別サイトへ投稿する前の、ラフ書き置場のような場所。
いい加減整理したい。
※現在、漫画家やイラストレーターとして活躍されている方々が昔描いて下さったイラストがあります。
絶対転載・保存等禁止です。
宜しくお願い致します。
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タイトル思案中ーなのですよ。
とりあえず、これの次をいい加減外伝4入れるーのです。
後で絵を描こう・・・。
・・・実家なので目の前にスキャナ他があるから、私に必死に作業しろ、ということなのでしょうかー。
・・・トライザル様描こうかな(待て)。
茶をしながら絵を描くという無謀なことをしてみました。
というわけで、オメガ様へー。
参考資料↓
http://f4.aaa.livedoor.jp/~indian/sitting.htm
ポカホンタス、絶世の美女だったのですかー。
というか、不細工ってひどいっ。
あれはあれで切れ一だと思うですよっ!
ディズニーで一番好きなのは、ポカホンタスですから、私っ。
号泣っ。
とりあえず、これの次をいい加減外伝4入れるーのです。
後で絵を描こう・・・。
・・・実家なので目の前にスキャナ他があるから、私に必死に作業しろ、ということなのでしょうかー。
・・・トライザル様描こうかな(待て)。
茶をしながら絵を描くという無謀なことをしてみました。
というわけで、オメガ様へー。
参考資料↓
http://f4.aaa.livedoor.jp/~indian/sitting.htm
ポカホンタス、絶世の美女だったのですかー。
というか、不細工ってひどいっ。
あれはあれで切れ一だと思うですよっ!
ディズニーで一番好きなのは、ポカホンタスですから、私っ。
号泣っ。
豪快に馬鹿笑いをしつつ、ボリボリと音を立てながら頭を掻くアイセルに、スリザの肘鉄が容赦なく叩き込まれる。
低く呻いてよろけたアイセルは、そのふらついた足取りでアサギの前へと辿り着くとにこやかに笑いつつ、右手を差し出す。
不思議そうにその手を見たアサギ、その瞬間手品の様に深紅の薔薇の花が一輪、飛び出してきた。
思わず感嘆の声を上げたアサギ、そっとアイセルは薔薇をアサギの髪に挿した。
「棘は抜いてあるから大丈夫だよ、でないとオレが怪我しますから。・・・あぁ、よくお似合いだ」
「わぁ、ありがとうございます」
拍手して零れ落ちるほどの笑顔を浮かべたアサギ、アイセルはつられて微笑んだが、一瞬、瞳を細めて鋭い眼光でアサギを見た。
気付いた者は、アレクだけ。
部下達の自己紹介が終わったので、ようやく佇んでいた魔王アレクが、静かにアサギへと近寄る。
思わず、緊張が走った。
スリザは、固く拳を握り締める。
サイゴンは、背筋を伝う冷や汗に唇を噛締め。
ホーチミンは、手から吹き出る汗を必死に衣服で拭いていた。
見事なまでの銀髪、神秘的な月を連想させるその長い髪に、月を見守る星々のような金色の瞳、魔王アレクは静かに目の前の小さな勇者を見下ろした。
「初めまして。・・・私は、アレク。名前くらいならば聞いたことがあるだろうか、4星クレオの勇者よ」
風の声の様に、澄み切った空気に良く通る声で、アレクは告げる。
アサギは小さく頷くと、口元に笑みを浮かべてこう答えた。
「初めまして、アサギです。魔王、アレク様。・・・私の、敵ですよね」
お辞儀をするアサギ、真っ直ぐにアレクを見つめ続けている。
まさか、『敵』だなんて言うとは思わなかった、とリュウは思わず口笛を吹いた。
隣でハイが、リュウを殴りつけ、唇を噛締めると二人を見守る。
そう、目の前に正統なる魔王アレクと、正統なる勇者アサギが対峙している。
互いに、敵である。
・・・一般論ならば、だが。
沈黙しているアレクに、アサギは続けた。
「4星クレオの魔王アレク。多分、私の敵なのだと思います、というか、思っていました。魔王と勇者って、対立しているものだと思っていたので。なので、質問させてください。『あなたは、私の敵ですか?』」
