとうございます、今年こそ完結させたいです。
うん。
去年のクリスマスガチャにスライヤ様がなかったのが、未だに納得いきません。
で、自分で描いた絵です。
お正月スライヤ様もいなかったし、どうなってるのでしょう本当に。
次の期待はホワイトデーガチャです。
予想メンバー →
スライヤ様
ウオーレンス
ポセイドン(無理がある)
ムドー(無理がある)
カゲロウ(無理がある)
※人気のあるカードを後半選んでみましたが、いかがな物か(笑)
頑張ろう・・・。
あけましておめでとうございます、今年こそ完結させたいです。
うん。
去年のクリスマスガチャにスライヤ様がなかったのが、未だに納得いきません。
で、自分で描いた絵です。
お正月スライヤ様もいなかったし、どうなってるのでしょう本当に。
次の期待はホワイトデーガチャです。
予想メンバー →
スライヤ様
ウオーレンス
ポセイドン(無理がある)
ムドー(無理がある)
カゲロウ(無理がある)
※人気のあるカードを後半選んでみましたが、いかがな物か(笑)
唖然とリュウの頭部から突き出た角を見つめるサンテは、微動だ出来なかった。
「その石は、私の惑星の住人の魂の破片だっ」
「え、えぇ!? ちょっと待ってくれないかな、何が何やら」
慌てふためくサンテだが、全く無防備のまま床に転がっている、でっち上げられた勇者、というのは本当だろう。腰が抜けているようにも見えるし、戦闘能力など皆無だとしか思えない。
「人間というのは、虚勢を張るのが好きなのだなっ。こんな臆病者を勇者に仕立て上げて」
「……そうだよ、スタイン。人間は酷く醜悪で滑稽で弱いんだ」
虚しそうに小さく告げると、サンテはそのまま瞳を閉じる。
「僕は、もう、疲れたよ……。トッカが一緒に居てくれても一人で暮らす事って、思っていた以上に苦痛なんだ」
好きに殺して良いよ? そう、サンテが唇を動かした気がした。リュウの手が若干震える。
大袈裟に舌打ちし、暫しリュウは剣を突きつけたまま唇を噛締めていた。
「お前を、殺しても。きっと何の得にもならないだろうから……やめとく。それより、私にお前達人間の知り得るすべての事を話せ」
剣を素早く仕舞うと、リュウは睨みつけてからぶっすりと頬を膨らませた。
半ば残念そうに苦笑したサンテだが直様「いいよ」と口を開く、静かに立ち上がると破れかけた地図を出してきた。
妙な行動でも起こそうものならば斬り付ける所だが、全くサンテはリュウに従順なようだった。不意打ちなど、出来ないように思える。
「私は、生きたい。生きなければここへ出向いた意味がない。お前は死にたいのか」
「そうだね、僕は死にたいかも。何も出来ないんだよ、ここでこうして暮らすだけで。結局生活費なんて貰えていないしさ」
確かにそうだろう、もし、先程の話通りならばサンテは裕福な暮らしをしていても良い筈だ。人間とは、なんと浅ましいものなのだろうか。リュウは歯軋りする。
「さぁ、何が聞きたい?」
「……その前に。お前、本当に死を覚悟しているのならば生きたい私に力を貸せ。そのくらいどうってことないだろう?」
地図を眺めつつ、言い放つリュウに微かにサンテは笑った。
「だからこうして解る事を全て話すつもりだよ、でも僕は教養なんてないからさ……」
言いつつ、カエサル城の位置を指差した。
「ここが、例の城だよ。僕達は今この辺り、この周辺がこちら側の領土になるね」
ぐるり、と城を中心に大きな円を指先で描きながらサンテは呟いた。
「四方は敵対する国に囲まれているよ、それだけじゃない、実はこの国内でも反発しあっている街や村があってね。至る場所で日々、無意味な争いが続いているんだ」
「どうして人間は皆で仲良く出来ないんだ? 簡単なことだろう、意味が解らない」
リュウの言葉に、サンテはただ、虚しく笑うしかなかった。
「何故だろうね、僕が聞きたいくらいだよ。スタインの居た場所は、争いなんてないんだ?」
「当たり前だろう、皆が皆、笑顔で日々を過ごしていたんだ。……人間に、呼び出されなければ」
再びフードを深く被るリュウを、じっとサンテは見つめる。
「私はこの土地……というよりも、この惑星の者ではない。そこには人間など住んでいない。
