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誰も居なかったけれど、ララたんが来てくれて、みやちゃんが来てくれて、トフテさんが来てくれました。
とても、楽しかったです♪
ギルザとはお話できなかったけれど・・・(欝)。
そろそろ寝ないと(汗)。
おやすみなさい。
秘密の日記はまた、今度。
書きたいことが二つほど。
深夜に木霊する叫び声。
まこは、水晶玉をばしーん! と叩き付けた。
アサギは。
その場に立ち尽くし、その光景を目の当たりにした。
今、何が起こった。
あの、倒れた人は、誰?
誰?
何、なんなの、これは?
ぐしゃり、と音が耳に流れこむ。
水が湧き出る様に目の前でギルザの身体からじんわりと、赤い液体が・・・。
水晶玉に映る文字。
自分で読み直して、水晶玉に突っ伏す。
「むりむりむりむりむりーっ!! なーんで、まこがギルザが死ぬシーンを書かなきゃイケナイ」
おおう、おおぅ。
号泣しながら、水晶玉を見つめる。
「アサギちゃんにも、まこにも。ギルザが必要なので、無理でござりゅーん」
ごろん、床に転がって瞳を閉じた。
でも。
進まないと、進まないと。
まこは、むくり、と起き上がると水晶玉に手を置いた。
傍らに置いてあったトマトジュースを飲み干す。
気合十分、さぁ行くぞっ。
「あー、まこ、まこ?」
後ろから声が聞こえる。
「まこ今忙しいのでござりゅん」
「忙しいなら人んちでパソコン使うなよ」
「これは水晶玉でござりゅん」
べしぃ、と頭をはたかれた。
振り返ればトビィが顔を引くつかせながら、まこを睨み付けていた。
「水晶玉を使って字を書くなんて聞いたことないんだが?」
「ぎっくーん!! ・・・まこの水晶玉は字が書けるのでござりゅんよ」
あ、そ。
トビィはそれだけ言うと再度椅子についた。
傍らにはクレシダが案の定居て、水を飲んでいる。
まこは思った。
・・・ちょっと落ち着いたでござりゅん。
さて、さて・・・。
言われた通りに、暗き道を進む。
が、不意に徐々に辺りが明るくなり始めていた。
目が闇に慣れた? アサギは軽く瞬きをした。
「えぇ!?」
瞬きしたほんの僅かな瞬間に、風景画一変している。
どこかで見たような、そんな・・・懐かしい・・・。
「こ、ここ、は・・・まさかっ」
故郷のビエル山脈。
アサギが一番最初に仕官し、信頼している仲間達と数年過ごした場所。
今は無くなってしまったが、覚えている。
アサギは駆け出した。
幻影? 何、これ!?
見れば、扉が目の前に迫ってきていた。
山脈という場所には到底似つかわしくない扉。
ぽつん、と扉が立っている。
しかし、更にアサギは小さく叫んだ。
扉の前に人が立っているのだが・・・。
見間違えるはずはない、夫のギルザだ。
後姿といえど、何年も見てきた愛しいその姿に、アサギは急に焦りを感じ始めた。
無事ならよかったのだが、この場所はあまりに危険すぎる。
早く合流して、二人で進まなければ・・・。
「ギルザも、この世界へ迷い込んでたんだ・・・」
全力で、ギルザ目掛けて駆け寄った。
名前を大声で叫ぶ。
扉を訝しげに見ていた様子のギルザは、自分の姿に気が付いていないようだったから。
声が届いたのか、ギルザは振り返ると軽く微笑んで手を振った。
あぁ、よかった、無事・・・。
アサギは嬉しそうに微笑むと、武器を手にしたまま、手を振り返そうと・・・
「ギルザ、危ないっ、逃げてっ!!」
悲鳴に近い、叫び声。
扉から出てきた? ギルザの背後に獣がおり、鋭利なその爪をギルザに向けていたのだ。
アサギが、ギルザに声をかけたから!? 声をかけなかったら扉を調べていたギルザはその獣に気づいてた!?
しかし、ギルザだから。
ギルザは強いから大丈夫だ、とアサギは自身に言い聞かせた。
それでも、一刻も早くギルザの元へ行かねばならない。
だが、ギルザは穏やかに微笑みながら手を振っているだけで、自慢の魔法も剣も使おうとしない。
何故!? 声が届いていないの!?
