別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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※ノル会議室にいないと意味が解らないと思います
後方のギルザと、前方のギルザ。
どちらかが本物で、どちらかが偽者。
アサギは軽く唇を噛み締め、息をゆっくり吸い込む。
「・・・アサギが大事に育てた『ぎるざ』は、こんな悪いことしないのですよ」
夫のギルザならするけど、と小さく付け加える。
前方のギルザに両手首を片手で持たれてしまっている時点で、アサギが自由に出来るのは両足のみ。
嫌ならば、蹴り上げてでも逃げるべきだろうが、無理な話だ。
ホムンクルスだろうが、ギルザの容姿である、アサギには手を(足を)上げられない。
ので、お利巧で大人しいはずのホムンクルスに言い聞かせるように優しく語る。
「こら、ギルザっ。こういう時にふにふにしちゃダメなのですよっ」
「えー」
後方ギルザは軽く笑いながら、『いつものように』じゃれて来る訳で。
「・・・こんな悪いことって・・・どんなこと?」
前方ギルザが喉の奥で笑って髪を撫でる、その意地悪な問いかけに、アサギは言葉を詰まらせた。
待って、どっちが本物ですか!?
どちらも、ギルザの対応そのものだった、そんなはずはない。
「悪いことって、どんなことだ?」
「言ってみて、どんなこと?」
・・・二人が、笑う。
不味い、非常に不味い。
アサギは唇を噛み締めると、我に返った。
後方のギルザと、前方のギルザ。
どちらかが本物で、どちらかが偽者。
アサギは軽く唇を噛み締め、息をゆっくり吸い込む。
「・・・アサギが大事に育てた『ぎるざ』は、こんな悪いことしないのですよ」
夫のギルザならするけど、と小さく付け加える。
前方のギルザに両手首を片手で持たれてしまっている時点で、アサギが自由に出来るのは両足のみ。
嫌ならば、蹴り上げてでも逃げるべきだろうが、無理な話だ。
ホムンクルスだろうが、ギルザの容姿である、アサギには手を(足を)上げられない。
ので、お利巧で大人しいはずのホムンクルスに言い聞かせるように優しく語る。
「こら、ギルザっ。こういう時にふにふにしちゃダメなのですよっ」
「えー」
後方ギルザは軽く笑いながら、『いつものように』じゃれて来る訳で。
「・・・こんな悪いことって・・・どんなこと?」
前方ギルザが喉の奥で笑って髪を撫でる、その意地悪な問いかけに、アサギは言葉を詰まらせた。
待って、どっちが本物ですか!?
どちらも、ギルザの対応そのものだった、そんなはずはない。
「悪いことって、どんなことだ?」
「言ってみて、どんなこと?」
・・・二人が、笑う。
不味い、非常に不味い。
アサギは唇を噛み締めると、我に返った。
「コレを見て、ギルザみたくなれるように口調とか仕草を覚えてほしいのです♪」
そうだ、思い出した。
お利巧なぎるざ、ギルザの全てを憶えてもらおうと思って、口癖とか仕草とか色々教えた。
優秀なぎるざ、言いつけ通り完璧に憶えてしまったのだ、多分。
きっとアサギが居ないところでも、真剣に勉強していたに違いない。
そう、完璧にぎるざがギルザをコピーしてしまった責任は、アサギにある。
それを望んで憶えさせたのだから。
予想以上に瓜二つになってしまっただけのこと。
「だから、直ぐにそんなこと気にしなくても
良い様にしてあげますねw『マスター』」
「ぇ、今マスターって・・・ぎるz」
前方のギルザ・・・もとい、ホムンクルスのぎるざに、唇を塞がれる。
ちょっと待って、どうやったらキスの仕方まで同じように覚えられる!?
混乱気味に、けれども二人の『ギルザ』に、アサギは成す術もなく。
「どうしようね、アサギ?w」
ギルザの愉快そうな声に、微かにアサギは正気を取り戻した。
軽く眉を顰めて声をかける。
「・・・ギルザはー。アサギが他の人にこんなことされてもへっきなのですかー?」
「え、だってオレだよね。目の前にいるの」
「目の前にいるのは、ホムンクルスのぎるざなのですよ」
「よくここまでそっくりに育成出来たな。アサギに判別出来ないなら、他の誰も判別出来ないよなw 二人揃ったことだし、望み通りに大人しくしてみたら?」
耳元で囁いたギルザの声に、背筋を振るわせる。
通常より低めのトーン、嘲笑うような、それでいて微かに怒気を含んだような声。
アサギは唾を飲み込む。
「ひょっとしてギルザ・・・怒ってますかー?」
「全然w」
怒ってる(激震)。
怒ってる。
不味い、非常に不味い。
硬直していると、ギルザが頭を撫で始める。
不味い、不味い、これは・・・。
「怒ってないけど、お仕置きw」
「それを怒ってるって言うのですよーっ」
アサギの絶叫は途中で遮断された、一人で手一杯なのに、二人居ては・・・勝ち目はない。
最初から勝つ気もないけれど。
「どうされたい?w」
再度、この台詞を二人の口から聞いた。
アサギは、ゆっくりと、口を開き、返答をしたわけで。
※ぴー(何)
そうだ、思い出した。
お利巧なぎるざ、ギルザの全てを憶えてもらおうと思って、口癖とか仕草とか色々教えた。
優秀なぎるざ、言いつけ通り完璧に憶えてしまったのだ、多分。
きっとアサギが居ないところでも、真剣に勉強していたに違いない。
そう、完璧にぎるざがギルザをコピーしてしまった責任は、アサギにある。
それを望んで憶えさせたのだから。
予想以上に瓜二つになってしまっただけのこと。
「だから、直ぐにそんなこと気にしなくても
良い様にしてあげますねw『マスター』」
「ぇ、今マスターって・・・ぎるz」
前方のギルザ・・・もとい、ホムンクルスのぎるざに、唇を塞がれる。
ちょっと待って、どうやったらキスの仕方まで同じように覚えられる!?
混乱気味に、けれども二人の『ギルザ』に、アサギは成す術もなく。
「どうしようね、アサギ?w」
ギルザの愉快そうな声に、微かにアサギは正気を取り戻した。
軽く眉を顰めて声をかける。
「・・・ギルザはー。アサギが他の人にこんなことされてもへっきなのですかー?」
「え、だってオレだよね。目の前にいるの」
「目の前にいるのは、ホムンクルスのぎるざなのですよ」
「よくここまでそっくりに育成出来たな。アサギに判別出来ないなら、他の誰も判別出来ないよなw 二人揃ったことだし、望み通りに大人しくしてみたら?」
耳元で囁いたギルザの声に、背筋を振るわせる。
通常より低めのトーン、嘲笑うような、それでいて微かに怒気を含んだような声。
アサギは唾を飲み込む。
「ひょっとしてギルザ・・・怒ってますかー?」
「全然w」
怒ってる(激震)。
怒ってる。
不味い、非常に不味い。
硬直していると、ギルザが頭を撫で始める。
不味い、不味い、これは・・・。
「怒ってないけど、お仕置きw」
「それを怒ってるって言うのですよーっ」
アサギの絶叫は途中で遮断された、一人で手一杯なのに、二人居ては・・・勝ち目はない。
最初から勝つ気もないけれど。
「どうされたい?w」
再度、この台詞を二人の口から聞いた。
アサギは、ゆっくりと、口を開き、返答をしたわけで。
※ぴー(何)
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