関わらないのであれば、人間が幾ら争うとも問題はない。勝手にやってくれ。だがこの惑星の人間が、私達を”召喚”しているらしいのだ。召喚された者達は、誰一人として戻ってきてはいない。
恐らく、戦争に使役されているのだろう」
「そ、そんな話は聞いたことがないけど……」
「事実だ。お前だって見ただろう、触ったのだろう? 石を。お前を奇襲したという人間の目的は十中八九、その石……私の同胞の命の欠片だ」
混乱気味に狼狽しているサンテは、とても”フリ”とは思えない。本当に何も知らないのだ。
「王は知っているのだろうな、だからお前から石を取り上げたのだ。それこそ欲した物なのではないか? 人間の実力など私は知らないが、お前を見た限りでは私達よりも下等な生物のようだし」
反論など、出来なかった。サンテは始終哀しそうに俯くばかりである、自分を恥じているのか人間を蔑んでいるのか。
「私のすべき事は、一刻も早く召喚された大事な同胞を救出することだ。多くの人間を殺すだろう、だが当然の報いだと思え。家族から切り離され、この地に召喚されているのだから。全員救出出来たのならば、今後関与しない事を条件に……惑星に還る」
言いつつ、それが不可能に近いことをリュウは知っていた。一人や二人ではない、召喚された正式な人数など把握していなかった。終わりが見えない。
「ともかく、人間は同胞を強制的に呼びだして兵器として扱っているのだから私はその場へ赴かねばならない。今、最も過酷な争いごとは何処で起こっているのだ」
「えーっと。ここかなぁ、でも、そんな話全く聞いたことがないし」
と、リュウが顔色を変える。トッカが急に吠え出し、我に返るとサンテはリュウを見つめた。
「誰か来た! 隠れるんだ!」
リュウの身体を壁に押し付け、そこから自分の薄汚れたマントをかけて座らせる。周囲に薪を転がした。
「サンテよ、勇者サンテよ!」
「はい」
扉を乱暴に開いて、数人が入ってきた。足音からリュウは三人程度だろうと予測し、万が一にそなえて武器に触れる。緊張が走った。
「何か御用ですか」
「うむ、多少面倒な事が起こった。力を貸せ」
「解りました、内容は?」
リュウも耳を澄ます、運が良いのか悪いのか、内容によりけりだ。
「西の辺境の村で暴動が起こった、鎮める為にお前も同行しろ。戦わずとも良い、勇者が来たとだけ印象づける。精鋭部隊だ、命の心配はせずとも良い。村を沈めたら、勇者らしく胸を張り国に絶対の忠誠を誓わせろ。抵抗するようならば、見せしめに殺せ」
「……解りました」
迎えに来ていた兵は三人だった、最も別の場所に待機している兵もいるだろうが。
三十代前半の男達だ、淡々と内容だけ告げる。リュウには信じられない内容だ、暴動を鎮めても最終的には殺すらしい。
それよりも、飄々と返事するサンテが信じられない。唖然とリュウは座り込んだまま、喉を鳴らした。
「直ぐに発つ、用意しろ」
「はい。あの、犬の餌を用意したいので数分戴けますか?」
「よかろう、外で待つ」
足跡が、遠ざかっていく。バタン、とドアが閉まると勢い良くマントが剥がされた。
「そういうことだよ、僕は行かなくてはいけない。その間、スタインは……」
「ここをねぐらにして、自分で調べよう」
無造作に、スタインは地図をリュウに手渡した。墨で簡単に印をつける。
「僕も今から行く村で情報を掴める様にするから、出来れば行動を起こさずに、大人しくしていて欲しいな」
「時間が惜しい」
苦笑いして、サンテはマントを羽織る。用意するものなど特にない、剣と楯すらない。
リュウとて訊きたい事は多々あったが、不信感を露にしたままサンテを見送るしかなかった。
視線に気付き、自嘲気味にサンテは笑う。
「情けないだろう? 人を殺せと言われて解りました、としか言えないんだ。恐らく村人達が正論だよ、重税に苦しいのだろうし、早く平和な国で暮らしたいんだろうね。けれども抵抗するものは力で弾圧さ」
仮初の勇者サンテは、吐き捨てるように告げるとドアを開いて出て行く。
トッカがそれを追いかけようとしたが、慌ててリュウが抱きとめると、壁の隙間から様子を窺う。
深紅の鎧に身を包んだ兵が五人ほど、サンテを待っていた。あれではどちらが勇者なのか判らない。
「あれが……人間」
なんと愚かな思考回路なのだろう、気に入らない者は全て潰すらしい。同族であっても。