あの獣の殺気をギルザなら感知できるでしょう!?
「ギルザ、ギルザ!」
不意に足が動かないことに気が付いた。
全力で駆けていたはずの足、見れば地面から這い出た人の形を模しているだけの・・・まるでドブ底のヘドロのようなもので覆われた・・・亡者が足を掴んでいる。
ケタケタケタ・・・。
亡者が笑う。
「退きなさいっ、相手している暇はないのっ」
ギルザを気にかけながら、アサギは手にしていた剣を亡者に突き立てる。
が、なんの変化もない。
痛みを感じないのか、亡者だから。
べっとりと、絡みつく亡者の手の感覚に、アサギは身体を震わせる。
ギルザ、ギルザ、ギルザっ!!
―もう、何処へも行かないからー
ギルザの声が聞こえる。
微笑んでから、抱きしめて、そう言ってくれた言葉。
そう、大丈夫、ギルザは、大丈夫だ、何処へも行かないから。
けれども。
「声よ届け、我の願いを聞き届けよ。言葉は闇を切り裂いて、光を裂け目から呼び込ませるっ。聖光っ!」
アサギは両手で剣を掲げると、呪文を詠唱した。
ギルザが強くても、約束してくれても、傍にいないと・・・不安だから。
アサギは亡者に向けて剣を振り下ろす。
聖なる光を帯びた剣は、亡者の脳天から稲妻のようにその身体を突き刺した。
金属音に似た奇怪な叫び声を発しながら消えていく亡者。
アサギは剣を右手で持ち直すと、振り返ってギルザを・・・
「え・・・?」
ゆっくりと。
ギルザの、愛する人の身体が・・・。
崩れ・・・て・・・。
「え?」
赤い飛沫が目の前に広がる。
ギルザの綺麗な濃紺の髪が、赤く、赤く染まっ・・・て・・・。
「え・・・」
アサギは。
その場に立ち尽くし、その光景を目の当たりにした。
今、何が起こった。
あの、倒れた人は、誰?
誰?
何、なんなの、これは?
ぐしゃり、と音が耳に流れこむ。
水が湧き出る様に目の前でギルザの身体からじんわりと、赤い液体が・・・。
※アナウンス※
だめーっ! まこには書けないでござりゅんーっ(倒)!!!
再度、作戦会議っ(マテ)。
いやー、まこのギルザがーっ。
・・・ということで、一旦落ち着くでござりゅんよ。
扉を見つけて歩み寄る、それしか他に進む道はない。
扉の前には一人の男が突っ立っており、訝しげにアサギは近寄る。
罠かもしれない、とっさにそんな考えが脳裏を過ぎり、武器を持つ手に力を込めた。
『ああ、家が燃えてしまった……』
生気を失い、今にも倒れそうなその男、アサギは慌てて駆け寄り、顔を覗き込む。
罠なのかもしれないが、彼の様子を見てしまっては心配しないわけには行かない。
同じようにここへ連れて来られた人かもしれないから。
「燃えてしまった、のですか・・・?お怪我は?一緒に住んでいた方は? 大事なモノも家にあったでしょうに・・・」
素直にそう思った。
思ったことを口に出してみる。
『すべて失った………』
男は言葉をそう漏らす。
アサギの言葉を聴こえたのか、それすら分からないが視点は宙を見たまま合っていない。
アサギは彼に触れようと手を伸ばしかけたが、慌ててそれをやめた。
慣れ慣れしいかな、と思った。
だが、苦しいときは人の温もりが必要だと思う。
「すべて、ですか・・・? ・・・ですが、あなたは生きておられます。取り戻せるものは取り戻しましょうですよ」
すべて。
もしかして愛する人やご家族も失ったのだろうか、と思ったアサギは、あえて詳細に触れなかった。
辛いことは口に出したくないものだろう、あまり。
口に出して気分を軽くする、という方法もあるが、今の彼にはそれは無理なようだ。
だから、失くしたものを取り戻す・・・。
そう言うことで少しでも元気付けようとした。
それ以後何も語らなくなった男の背中を、アサギはただ見守るしかなく。
だから何時の間に新たな人物が来たのか・・・全く気が付けなかった。
『私の家まで燃えなくて良かった』
さも嬉しそうに、弾む声で現れた男は言う。
その声の通り、願いが叶ったかのような笑みを浮かべている。
・・本心でしょうけれど、口に出さなくても・・・。
アサギは眉を潜めてそう思った。
口に出すことが出来なかったので、代わりに手にしていた武器を力を込めて握りしめる。
家が燃えた男は・・・大丈夫だろうか?