大きな瞳で、そう躊躇せず聞いてきたアサギに、多少アレクは面食らった。
まさか、そのような質問がくるとは思わなかったのだ。
唇を舌で湿らせ、アサギを見据える。
口を開きかけたが、ふと、アサギの瞳が黒ではないことに気がついた。
「緑・・・。新緑の、娘」
ぼそり、と呟いたアレク、弾かれたようにアイセルがアサギを見つめる。
アサギの髪も、瞳も漆黒だ。
美しい、鴉の濡れ羽色である。
しかし。
月と星、天上の光に照らし出されて不可思議に、アサギの髪と瞳が・・・緑に見える。
「お前が敵だと思うのならば、私はお前の敵なのだろう」
静かに、アレクはそう告げる。
背筋を、何かが走った。
ぞわり、とした感覚に、思わず身体を引き攣らせる。
皆、息を殺してアサギの返事を、態度を待った。
「では、敵ではないのだと思います。改めて初めまして、私はアサギです。ハイ様と仲良しのアレク様、よろしくお願いします」
朗らかな、声だった。
一瞬にして、柔らかな日差しの太陽がそこに出現したかのような空気に包まれた。
まどろみを誘う、暖かな陽射し、若葉の香る草原で、見事な大木の木陰で皆で一休みしているかのような。
そんな空気が、間違いなくそこには出現した。
アサギの、声と、笑顔、それだけで。
唖然と、皆アサギを見つめる。
最大の敬意を込めて、肌で”器”を直感して、アイセルは再び平伏すかのように地面に倒れ込む。
が、寸でのところでアレクに腕を捕まれた。
意識が消えかけていた、我に返ったアイセルは苦笑いしてアサギを見つめる。
「い、いやぁ、腹が減ってね。何か食べませんかー、一緒に」
苦し紛れの声だった、が、平素から飄々とした態度をとっているアイセルなのでサイゴンとホーチミン、スリザには必死の素振りだとは思えなかった。
アレクだけが、気付いていた。
アイセルが機転を利かせて、アサギに跪くことを回避したことを。
一歩前に進み出て、アレクは目線をアサギと同じ高さへと。
「では、よろしく。ハイのお気に入りの娘のアサギよ」
その声は、若干震えていた。
何故ならば、待ち焦がれていた相手に出会えたからだ、渇望していたのだ、この瞬間を。
勇者を、待っていた。
4星クレオの魔王は、勇者を待っていた。
魔王の望みは、勇者と手を取り、魔族と人間の隔たりを失くす事だった。
魔族が人間に歩み寄ろうとしても、人間側から受け入れを拒否される。
それは、魔族達が高等な魔力や攻撃力を所持しており、人間から畏怖の念でしか見られない存在であるからであり、過去から植えつけられた人間たちの”魔族への恐怖”は拭えない。
そして、魔族全員が共存を願っているわけでもない。
それでも、アレクは人間と無意味な争いは避けたかったので魔王という立場ながらに暗躍してきた。
まさか、同じ魔王が勇者を連れてくるとは思わなかったが。
そして、その勇者が幼い少女で、しかし”予言通りの”勇者だとは。
「ビール、ビール! いっただっきまーす!」
アイセルの大声に、わっ、となったその場。
両手に大ジョッキ、アイセルはビールを豪快に呑み始める。
「も、申し訳ありませんアレク様、このような失態を・・・」
スリザが気分良く笑いながら飲み食いしているアイセルを冷ややかな視線で睨みつけながら、アレクに謝罪をする。
部下ゆえに、失態は見過ごせない。
魔王の目の前で痴態を繰り広げるわけにはいかなかったのだが、アレクは穏やかに微笑んだ。
「良い、楽しいときは笑うものだ。無礼講としよう。・・・さぁ、アサギ。たくさんお食べ」
「はい、ありがとうございます」
思わずスリザは深く敬礼した、あのようなアレクの表情を見たことが滅多にないスリザは、胸に何か熱いものが込み上げる。
偽りでも、演技でもないアレクに心からの笑みだった。
普段、気落ちし、窓辺から暗く魔族の地を見ていたアレク。
勇者の出現で、一瞬にして表情が変わった。
・・・勇者の力量・・・?