ならば、他種族になど遠慮はしないだろう。寒気が走る。
リュウは直様、サンテから受け取った地図を開いた。
不安そうに見つめてくるトッカの頭を撫でつつ、爪を噛みながら思案する。
『人間の能力は、我らよりもずっと劣ります。けれども、何故使役されなければならないのか。それは、先祖が結んだ契約によるものです。
遥か昔、人間と我らは共に生存していたそうです。我らを神の使いとし、崇めていたのだそうです』
あの、水竜の女性が話してくれた事を、思い出していた。
「その石は、私の惑星の住人の魂の破片だっ」
「え、えぇ!? ちょっと待ってくれないかな、何が何やら」
慌てふためくサンテだが、全く無防備のまま床に転がっている、でっち上げられた勇者、というのは本当だろう。腰が抜けているようにも見えるし、戦闘能力など皆無だとしか思えない。
「人間というのは、虚勢を張るのが好きなのだなっ。こんな臆病者を勇者に仕立て上げて」
「……そうだよ、スタイン。人間は酷く醜悪で滑稽で弱いんだ」
虚しそうに小さく告げると、サンテはそのまま瞳を閉じる。
「僕は、もう、疲れたよ……。トッカが一緒に居てくれても一人で暮らす事って、思っていた以上に苦痛なんだ」
好きに殺して良いよ? そう、サンテが唇を動かした気がした。リュウの手が若干震える。
大袈裟に舌打ちし、暫しリュウは剣を突きつけたまま唇を噛締めていた。
「お前を、殺しても。きっと何の得にもならないだろうから……やめとく。それより、私にお前達人間の知り得るすべての事を話せ」
剣を素早く仕舞うと、リュウは睨みつけてからぶっすりと頬を膨らませた。
半ば残念そうに苦笑したサンテだが直様「いいよ」と口を開く、静かに立ち上がると破れかけた地図を出してきた。
妙な行動でも起こそうものならば斬り付ける所だが、全くサンテはリュウに従順なようだった。不意打ちなど、出来ないように思える。
「私は、生きたい。生きなければここへ出向いた意味がない。お前は死にたいのか」
「そうだね、僕は死にたいかも。何も出来ないんだよ、ここでこうして暮らすだけで。結局生活費なんて貰えていないしさ」
確かにそうだろう、もし、先程の話通りならばサンテは裕福な暮らしをしていても良い筈だ。人間とは、なんと浅ましいものなのだろうか。リュウは歯軋りする。
「さぁ、何が聞きたい?」
「……その前に。お前、本当に死を覚悟しているのならば生きたい私に力を貸せ。そのくらいどうってことないだろう?」
地図を眺めつつ、言い放つリュウに微かにサンテは笑った。
「だからこうして解る事を全て話すつもりだよ、でも僕は教養なんてないからさ……」
言いつつ、カエサル城の位置を指差した。
「ここが、例の城だよ。僕達は今この辺り、この周辺がこちら側の領土になるね」
ぐるり、と城を中心に大きな円を指先で描きながらサンテは呟いた。
「四方は敵対する国に囲まれているよ、それだけじゃない、実はこの国内でも反発しあっている街や村があってね。至る場所で日々、無意味な争いが続いているんだ」
「どうして人間は皆で仲良く出来ないんだ? 簡単なことだろう、意味が解らない」
リュウの言葉に、サンテはただ、虚しく笑うしかなかった。
「何故だろうね、僕が聞きたいくらいだよ。スタインの居た場所は、争いなんてないんだ?」
「当たり前だろう、皆が皆、笑顔で日々を過ごしていたんだ。……人間に、呼び出されなければ」
再びフードを深く被るリュウを、じっとサンテは見つめる。
「私はこの土地……というよりも、この惑星の者ではない。そこには人間など住んでいない。
関わらないのであれば、人間が幾ら争うとも問題はない。勝手にやってくれ。だがこの惑星の人間が、私達を”召喚”しているらしいのだ。召喚された者達は、誰一人として戻ってきてはいない。
恐らく、戦争に使役されているのだろう」
「そ、そんな話は聞いたことがないけど……」
「事実だ。お前だって見ただろう、触ったのだろう? 石を。お前を奇襲したという人間の目的は十中八九、その石……私の同胞の命の欠片だ」
混乱気味に狼狽しているサンテは、とても”フリ”とは思えない。本当に何も知らないのだ。
「王は知っているのだろうな、だからお前から石を取り上げたのだ。それこそ欲した物なのではないか? 人間の実力など私は知らないが、お前を見た限りでは私達よりも下等な生物のようだし」