不安げに見つめると、今にも意識を失って倒れそうだ。
彼の背負った絶望・・・、昔アサギ自身も体験したことがある。
だから、心が痛んだ。
あの時自分はどうして欲しかった?
人からの励まし、言葉だけでなく誰かが傍に居る、という安心感が欲しかった。
休息、眠れないけれど、少しでも横になって休まないと身体は衰えていってしまう。
軽く瞳を閉じて、思い出す、自分の、過去を・・・。
ガッ!
急に衝撃、アサギは慌てて目を開く。
息を飲み込み、小さく叫んだ。
真っ赤に充血し、明らかに正気を失っているその瞳が真正面に迫っていた。
首元を掴まれ、男が喚き立てる。
『軽々しく言うな、だったらお前のをよこせっ!』
今にも首を折られそうな勢いだった、その形相に一瞬怯むも、アサギは唇を噛み締める。
軽く息を吸うと、静かに言葉を紡いだ。
「アサギの持っているもので差し上げられるものがあれば差し上げましょう。けれどそれはアサギにとっても大切なものかもしれません。大切なものが失くなった時の辛い気持ちは、あなたが一番分かりますよね? それでもあなたはアサギから何か欲しいですか? それに・・・。あなたが欲しいものはアサギは持っていないと思うのです」
しん・・・。
辺りが静寂に戻った。
男はアサギを手放し、そのまま床に崩れ落ちる。
軽く咳き込み、アサギはそっと彼に手を差し伸べた、が、それを制すると男は先の方向を指差した。
「・・・わかりました、です。ありがとでした」
アサギは小さくお辞儀をすると、男を気にしながらも進んでいく。
振り返ってみれば、未だに彼は崩れ落ちたままだった。
誰か、彼を助けられる人がこれば良いけれど・・・。
男が指し示した場所へと、アサギは進んだ、迷うことなく。
アサギが去った後、男は一人、ゆらぁり、と立ち上がる。
それは日の煙が空へと上るように、不安定に、しかし確実に。
「…………」
震えと共に男の口元から声が漏れ始める。
だがそれは歓喜でも悲哀でもない、愚弄の笑いだった。
「………っ……、く…っ、ふふ………ふははっ…」
そして男はゆっくり立ち上がると、扉の向こうにいる人に語りかけるように呟き始めた。
『欲シイモノ。ソレハオ前ノ大事ナ大事ナ、励マシト休息サ。
オ前ノ心ヲ支エル励マシト休息ノ象徴ダヨ。
ソノ為ナラバオ前ハ全テヲ殺シサエスル。
ダカラ欲スルノサ、オ前ノ絶望ガ絶望ニナル為ニ、ナ』
アサギは応募するかしないかは別として。
別に王様になりたいわけでもないですし、大変そうですし。
アサギは大好きな王様の下で一生懸命働ければそれでいいのです。
ギルザは応募したので、ギルザが当選してくれたらそこへ。
アサギも応募して、ギルザが落ちてアサギが受かった場合、ギルザに譲渡、というのが出来るのなら立候補したいのですが。
・・・もし二人揃って受かったら、アサギのは誰かにあげますー。
それってやっても大丈夫なのかな?(汗)
外間の話題。
ええと。
確かにそれが実現できたら、それはそれで面白いと思うのです。
今のままで行くと
・帝国・反帝国も一斉に陣地を取りたがっている→中立の方が王様になったらなんだか気の毒なことになりそう
だと思うのですが。
アサギは別にしがらみはないので(故郷が帝国に支配されていても、別に帝国嫌い、とかそういうわけではないのです。クリスティナ様とか遊姫様とか好きなので)、あの意見でも良いのですけど。
ただー・・・。
反帝ばかりに空いている領土を取られたくないから、こういう場を作ってみたー。
・・・とかじゃない・・・ですよね?
実は率直に言うと、最初に読んで思ったことはこんなことでした。
ちなみに何故発言していないのかというと、言いたい事はほとんどララたんが言ってくれているからです(笑)。
流石ララたんっ、とても、好っき好きーっ。
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