スリザは、アレクと共に並べられた食事に手をつけ始めるアサギを、じっと見つめる。
「不可思議な、娘・・・」
率直な意見だ。
アサギの周囲の空気には、違和感を感じるのだ。
自然と、心が落ち着くような、何か楽しい気分になってしまうような。
ハイとリュウも加わり、庭で皆思う存分騒ぎ立てる。
スリザは一人蚊帳の外、仲良く語る皆を見ていた。
見ていると、不思議と自分も輪に入りたくなってくる。
そっと、脚を踏み出しワインのグラスを片手に、興味をそそられたアサギの元へと。
「キャベツの土瓶蒸し、うまー! 桜海老の香ばしさに、酒の香り、そして食欲をそそるこのレモンの爽やかな酸っぱさ・・・美味っ」
ビールと料理を交互に、酒豪のアイセルは、ひたすらに酒を呑み続けている。
くい、っとアイセルの服が微かに引っ張られた、上機嫌でそちらを見れば。
「可及的速やかに・・・頼む」
「・・・了解いたしました」
アレクが、耳打ちを。
真顔に戻ったアイセルは、重々しい口調でそう返答を。
二人は、アサギを見つめる。
勇者を、見つめた。
低く呻いてよろけたアイセルは、そのふらついた足取りでアサギの前へと辿り着くとにこやかに笑いつつ、右手を差し出す。
不思議そうにその手を見たアサギ、その瞬間手品の様に深紅の薔薇の花が一輪、飛び出してきた。
思わず感嘆の声を上げたアサギ、そっとアイセルは薔薇をアサギの髪に挿した。
「棘は抜いてあるから大丈夫だよ、でないとオレが怪我しますから。・・・あぁ、よくお似合いだ」
「わぁ、ありがとうございます」
拍手して零れ落ちるほどの笑顔を浮かべたアサギ、アイセルはつられて微笑んだが、一瞬、瞳を細めて鋭い眼光でアサギを見た。
気付いた者は、アレクだけ。
部下達の自己紹介が終わったので、ようやく佇んでいた魔王アレクが、静かにアサギへと近寄る。
思わず、緊張が走った。
スリザは、固く拳を握り締める。
サイゴンは、背筋を伝う冷や汗に唇を噛締め。
ホーチミンは、手から吹き出る汗を必死に衣服で拭いていた。
見事なまでの銀髪、神秘的な月を連想させるその長い髪に、月を見守る星々のような金色の瞳、魔王アレクは静かに目の前の小さな勇者を見下ろした。
「初めまして。・・・私は、アレク。名前くらいならば聞いたことがあるだろうか、4星クレオの勇者よ」
風の声の様に、澄み切った空気に良く通る声で、アレクは告げる。
アサギは小さく頷くと、口元に笑みを浮かべてこう答えた。
「初めまして、アサギです。魔王、アレク様。・・・私の、敵ですよね」
お辞儀をするアサギ、真っ直ぐにアレクを見つめ続けている。
まさか、『敵』だなんて言うとは思わなかった、とリュウは思わず口笛を吹いた。
隣でハイが、リュウを殴りつけ、唇を噛締めると二人を見守る。
そう、目の前に正統なる魔王アレクと、正統なる勇者アサギが対峙している。
互いに、敵である。
・・・一般論ならば、だが。
沈黙しているアレクに、アサギは続けた。
「4星クレオの魔王アレク。多分、私の敵なのだと思います、というか、思っていました。魔王と勇者って、対立しているものだと思っていたので。なので、質問させてください。『あなたは、私の敵ですか?』」
大きな瞳で、そう躊躇せず聞いてきたアサギに、多少アレクは面食らった。
まさか、そのような質問がくるとは思わなかったのだ。
唇を舌で湿らせ、アサギを見据える。
口を開きかけたが、ふと、アサギの瞳が黒ではないことに気がついた。
「緑・・・。新緑の、娘」
ぼそり、と呟いたアレク、弾かれたようにアイセルがアサギを見つめる。
アサギの髪も、瞳も漆黒だ。
美しい、鴉の濡れ羽色である。
しかし。
月と星、天上の光に照らし出されて不可思議に、アサギの髪と瞳が・・・緑に見える。
「お前が敵だと思うのならば、私はお前の敵なのだろう」
静かに、アレクはそう告げる。
背筋を、何かが走った。
ぞわり、とした感覚に、思わず身体を引き攣らせる。
皆、息を殺してアサギの返事を、態度を待った。
「では、敵ではないのだと思います。改めて初めまして、私はアサギです。ハイ様と仲良しのアレク様、よろしくお願いします」