反論など、出来なかった。サンテは始終哀しそうに俯くばかりである、自分を恥じているのか人間を蔑んでいるのか。
「私のすべき事は、一刻も早く召喚された大事な同胞を救出することだ。多くの人間を殺すだろう、だが当然の報いだと思え。家族から切り離され、この地に召喚されているのだから。全員救出出来たのならば、今後関与しない事を条件に……惑星に還る」
言いつつ、それが不可能に近いことをリュウは知っていた。一人や二人ではない、召喚された正式な人数など把握していなかった。終わりが見えない。
「ともかく、人間は同胞を強制的に呼びだして兵器として扱っているのだから私はその場へ赴かねばならない。今、最も過酷な争いごとは何処で起こっているのだ」
「えーっと。ここかなぁ、でも、そんな話全く聞いたことがないし」
と、リュウが顔色を変える。トッカが急に吠え出し、我に返るとサンテはリュウを見つめた。
「誰か来た! 隠れるんだ!」
リュウの身体を壁に押し付け、そこから自分の薄汚れたマントをかけて座らせる。周囲に薪を転がした。
「サンテよ、勇者サンテよ!」
「はい」
扉を乱暴に開いて、数人が入ってきた。足音からリュウは三人程度だろうと予測し、万が一にそなえて武器に触れる。緊張が走った。
「何か御用ですか」
「うむ、多少面倒な事が起こった。力を貸せ」
「解りました、内容は?」
リュウも耳を澄ます、運が良いのか悪いのか、内容によりけりだ。
「西の辺境の村で暴動が起こった、鎮める為にお前も同行しろ。戦わずとも良い、勇者が来たとだけ印象づける。精鋭部隊だ、命の心配はせずとも良い。村を沈めたら、勇者らしく胸を張り国に絶対の忠誠を誓わせろ。抵抗するようならば、見せしめに殺せ」
「……解りました」
迎えに来ていた兵は三人だった、最も別の場所に待機している兵もいるだろうが。
三十代前半の男達だ、淡々と内容だけ告げる。リュウには信じられない内容だ、暴動を鎮めても最終的には殺すらしい。
それよりも、飄々と返事するサンテが信じられない。唖然とリュウは座り込んだまま、喉を鳴らした。
「直ぐに発つ、用意しろ」
「はい。あの、犬の餌を用意したいので数分戴けますか?」
「よかろう、外で待つ」
足跡が、遠ざかっていく。バタン、とドアが閉まると勢い良くマントが剥がされた。
「そういうことだよ、僕は行かなくてはいけない。その間、スタインは……」
「ここをねぐらにして、自分で調べよう」
無造作に、スタインは地図をリュウに手渡した。墨で簡単に印をつける。
「僕も今から行く村で情報を掴める様にするから、出来れば行動を起こさずに、大人しくしていて欲しいな」
「時間が惜しい」
苦笑いして、サンテはマントを羽織る。用意するものなど特にない、剣と楯すらない。
リュウとて訊きたい事は多々あったが、不信感を露にしたままサンテを見送るしかなかった。
視線に気付き、自嘲気味にサンテは笑う。
「情けないだろう? 人を殺せと言われて解りました、としか言えないんだ。恐らく村人達が正論だよ、重税に苦しいのだろうし、早く平和な国で暮らしたいんだろうね。けれども抵抗するものは力で弾圧さ」
仮初の勇者サンテは、吐き捨てるように告げるとドアを開いて出て行く。
トッカがそれを追いかけようとしたが、慌ててリュウが抱きとめると、壁の隙間から様子を窺う。
深紅の鎧に身を包んだ兵が五人ほど、サンテを待っていた。あれではどちらが勇者なのか判らない。
「あれが……人間」
なんと愚かな思考回路なのだろう、気に入らない者は全て潰すらしい。同族であっても。
ならば、他種族になど遠慮はしないだろう。寒気が走る。
リュウは直様、サンテから受け取った地図を開いた。
不安そうに見つめてくるトッカの頭を撫でつつ、爪を噛みながら思案する。
『人間の能力は、我らよりもずっと劣ります。けれども、何故使役されなければならないのか。それは、先祖が結んだ契約によるものです。
遥か昔、人間と我らは共に生存していたそうです。我らを神の使いとし、崇めていたのだそうです』
あの、水竜の女性が話してくれた事を、思い出していた。
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