朗らかな、声だった。
一瞬にして、柔らかな日差しの太陽がそこに出現したかのような空気に包まれた。
まどろみを誘う、暖かな陽射し、若葉の香る草原で、見事な大木の木陰で皆で一休みしているかのような。
そんな空気が、間違いなくそこには出現した。
アサギの、声と、笑顔、それだけで。
唖然と、皆アサギを見つめる。
最大の敬意を込めて、肌で”器”を直感して、アイセルは再び平伏すかのように地面に倒れ込む。
が、寸でのところでアレクに腕を捕まれた。
意識が消えかけていた、我に返ったアイセルは苦笑いしてアサギを見つめる。
「い、いやぁ、腹が減ってね。何か食べませんかー、一緒に」
苦し紛れの声だった、が、平素から飄々とした態度をとっているアイセルなのでサイゴンとホーチミン、スリザには必死の素振りだとは思えなかった。
アレクだけが、気付いていた。
アイセルが機転を利かせて、アサギに跪くことを回避したことを。
一歩前に進み出て、アレクは目線をアサギと同じ高さへと。
「では、よろしく。ハイのお気に入りの娘のアサギよ」
その声は、若干震えていた。
何故ならば、待ち焦がれていた相手に出会えたからだ、渇望していたのだ、この瞬間を。
勇者を、待っていた。
4星クレオの魔王は、勇者を待っていた。
魔王の望みは、勇者と手を取り、魔族と人間の隔たりを失くす事だった。
魔族が人間に歩み寄ろうとしても、人間側から受け入れを拒否される。
それは、魔族達が高等な魔力や攻撃力を所持しており、人間から畏怖の念でしか見られない存在であるからであり、過去から植えつけられた人間たちの”魔族への恐怖”は拭えない。
そして、魔族全員が共存を願っているわけでもない。
それでも、アレクは人間と無意味な争いは避けたかったので魔王という立場ながらに暗躍してきた。
まさか、同じ魔王が勇者を連れてくるとは思わなかったが。
そして、その勇者が幼い少女で、しかし”予言通りの”勇者だとは。
「ビール、ビール! いっただっきまーす!」
アイセルの大声に、わっ、となったその場。
両手に大ジョッキ、アイセルはビールを豪快に呑み始める。
「も、申し訳ありませんアレク様、このような失態を・・・」
スリザが気分良く笑いながら飲み食いしているアイセルを冷ややかな視線で睨みつけながら、アレクに謝罪をする。
部下ゆえに、失態は見過ごせない。
魔王の目の前で痴態を繰り広げるわけにはいかなかったのだが、アレクは穏やかに微笑んだ。
「良い、楽しいときは笑うものだ。無礼講としよう。・・・さぁ、アサギ。たくさんお食べ」
「はい、ありがとうございます」
思わずスリザは深く敬礼した、あのようなアレクの表情を見たことが滅多にないスリザは、胸に何か熱いものが込み上げる。
偽りでも、演技でもないアレクに心からの笑みだった。
普段、気落ちし、窓辺から暗く魔族の地を見ていたアレク。
勇者の出現で、一瞬にして表情が変わった。
・・・勇者の力量・・・?
スリザは、アレクと共に並べられた食事に手をつけ始めるアサギを、じっと見つめる。
「不可思議な、娘・・・」
率直な意見だ。
アサギの周囲の空気には、違和感を感じるのだ。
自然と、心が落ち着くような、何か楽しい気分になってしまうような。
ハイとリュウも加わり、庭で皆思う存分騒ぎ立てる。
スリザは一人蚊帳の外、仲良く語る皆を見ていた。
見ていると、不思議と自分も輪に入りたくなってくる。
そっと、脚を踏み出しワインのグラスを片手に、興味をそそられたアサギの元へと。
「キャベツの土瓶蒸し、うまー! 桜海老の香ばしさに、酒の香り、そして食欲をそそるこのレモンの爽やかな酸っぱさ・・・美味っ」
ビールと料理を交互に、酒豪のアイセルは、ひたすらに酒を呑み続けている。
くい、っとアイセルの服が微かに引っ張られた、上機嫌でそちらを見れば。
「可及的速やかに・・・頼む」
「・・・了解いたしました」
アレクが、耳打ちを。
真顔に戻ったアイセルは、重々しい口調でそう返答を。
二人は、アサギを見つめる。
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